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長引くコロナ禍、飲食店が生き残る方法とは? M&Aによって店を存続させるやり方も
2021年09月09日

長引くコロナ禍で営業を続けている飲食店は、厳しい状況を乗り越えるため、さまざまな施策を行なってきたことと思います。今後の状況がどのように変わっていくかは分かりません。ただ、厳しい状況でも生き残るためには、やはり「できることをやり続ける」ことが大切です。今回は、飲食店が生き残るために実践したい施策をまとめました。
ランニングコストを削る
まず、行うべきは出費を減らすこと。大きなことから小さなことまで、できることがほかにないか、もう一度見直してみましょう。小さな事で言えば、電気料金や水道光熱費などをクレジットカード払いに変更し、ポイントを貯めるといったことも重要です。
また、思い切って店舗を手放し、キッチンカーやゴーストレストラン、テイクアウトやデリバリー専門店に切り替える店たあります。店舗を維持する費用を削減することで、お客様へ料理を提供する環境を維持することも、生き延びるための戦略の一つです。
資金面での支援を受ける
出費の次に考えたいのが、資金面です。新型コロナウイルスに対しては、持続化給付金や時短営業に対しての協力金など、政府や自治体による多くの支援制度があります。状況によっては、新しい支援制度が追加で実施されることも少なくありません。一度チェックした場合も、自分の店が使える支援制度がないか、再度確認してみましょう。
また、政府や自治体だけでなく、クラウドファンディングのような民間の支援制度もあります。店を直接訪れることができないからこそ、何かの形で支援をしたい、というお客様も少なくありません。できる限りの支援を受けて店を存続させ、また多くのお客様に喜んでいただくことが、受けた支援への恩返しになるはずです。

「安全・安心」を見える形で提供する
飲食店において、マスク、消毒液、パーテーションはもはや当たり前。ほかにも、キャッシュレス決済への対応、お客様との会話は最小限にするなど、オペレーションの細部も含めて、お客様は「この店は安全・安心できるか?」と言うことを判断します。
お客様が「安全・安心」と思えるようなサービスが提供できているか、もう一度見直しましょう。さらに、自治体独自の検査に合格すれば、お客様がより安心して利用できる場を提供できます。
現状に見合ったスタイルを考える
飲食店の中でも、お酒を提供するスタイルの店舗は特に大きな打撃を受けています。これらの店では、テイクアウトやデリバリー、ランチ営業などを行う店も少なくありません。しかし、本格的な営業が再開するまでの代替案というスタイルが多く、店の差別化につながっていないのが現状です。コロナ禍の現状に見合ったスタイルが打ち出せれば、さらなる集客を見込むことも不可能ではありません。
例えば、代々木上原のフレンチレストラン『sio(シオ)』では、朝ディナーというネーミングで、フレンチのコースメニューを午前中に提供しています。SNSでも話題になり、新しい需要を獲得しているようです。
SNSの活用でお客様とのつながりを守る
営業スタイルが変わったり、休業を余儀なくされたりすると、常連のお客様も店に足を運ぶのが難しくなります。そこで活用したいのがSNSです。お店が休業をしていても、定期的な情報発信があればお客様も安心しますし、営業再開の情報なども確実に届けることができます。ほかにも、料理初心者でも簡単に作れるレシピや、人気メニューのレシピを動画で公開することで、新規顧客の開拓に役立っているケースもあるようです。
M&Aによって店を存続させる
「店を存続させる」という意味では、権利を第三者に譲るM&Aも選択肢として挙げられます。飲食店の多くは苦境に陥っていますが、企業によっては事業拡大や新規ビジネスのために飲食店を買収するケースも少なくありません。経営権が譲渡されても、交渉次第では以前と変わらないスタイルで営業を続けることも可能です。交渉に時間がかかることを考慮すると、資金面でのやりくりを考え、「この状況より悪化したら、M&Aも選択肢に入れる」というラインを決めておくと良いでしょう。
飲食店には厳しい状況が続きますが、いつかは状況が改善される日が来るはずです。店を存続させて多くのお客様に喜んでもらうためにも、今回紹介した施策をぜひ参考にしてみてください。
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