東京もついに梅雨入り。今年こそは“うめぇ梅酒”を作ろう！
Photo by Maya83「Plum Wine」
ついに東京も梅雨入りした。向こう1週間は日差しが望める日もあるようだが、基本的にはどんよりとした天気が続くようだ。
雨が降り続くと外出が億劫になり、休日は家でダラダラと過ごしてしまうことが多くなる。雨音を聞きながらおやつ片手にテレビを見る…なんて過ごし方も、それはそれで楽しいものだが、もう少し有意義な休日の使い方をしたいのが本音だろう。そこでここでは、梅雨の時期に実践したい、家での有意義な過ごし方についてご紹介したい。
多くのメディアでは、読書やDVD鑑賞、または旧友へ手紙を書く…といった過ごし方を勧めているが、『Foodist』は食のメディア。食に関係する過ごし方をお勧めしていくことにする。
梅酒を作るなら今！
Photo by merec0「梅酒 plum wine」
まず、ご紹介したいのが梅酒作り。過去に作った方はご存知だと思うが、1年の間で梅酒を作れるのは、青梅が出回る5月下旬から6月初旬だけ。この時期を逃すと梅酒は作れないのだ。
というわけで、梅酒の簡単な作り方をご紹介しよう。
【用意するもの】
・梅の実 1kg
・ホワイトリカー 1.8L
・氷砂糖 1kg
・梅酒をつける瓶（4Lサイズのものが望ましい）
【作り方】
1、梅のヘソ部分にあるヘタを爪楊枝などで取る
2、梅を洗う
3、梅を乾かす（水分を切ったうえでキッチンペーパーで拭く。その後、30分～2時間程度、自然乾燥させる）
4、瓶に乾燥済みの梅を入れる
5、氷砂糖を瓶に入れる（梅を覆い隠すように）
6、ホワイトリカーを注ぎ込む
7、適度にかき混ぜる
8、蓋をしっかりと締めて冷暗所に置いて寝かせる
9、半年から1年間寝かせたら完成！
成功の秘訣は使用する梅の選び方。大粒で果肉が厚く、またツヤがあるものを選ぶと間違いがないらしい。
ちなみに梅酒に使用するのは青梅だが、日本人のソウルフードである梅干しも、梅雨の時期にこそ食べるべきものだということをご存知だろうか。梅干しには以下のような効能がある。
【梅干しの効能】
・クエン酸が多く含まれており疲労回復に効果的
・悪玉腸内細菌の抑制や整腸作用に効果あり
・血液の流れをよくする働きがあり、肩こりや腰痛に効く
・風邪や二日酔いにも効果あり
・お弁当に入れておくと抗菌効果を発揮する
簡単に梅茶漬けを作って食べるのもいいだろう。または梅干しを用いた「おにぎらず」を作るのも今年らしい。しかし、せっかく家で休日を過ごすのだから、もう少し楽しみながら料理をするのもひとつの手だ。
雨の日には“楽しむ”ことをテーマに料理を！
NHKで放送されている『妄想ニホン料理』という番組をご存知だろうか。これは「福神漬け」や「もんじゃ焼き」といった身近な日本料理を、海外のシェフたちが限られたヒントを頼りに作るという番組。
たとえば親子丼がお題だとすると…
・食材が親と子
・ごはんの上に何かをのせる
・出来上がりはトロトロ
というヒントだけで料理に挑んでもらう。その結果、タイの料理人は、大きいカエル（親）と小さいカエル（子）を野菜と一緒に炒め、それをごはんの上に。とんでもない親子丼を完成させた。
答えを知っている我々日本人は、「よりによって、なぜカエル！？」なんて突っ込みを入れながら番組を見るわけだが、挑戦している料理人はいたって真剣。しかも三ツ星を獲得するようなスターシェフが挑戦することもあり、実力を備えながらも、結局はトンチンカンな答えを導き出す様子は、申し訳ないと思いつつも笑ってしまう。
そんな『妄想ニホン料理』を勝手にオマージュして、『Foodist』でも出題してみたい。テーマはもちろん“梅”。海外では梅を食べる風習があまりないので、日本で供されている料理になってしまったが、メニュー名からだけでは作り方がイメージできないものを選んでみた。
【料理名】
梅干しとシソのスープ
【ヒント】
・冷製スープ
・ある果物をメインに使用することでクリーミーな味わいに
・仕上がりの色は緑色
味の決め手はどの果物を使用するかによって決まる。果物と言っても、少し変わった果物なので安易に緑色の果物を選ぶのは避けたい。このメニュー、日本を代表するフランス料理店の人気の一皿なので、答えに迷った方はメニュー名で検索してみてみよう。レシピもわかるはず。
さて、今回は梅雨入りにちなんで、梅ネタをいくつかご紹介した。休日を家で過ごす方は、これを参考に梅づくしの一日を楽しんでみては。
