高級店から一転“炭火焼イタリアン”へ。樫村仁尊氏に聞く『falo』へ込めた想い
イタリアンの名店、広尾『アクアパッツァ』で腕をふるっていた樫村仁尊氏が、今年5月、満を持して自身の店を開いた。店名は『falo(ファロ)』、イタリア語で「焚火」を意味する。その名の通り、店の中央には炭火台、それを囲むようにカウンターが配置され、まるで焚火にあたるかのように炭火焼料理が楽しめる。
食材の美味しさを最大限生かせるよう余計な調理はしない。シンプルに焼き上げた素晴らしい食材をそのまま味わってほしい……という想いから“炭火焼”という形態に至った。発想の起源は、幼いころよく楽しんだバーベキューだという。リストランテが素材にさまざまな要素を積み重ねて美しい一皿を完成させていく点から考えると、正に真逆のようなお店だ。
店の雰囲気もまた、リストランテのそれとは程遠いもの。賑やかに過ごすグループ客がいる一方で一人客も多いらしいが、お酒が入ると客同士がつながり盛り上がることも多いという。
樫村氏といえば、巨匠とも言われる『アクアパッツァ』日髙良実シェフの元で長年修業を積んだリストランテ界の実力者だ。しかし自身が開いた店は、料理の美味しさは一流のまま、肩肘張らずに楽しめるカジュアルな形態。“炭火焼イタリアン”へ行きついたその理由は何だったのだろうか? 樫村氏に直接話を聞いた。
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