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神泉のおでん居酒屋『日和』。和食とイタリアン、世代も違う2人がタッグを組んだ理由

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間違いのない「出汁とワインや日本酒のマリアージュ」楽しめるのが店の一番のウリ

目新しさはなくていい。「疲れない美味しさ」が最大の魅力

「ワインも日本酒も、色々なものを揃えているというより、料理に寄り添う自分たちの好きなものを選んでいるという感じです」とニ人。店ではおでんのほかに、日替わりの創作料理を提供。ワインは、和食に合うもの…ではなく、“望月氏の料理に合うもの”を大本氏がセレクト。30種類ほどあり、グラスでも6~7種類ほどを楽しめる。ほかに、望月氏がセレクトする日本酒が20種類ほどと、焼酎、サワーなども揃っている。

ちなみに、おでんが看板メニューなだけに、夏の売上が気になるところ。そのあたりを大本氏に聞くと……。

「おでん以外の一品料理も美味しいんだな…と、そちらにも魅力を感じてもらえるような接客をみんなでがんばっています。居酒屋の形態って、お客さんの『すみません』の呼びかけに答えるだけになってしまいがちなんですが、お客さんの『このタイミングでこれが食べたい』というのが必ずしもベストな料理の楽しみ方とは限らないんですよね。例えばですが『最初は冷たいお料理を食べてもらって、おでんは出汁を堪能してもらいたいので中締めや最後に食べていただくほうがより美味しく楽しめますよ』と一言添えるとか、季節やその日によって料理をより満喫してもらえるような提案や接客は心がけてますね」

ちなみに、ニ人は口をそろえて「いくら暑くても、冷たいおでんは絶対にやらない」と話す。望月氏の料理は出汁が肝であり、出汁を楽しんでもらうにはおでんは温かいもの以外あり得ないのだ。そして、その出汁の美味しさに寄り添うのが、大本氏がセレクトする自然派ワイン。ニ人とも飲んでいて疲れないお酒や食べ疲れない料理が好きで、特別に目新しい料理やお酒を扱っているわけではないという。「強いインパクトはなかったけど、なんかすごく楽しかったからまた来たいね」と思ってもらえるような店が理想だという。

ほっと和める料理とお酒で人々の日常に寄り添うような同店。早くも人気店となっているが、オープンして間もないだけに、今後どのように進化していくかが楽しみだ。

木目調の落ち着いた雰囲気でゆったりらくつろげる店

『日和』
住所/東京都渋谷区神泉町2-9 シャルム神泉B1F
電話番号/03-6416-9858
営業時間/18:00〜24:30(食事のL.O.23:30)
定休日/日曜と月一度の月曜休
席数/17

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若松真美

ライター: 若松真美

ライフスタイルや旅行に関する女性向けWebメディアで編集者を経験後、現在はフード、トラベル、日本文化などの分野で執筆するライター。蕎麦屋酒と浮世絵を愛する。週末は東京下町を中心に酒場巡りや町歩きを楽しんでいる。