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GOSSO代表・藤田建×大髙商事代表・髙階宏一朗の対談が実現! 「人を大事にする経営者は、M&Aをすべし」。『じげもんちゃんぽん』100店舗展開を目指すふたりの“M&A幸福論”とは!

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2024年09月09日

2024年1月31日。『0秒レモンサワー® 仙台ホルモン焼肉酒場 ときわ亭』の全国展開が記憶に新しいGOSSO株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長:藤田建)が、ちゃんぽん専門店『じげもんちゃんぽん』を展開する株式会社大髙商事(東京都渋谷区、代表取締役社長:髙階宏一朗)の全株式を取得。資本提携を結んだ。今後、両社は『じげもんちゃんぽん』のリブランディングに注力。国内での認知拡大、海外展開も視野に入れ100店舗の出店を計画している。今回は、GOSSO代表・藤田建氏と大髙商事代表・髙階宏一朗氏に、M&Aに至った経緯と、今後の展望を対談形式で伺った!

GOSSO代表・藤田建×大髙商事代表・髙階宏一朗の対談が実現! 「人を大事にする経営者は、M&Aをすべし」。『じげもんちゃんぽん』100店舗展開を目指すふたりの“M&A幸福論”とは!

GOSSOグループ代表取締役
藤田建
1974年アメリカ・シカゴ生まれ。大学卒業後、ITベンチャーに就職。27歳の頃、「人を幸せにする楽しい食空間の提供」を志し、外食の道に進む。2005年、渋谷・宇田川にて『GOSSO』を開業し、独立。2019年には、仙台の人気ホルモン焼肉店『ときわ亭』と広域パートナー契約を結び、『0秒レモンサワー® 仙台ホルモン焼肉酒場 ときわ亭』を全国展開。そして2024年1月、株式会社大髙商事をM&A。『じげもんちゃんぽん』の展開拡大に力を注いでいる。

株式会社大髙商事 代表取締役社長
髙階(たかがい)宏一朗
1975年長崎県生まれ。大学受験に失敗後、キャバクラ勤務で10代後半を過ごす。20代前半は劇団に所属。20代後半からは不動産会社に勤務していた。34歳の頃、帰郷した故郷・長崎県大村市の衰退を目の当たりにし、脱サラを決意。2009年、大髙商事を設立。立川にて、エー・ピーカンパニーのFC『じとっこ組合』を開業した。2019年に武蔵境にて自社ブランド『じげもんちゃんぽん』を開業。コロナ禍の向かい風にも負けず、2024年には直営・FC合わせて34店舗を展開(2024年9月4日現在)。さらなる成長を遂げるため、GOSSOとパートナー契約を結び、新たな一歩を踏み出した!

互いに未来へ向け、経営観の変化を迎えている時期に、ゴルフコンペで意気投合

8月の酷暑が少し和らぐ黄昏時。藤田氏、髙階氏の両名が、会場のGOSSO本社に揃って到着した。

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―おや? おふたり、ご一緒だったのですか?

藤田氏:そうなんですよ。今日は武蔵境の『じげもんちゃんぽん1号店』で1日中一緒に商品の試作をしていたんです。

髙階氏:いや~、めちゃめちゃ食べました。12杯くらいでしたかね?

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なにやら息ピッタリなふたり。ビジネスパートナーという以上に、相棒とか、盟友とか、そういった近しさが窺える。今回のM&Aに至るまで、どのような経緯があったのだろう。

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―おふたりは、どのようなきっかけで知り合ったのでしょうか?

藤田氏:コロナ禍の数年前、ゴルフのコンペです。髙階さん、ゴルフうまいんですよ。100人くらいのコンペで、リーダーズボードにずっと「髙階」って載ってる。スコアももちろんだし、なんだか苗字もインパクトが強い。すごく気になって。

髙階氏:当時、私は『じとっこ組合』を運営していた時期でした。コンペが終わった後の懇親会の席が、藤田さんの近くだった。色々話していたら、意気投合しちゃって、気付いたらふたりで麻布のスナックにいた。そこでも、周りを寄せ付けずに話し込んでいました(笑)。

―120点のファーストコンタクトですね。

藤田氏:あの出会いは、思い出深いなあ。その後、しばらく顔を合わせることはなくなるんですけど、その間に、私も髙階さんも経営観が大きく変わります。外食業界が危機的状況に陥っている。次の一手を打つにはどうしたらいいかと考えていました。

―GOSSOは、M&Aに力を入れ始める頃でしょうか。

藤田氏:そうですね。もともと弊社は「100年後も縁ある人を幸せにできる会社」を目指しています。これまでは様々な居酒屋ブランドをゼロから立ち上げ、展開してきました。けれども、100年企業を目指すにあたり、ゼロイチで新ブランドを作り続けていくのは限界がある。今後は、1を100に広げるビジネスモデルがカギになる。そこで、地方都市で根強い人気を誇りながら、県外には知られていないお店を探し始めました。

―それが、仙台の『ときわ亭』だったということですね。

藤田氏:当時、『ときわ亭』は仙台市で40店舗を展開する人気ブランドでした。社長にアポをとって話をする中で、かつて『ときわ亭』が中目黒にお店を出し、撤退したことを知ります。そういった経験もあり、社長は『ときわ亭』を全国に広めることを前向きに考えている様子でした。結局、『ときわ亭』に関しては、互いの夢を叶えるための『パートナー契約』という形でまとまります。

『じげもんちゃんぽん』に込めた髙階氏のアツい思いが藤田氏の心に火をつけ、M&Aへ

GOSSO代表・藤田建×大髙商事代表・髙階宏一朗の対談が実現! 「人を大事にする経営者は、M&Aをすべし」。『じげもんちゃんぽん』100店舗展開を目指すふたりの“M&A幸福論”とは!

―双方がWin-Winになるよう、最適なカタチをとったということですね。今回の大髙商事に関しても、そういった考えでM&Aに至ったということでしょうか。

藤田氏:『ときわ亭』と同じく、ニッチだけど強いブランドを探していました。けれど、なかなか出会えない。そんな中、髙階さんが「相談がある」というので、久々に会うことになったんです。昨年の10月でした。

―髙階社長は、どのような相談を?

髙階氏:『じげもんちゃんぽん』の展開を広げるにはどうしたらいいか、といった話ですね。2019年に『じげもんちゃんぽん』を始めてから、5年で35店舗。当初想定していたよりも順調に展開できているし、周囲の飲食経営者からの評判もいい。ただ、私はもっと多くの人に、自分の故郷のちゃんぽんを知ってほしかった。そのために、マーケティングやブランディングについて、藤田さんの意見を聞いてみたかったんです。

藤田氏:実は、以前から髙階さんのSNSを見て、『じげもんちゃんぽん』の展開は知っていました。他の飲食店がコロナ禍で次々に撤退する中、『じげもんちゃんぽん』の勢いは、ちょっと普通じゃない。「面白いことをやっている」と、密かに注目していたんです。
改めて、髙階さんと一緒に吉祥寺の『じげもんとん』で飲んで、締めにちゃんぽんを頂いた。これが美味しいんですよ。長崎県民のソウルフードだけど、全国的にはニッチな料理。なにより、故郷を想う、髙階さんのアツいハートに心打たれました。

―髙階社長が『じげもんちゃんぽん』を始めたのも、コロナ禍の直前の2019年ですものね。

髙階氏:もともと、お酒に依存しない業態の必要性も感じて開発したんです。その頃は「長崎県の伝統的な料理×東京のラーメン文化」というコンセプトが固まって、手応えを感じている時期でした。だから、コロナ禍も、逆にチャンスだと捉えることができました。
振り返れば、リーマンショックや東日本大震災と、コロナ禍以前から外食業界は幾度もピンチに陥っている。そういうものを経験していると、ピンチの時こそ何かチャンスの芽がないか、考えるようになるんです。

藤田氏:災難続きで、私たち外食経営者は疲れてるんですよ(笑)。これからは、ひとりでやる時代じゃない。みんなで手を取り合って、力を合わせて互いの強みを伸ばしていく方がいい。そこの考えが同じだったので、「一緒にやりましょう」と、手を組むことになったんです。

大髙商事の高い商品力と、GOSSOの卓越したマーケティングがシナジーを生む

GOSSO代表・藤田建×大髙商事代表・髙階宏一朗の対談が実現! 「人を大事にする経営者は、M&Aをすべし」。『じげもんちゃんぽん』100店舗展開を目指すふたりの“M&A幸福論”とは!

―両社が力を合わせることでどのような化学反応が生まれたのでしょう?

髙階氏:ウチの会社は、商品開発にこだわりたい、いわゆる職人気質な企業文化を持っているんです。いいものを作るため、コスパやタイパを度外視している。ちょっと時代に逆行している。変わらなければいけないとは、感じていたんです。けれども、ウチの規模では変化のための投資や時間に限界がある。

藤田氏:実際、商品はすごくいい。商品力の高い会社は往々にして展開が苦手なんですけれど、髙階さんは35店舗も展開している。本当にすごい。では、私たちの役割は何かというと、フランチャイズビジネスのプロとして、『じげもんちゃんぽん』を世界に通じるブランドに育て上げていくこと。そのために、今、リブランディングをしているところです。

―具体的に、どのようなリブランディングを?

藤田氏:現在は、ラーメンの導入を進めています。同じ麺類で考えると、ちゃんぽんはラーメンの認知度には敵わない。でも、もともと『じげもんちゃんぽん』は「長崎の伝統的なちゃんぽん×東京のラーメン文化」がコンセプトなので、ラーメンを作ったら美味しいのは明白なんです。
ならば、そこを逆手にとって、「極上のちゃんぽんを発明した職人・髙階宏一朗が、賄いで作った熟成鶏豚骨スープのラーメン」をフロント商品として提供し、間口を広げる。ラーメンを気に入った人には、ミドルエンドの「白ちゃんぽん」を試してもらう。それでファンになった人には、ハイエンドの創作商品「ごちそうちゃんぽん」を食べてもらう。

髙階氏:これ、本当に目から鱗でした。私たちは当初、「ごちそうちゃんぽん」をフロントエンドにしようとしていた。つまり、針の穴のように狭い間口から入ろうとしていたんです。
知らない内に、「美味しければ売れる」という感覚が強くなっていたのでしょう。GOSSOさんの戦略的なマーケティング、ブランディングは、本当に勉強になっています。

―M&Aによって、従来の自分たちにはなかった発想が入ってきたというわけですね。大髙商事の社員の方々は、どのような反応でしたか?

髙階氏:「わかりました」とは言ってくれるものの、どこか腹落ちしていない様子でした。特に、ラーメンの導入を納得してもらうのには、苦労しました。でも、藤田さんはとても慎重に進めてくれましたね。

藤田氏:なにはともあれ、まずは人間関係の構築が最優先です。そのためにも、私たちが「教える」のではなく、「教えてもらう」、「一緒に学ぶ」という姿勢で進めてきました。
「なぜ、ラーメンを入れるのか」という課題に対しても、私自身が営業幹部の方々と一緒にマーケティング研修を受けて、共に学んでいく。
そうして関係値を深めながら、戦略・戦術を試してみる。結果を見て、お互いにいい気付きが生まれる。そうして少しずつ前に進んでいければ、と思っています。

髙階氏:もちろん、ロジカルな説明はしますが、最終的にはパッションですね。幹部の中には、前職の不動産会社で同僚だった人間もいる。言ってみれば、私についてきて、20年も苦楽を共にしてくれた仲間です。同じ方向を向いて、力を貸してもらいたい。
「今やっていることは、命をかけて作ってきた『じげもんちゃんぽん』を、もっと多くの人に知ってもらうため」と、ひたすら熱を込めて伝えました。
最近、ラーメンを導入した店舗の売上が上がってきて、「こういうことか」と、少しずつ腹落ちしてくれているように感じます。

M&A成功の秘訣は企業文化の合致。互いの強みを活かしながら、希望の未来へひた走る!

―とても順調に歩みを進めている両社ですが、M&Aを良いものにするためのポイントなどがありましたら、教えてください。

藤田氏:企業文化が合うかどうかが全てだと思います。この部分が合わなければ、戦略や戦術を語っても、響かない。じゃあ、どうやって企業文化を見極めるかといえば、やはりオーナーの気質に尽きるんですよ。
私の場合、よくお酒を飲んで、ゴルフをやる人とは、大体気が合うと思っています(笑)。

髙階氏:間違いない。なんだかんだ、飲みながら経営の話をしますからね。

藤田氏:今、50歳くらいの経営者って、上場するかイグジットするかを考えている人、すごく多いと思うんです。これだけ災害が多い中、会社を経営していくのってすごくパワーがいりますよね。外食においては、上場という道は非常に難しい。昨今、M&Aが増えているのもそういった理由があると思います。

髙階氏:売る側として、「イグジットしたい」という気持ちもわかります。「頑張ってきた自分へのご褒美」じゃないですけど、今後の人生の安心を得るために、キャッシュを得るというのは、アリだと思います。
その一方で、ウチのように既存の事業の発展性を求めるM&Aもアリだと思います。
自社だけでは何年かかっても得られるかどうかわからない資金やリソース、知識、ノウハウを得ることができる。目指すゴールまでの距離を短縮できる。これは大きなメリットだと思います。

藤田氏:だから、最初にお金ありきだとうまくいかないんです。髙階さんのように、何を成し遂げたいか、どんなビジョンを持っているか。その話をしたうえで、どれだけの資金が必要か。今、どのような管理をしているのか。初めてお金の話が出てくるはずなんです。

お互いに協力して事業を大きくしてポートフォリオを増やしていけば、安定的に従業員に給料を払い続けることができる。それによって安全安心の場ができれば、社員は高収益を生み出す。高収益を生み出す社員は、良好な人間関係を作る。結果的に株価が上がるから、私がイグジットする時には、高値で売れる(笑)。

髙階氏:よくできている(笑)。

藤田氏:なので、「人を大事にする経営者の会社は、M&Aした方がいい」。これが結論ですね。

髙階氏:売る側も同じです。「人を大事にする経営者に、売った方がいい」。

―なんだか、阿吽の呼吸ですね。それでは最後に、今後の展望をお願いいたします!

藤田氏:GOSSOとしては、「居酒屋」、「焼肉」に次いで「麺」という3本目の柱を手に入れました。これにもうひとつ、「ウェルビーイング」という柱を確立させたい。『じげもんちゃんぽん』は『体にいい麺類』として、すごく面白い素材だと思います。
計画上は、3、4年後に100店舗出店としています。が、急いで店舗数を追うような進め方はしません。「100年企業」がテーマなので、一時のブームを作るのも違う。根強いファンを増やしていくことが大事ですね。

髙階氏:そういう意味で、海外の方が受けるかも、という話もしています。「体にいいラーメン」という新しいジャンル。100店舗の内訳も、国内と海外で50:50とかでもいいかも。

藤田氏:海外出店、忙しくなりますね。移住しなきゃいけなくなりますよ。

髙階氏:海外で、ゴルフですかね(笑)。

藤田氏:そうですね(笑)。これからも、髙階さんのように波長の合うオーナーと手を組み、一緒に進んでいきたい。 お酒を飲んで、ゴルフをして、コンテンツを世界に広げていく。この上なくハッピーだと思うんですよ。

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楽し気に談笑するふたりを見ていると、明るい未来しか見えない……! しかし、互いの夢を理解し、同じ方向へ向かって走っていくためには、オーナー同士の波長のチューニングは、最重要項目と言える。 藤田氏と髙階氏の姿は、まさにM&Aの理想形と言っても過言ではあるまい! 今後のGOSSO×大髙商事の展開から、目が離せない。

GOSSOグループ / GOSSO株式会社 / 株式会社大髙商事

http://gosso.co.jp/index.html

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