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六本木の繁盛レストランに聞くBGM戦略。『OTORAKU』活用で顧客満足度アップ!

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六本木の人気イタリアン『アップステアーズ』では、業務用BGMアプリ『OTORAKU –音・楽–』を活用して戦略的にBGMを流している

「BGM」は飲食店の運営に欠かせないものだ。店の世界観にぴったりの音楽なら、客は居心地の良さを感じ、注文数やリピーターの増加といった効果も期待できる。逆に店の雰囲気になじまない曲や音量だと、客は落ちつかない気分になるかもしれない。

飲食店でBGMを流すにはさまざまな方法があるが、たとえば正規の手続きを経ずにCDやiTunesなどに収められた音楽を商業利用すると、著作権侵害といった問題が発生する。使いたい音楽があれば、JASRACなどの著作権管理団体または著作者に申請し支払い手続きをしないと違法になってしまうのだ。

しかし、日々忙しい業務をこなす飲食店で、音楽を流すたびに申請や手続きをするのは非現実的。そこで多くの飲食店が利用しているのが、BGM提供サービスだ。なかでもタブレット端末で手軽に操作できる『OTORAKU –音・楽–』(オトラク)は、次世代のBGMサービスとして注目を集めている。

『OTORAKU』はUSEN-NEXT GROUPの(株)USEN が提供するサービスで、タブレット端末とWi-Fi環境があればすぐに店舗導入が可能。現在配信されている約900万以上の曲はすべて著作権処理がされており、定額料金(通常プラン3,780円、2年割3,380円、3年割2,980円/税抜・月額)で自由に使うことができる。実際にこのサービスを店舗運営に役立てている、六本木のイタリア料理店『アップステアーズ』のジェネラルマネージャー・渡部健志さんに、『OTORAKU』の魅力、そして顧客満足度を高めるためのBGM活用術について話を聞いた。

落ち着いた雰囲気の店内に、最新のメルセデスベンツが展示されている

楽曲の豊富さが、『OTORAKU』導入の決め手

六本木の『アップステアーズ』は、メルセデスベンツの世界観を伝えることをコンセプトにしたレストラン。本格的なイタリア料理を高級感のある店内で楽しめることから、年代を問わず人気だ。最大の特徴は、店内に飾られた最新モデルのメルセデスベンツである。

「メルセデスベンツ単体のショールームだと気楽に入れないという方がいらっしゃいます。そこで、メルセデスベンツのある空間を気軽に体験してもらうために作られたのがこのお店です。食事はもちろん、ベンツの試乗もできるんですよ。ここに来られたお客様が、5年後10年後に、メルセデスベンツの購入を考えるきっかけになればと思っています」と渡部さん。店舗BGMは、以前は別の音楽サービスを使っていたと言うが、最近になって『OTORAKU』に切り替えた。その理由は何だったのだろうか。

「オープン当初は1階のカフェとBGMを共有していました。設定はカフェで行うので、こちらの状況に応じて思い通りに曲を変えることができません。悩んでいたところ、知り合いから『OTORAKU』を紹介していただいたんです。音楽のジャンルが豊富で、飲食店向けのプレイリストもたくさんあるところが気に入りました。それにタブレットとWi-Fiがあれば、簡単に導入できますし、画面の操作もシンプルでわかりやすいです。スタッフもすぐに使い方を覚えたので、みんなで『今日は何にする?』『これはどう?』と話しながら使っています」

『OTORAKU』は、(株)USENと(株)レコチョクが協業しており、国内の主要音楽レーベルはもちろん、海外のインディーズレーベルまで網羅している。最新曲の導入も早い。『アップステアーズ』では、営業時間終了後、スタッフが好きな曲を流しているので、「これは何の曲?」「今こういうのが流行っているんだね」という会話が増えて、コミュニケーションツールとしても役立っているそうだ。

『アップステアーズ』のジェネラルマネージャー・渡部健志さん

BGMは時間帯、天候、客層によってセレクト

『アップステアーズ』は、一面ガラス張りの大きな窓から自然光が差し込み、明るく爽やかな雰囲気が楽しめる。ランチタイムやティータイムには近隣の会社員や主婦層が多く訪れるという。BGMはこうした店の雰囲気や客層に合わせて細やかに調整しているのだとか。

「基本的には、朝、昼、夜の時間帯でBGMを変えているのですが、とくに決まりはありません。客層や時間帯、季節、天候を見て、その時に合うものを選ぶようにしています。ランチタイムは、ゆっくり食事を楽しんでほしいので、リラックスできるボサノバをかけることが多いですね。天気の悪い日は、お客様の気分を明るくしたいのでラテン調の曲を流しています」

なかでも『アップステアーズ』が重宝しているのが季節ごとに用意されたプレイリスト。たとえば夏には「夏カフェ」というプレイリストをよく利用していたという。「夏カフェ」には1,800曲近くもの楽曲が収められており、再生ボタンを押すと、毎回300曲がランダムで抽出されるため、何度流しても「同じ曲ばかり」という印象になりにくい。また、『OTORAKU』は季節やイベントに合わせたプレイリストが随時配信されるので、秋には「月夜のせつないカフェ・ミュージック」といった新しいプレイリストが楽しめる。その時期にぴったりの空間演出が簡単にできるというわけだ。

「カフェ」「レストラン」などの業種別のほか、季節や時間帯などからも選べる多彩なカテゴリ

ちなみに『アップステアーズ』では、夜は会食や接待、貸し切りパーティの会場として使われることも多いため、ディナータイムのBGMは昼とは違った基準で選んでいるそうだ。

「夜はお客様の年齢層でBGMを選ぶことが多いです。例えば、仕事の接待や会食の席では、落ち着いたジャズやクラシックをかけています。20代や30代が中心の貸し切りパーティでは、ハウスミュージックや、若い世代に人気のポップスなど、気分が盛り上がるような選曲を心がけています。私はそこまで音楽に精通しているわけではないので、カテゴリから選ぶことも多いんですよ。カテゴリ名もわかりやすく、『パーティ』などのシチュエーションや、『ハッピー』といったその場の雰囲気に合うプレイリストを選べるので、音楽に詳しくない人でも感覚的に使えるのが魅力です。貸し切りパーティでは、幹事の方に好きな曲を選んでいただくこともありますが、初めての方でも問題なく使えるので、『こんなサービスがあるんですね』と喜んでいただいています」

『OTORAKU』はBGMのプロがつくった400以上の既存プレイリストがあり、業種やジャンル、季節や時間帯、イメージなどのカテゴリから簡単に選べる。プレイリスト紹介画面では、曲調やテンポ、ヴォーカルの有無なども確認できる。また、こだわり派なら、配信楽曲を使って自分でオリジナルのプレイリストを思い通りに作成することも可能だ。

「ジャズ」や「クラシック」といった音楽ジャンルからBGMをセレクトすることも可能

BGM効果で、売上UPを目指す

店舗BGMは、音楽のジャンルやテンポなどによって、客の行動心理を動かすコントロール効果があるという。例えば、混雑するランチタイムにテンポが速い音楽を流すことで、食べるスピードが速まって客席回転率が高まると言われている。音量も大切だ。居酒屋のように賑やかで客が比較的大きな声で話す場所では、ボリュームを上げると、活気があって賑やかな印象になる。反対に、客が落ち着いた雰囲気で静かに過ごすような隠れ家的なカフェやサロンでは、ゆったりとしたテンポのBGMを流して音量もやや控えめにすることで、上品でリラックスした空間を演出できる。渡部さんも普段から音楽のジャンルやテンポ、音量には気を配っているそうだ。

「夜はお酒を飲む方がほとんどなので、店の雰囲気によっては、気分が高揚する曲をかけて音量をグッと上げたほうがいいときもあるんです。テンションが上がったとき、楽しい気分のとき、居心地がいいと感じたとき、もう一杯飲みたいと思うのは自然な感情です。実際に、お客様の気分が高まったタイミングで注文を伺うと、『もう一杯』という追加オーダーが増えるような気がします。他にも、話が盛り上がっているときや、混雑しているときなど、スタッフがその場の雰囲気を見て、あうんの呼吸で曲のジャンルや音量を調節しています」

「BGMを戦略的に活用することで、客の満足度を高めている」と話す渡部さん

渡部さんはプレイリスト再生中に、割り込み再生させる「カットイン」という機能も活用しているそうだ。

「飲食店はバースデーのサプライズ演出を頼まれることがよくあります。『OTORAKU』のカットインは曲のつなぎ目で自然に切り替わるので、ケーキを持っていきたいタイミングでバースデーソングを割り込み再生させるといった使い方もスムーズです。ラジオ放送や、固定されたプレイリストだと何もできないのが正直なところですが、『OTORAKU』はその場に合わせていろいろな演出ができる"瞬発力"が一番の魅力です」

普段何気なく接しているBGMは、思った以上に客の行動心理に影響を与えているようだ。店舗コンセプトや客層に合ったBGMを選ぶのはもちろん、さらにその場の雰囲気にぴったりのタイミングでBGMをうまく活用し演出効果を高めれば、リピーターの増加や売上アップも期待ができるだろう。

『UPSTAIRS(アップステアーズ)』
住所/東京都港区六本木7-3-10
電話番号/050-5872-5526
営業時間/11:00~L.O.14:30(ランチ)、14:30~18:00(ティータイム)、18:00~L.O.22:00(ディナー)、11:00~L.O.23:30(バー)
定休日/年末年始休暇

■『OTORAKU –音・楽–』のお申し込み・導入相談はこちらから
「14日間無料トライアル」受付中

[提供]株式会社 USEN

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『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

ライター: 『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

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