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サービス向上や売上アップに貢献! 人気テイクアウト店の「UCCカプセル式コーヒー」活用法

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『デリステーションクロス田町』で客にコーヒーを提供している様子

「美味しいコーヒーをもっと手軽に提供したい」。コーヒーを扱っている飲食店の中には、そんな悩みを持つ店舗も多いのではないだろうか。美味しいコーヒーを淹れるにはどうしても手間が掛かってしまう。この手間をどう解消すべきか? 簡単な解決方法といえば「コーヒーマシンの導入」だ。しかも費用が安く、省スペースで導入できるマシンであれば、どんな業態の店舗でも取り入れやすい。

2021年6月にテイクアウト・デリバリー店舗向けのクラウドキッチンとしてオープンした『デリステーションクロス田町』もまた、“美味しいコーヒーを手軽に提供したい”という思いを叶えるためにUCCカプセル式コーヒーマシンを導入。見事、顧客満足度アップに繋げている。同施設を運営する合同会社WiaasのCEO・盛永哲志さんにコーヒーマシン導入のきっかけや利用状況について伺った。

「日本一のクラウドキッチン」への挑戦

『デリステーションクロス田町』のコンセプトは「日本一のクラウドキッチンをつくる」。国内最大規模の施設に、最新のシステムや設備を導入して運営を行っている。

特徴はキッチンスペースの広さ。通常、複数の店舗がシェアして運営するクラウドキッチンは、効率化のために設備をコンパクトにすることが多い。しかし、同施設の各店が使用するスペースは一般的なクラウドキッチンに比べて倍ほどのスペースを確保。コロナ禍でソーシャルディスタンスを保つ意味合いもあるが、「クラウドキッチンを開業前などの一時的な居場所と捉えるのではなく、持続可能な事業モデルの展開として活用してもらいたい」からだと盛永さんは言う。

キッチンは広々としたスペースを確保

受付にはデリバリーの配達員やテイクアウトを注文したお客が商品を取りに来るフードロッカーを設置。各ロッカーには透明のドアが付いており、中が見える仕組みだ。ドアはタッチパネルを操作して開けることができ、非接触で商品の提供・受け取りが可能となっている。

現在は4区画のうち、1つを直営店舗として運営。広いスペースを活かして複数のシェフに参入してもらい、タイ料理や中華料理など10ブランドものテイクアウト・デリバリー店を展開している。ほかの区画も少しずつ他企業が参画しつつあり、どの店も1つのスペースで複数のブランドを展開予定なのだという。4区画がすべて埋まれば、1つの施設で40~50種類ものテイクアウト・デリバリーブランドを提供できるようになる。

オープンして数か月ではあるが、日中はオフィスワーカー、夜は近隣住民が来店し、少しずつ賑わいを見せ始めている。

質の高いコーヒーを出来るだけスムーズに提供したい

順調にテイクアウトやデリバリーを展開する中で、盛永さんが次に力を入れたいと考えていたのがドリンク、特にコーヒーの提供だった。

「もともとコーヒーを提供したいとは考えていたんですが、どんなふうに導入したらいいかわからなかったんです。できるだけ美味しいものを提供したいと思うと質のいいコーヒー豆や機材も必要になりますし、スムーズなオペレーションが重要になるクラウドキッチンでは導入ハードルが高くて」

クオリティの高いコーヒーを提供したいが、時間や手間を考えると難しい。そんなときに出会ったのが、UCCが提供するカプセル式コーヒーマシン「ドリップポッド」だった。コーヒーの粉が入った専用のカプセルをマシンにセットし、ボタンを押すだけで誰でも本格的なコーヒーを淹れられる優れモノだ。

「マシンで安定して美味しいコーヒーを提供できるようになれば、直営店はもちろん、ほかの区画で店舗を運営しているスタッフも気軽に利用できます。『デリステーションクロス田町』だけでなく、今後さらなる店舗展開を検討する際にも役立ちますよね」

「ドリップポッド」本体の価格は12,000円 (税抜き)、カプセルは種類にもよるが1杯当たり66円~(※自社ECにおける1杯当たりの税抜き価格)ほどと手頃。複数のカプセルをお得に購入できるボックスセットやサブスクリプションサービスもあり、導入コストは比較的安価だ。

「ドリップポッド」でコーヒーを淹れている様子。約60秒でコップ一杯分が出来上がる。湯量や抽出モードを変更すれば、好みの味に仕上げることも可能だ

実際に施設内へ設置し利用してみたところ、場所を取らないコンパクトさと、ボタンを押すだけという簡単なオペレーションに魅力を感じた。「料理の注文を受けながらでもスムーズに利用できるところが本当に助かります」と盛永さん。

「うちは外国人スタッフもいますが、操作が簡単なので説明がほとんど必要ありません。手入れも手間が少なく、扱いやすくて安心です。味もいくつか種類があるのですが、その変更もカプセルを変えるだけ。気軽にいろんな味を楽しめるのもいいと思います」

コーヒーの粉が入ったカプセルは素材や形にこだわり、充分に蒸らしができるよう設計されている。また一つひとつ密封パックされ、鮮度が高い状態でコーヒーを管理できるのも、美味しいドリップを淹れられるポイントの一つだ

従来から考えていた「美味しいコーヒーを提供したい」という願いも、もちろん叶えられている。「ドリップポッド」で淹れるコーヒーは香り高く、味わい深い。ボタンを押すだけの手軽さとは思えない、本格的な味を堪能できる。

その美味しさの理由は、計算しつくされたカプセル構造にある。密封されたカプセルはコーヒーの粉の質を落とさず、味と香りのクオリティを最大限にキープ。お湯を入れたときに蒸らせるようカプセルの上部にスペースが設けられているほか、お湯がコーヒーの粉の中を均一に抜けるように、形や素材選びにもこだわっている。

レギュラーカプセルは15種類揃えられており、「ブルーマウンテンブレンド」「モカ&キリマンジァロ」など個性豊かなコーヒーを楽しめる。さらに「カフェインレスコーヒー」や、「静岡煎茶」「ほうじ茶」「アールグレイ紅茶」「ジャスミン茶」といったお茶など、コーヒーを飲まない人への選択肢も用意されている。

「コーヒーが好きな人は味を比べて楽しんでいただけますし、逆にコーヒーが苦手な方は紅茶やお茶などのチョイスもあります。味の種類が豊富だと、リピーターのお客様に『前回とは違う味にしてみようかな』と思っていただけるのもいいですね」

個性豊かなカプセルたち。各カプセルにはおすすめの湯量が記されている

コーヒーを提供することが、意外な相乗効果を生んだ

「ドリップポッド」の導入により、クオリティの高いコーヒーを手軽に提供できるようになった。当初の目的は達成していると言えるが、それ以外にも、テイクアウトの注文を受け取りに来たお客とのコミュニケーションにも役立っているとのこと。盛永さんは語る。

「うちの場合は内装もシンプルに仕上げているほか、コロナ禍の状況も踏まえて非接触を心掛けているので、お客様の中には素っ気ない印象を持ってしまう方もいらっしゃるかと思います。ただ『ドリップポッド』を導入してからは、お客様に味を選んでいただく間やコーヒーが出来上がるまでの少しの間にコミュニケーションが取れるようになりました」

テイクアウトやデリバリーは、イートインに比べてお客から反応をもらいにくい。しかし、「ドリップポッド」を導入したおかげで、お客との会話が生まれ、それが運営方法の改善にまでつながっているというのだ。

「今後、お客様のお好みやご要望に応える形で商品を改善していきたいと思っているので、お客様の声はとても大切なんです。こうして自然にコミュニケーションを取る機会を設けることで、ご要望を聞きやすい環境を整えられればと思っています」

「ブルーマウンテンブレンド」(左)と氷を入れてアイスコーヒーにしたもの(右)。夏場はアイスも人気

コーヒー提供から広がるアイデア

「『デリステーションクロス田町』の“クロス”はいろんな人と交わりながらサービスを拡大していきたいという意味を込めているんです」と話す盛永さん。今後もたくさんのお客に利用してもらいながら、さまざまな挑戦をしていきたいという。

「まずはまだ埋まっていない区画を埋めてしっかりとデリバリー・テイクアウトの商品を充実させ、この施設だけで40~50ブランドの料理が食べられるという魅力をアピールしていきたいです。それから、事前にテイクアウトの予約をしてもらえれば来店後すぐに商品を受け取っていただけるので、ランチの時間が限られているオフィスワーカーの方は自分の時間を長く持てるということもあると思います。多くの人に、この施設の新しい価値を知ってもらいたいですね」

「ドリップポッド」が置かれたカウンター。場所をほとんどとらないので、レジ前や受付、厨房のちょっとしたスペースにも気軽における

オフィスワーカーはコーヒーを日常的に飲む人も多い。同施設のサービスがより認知されれば、「美味しいコーヒーが飲める」という点もさらなる魅力となるだろう。ほかにも、今後活用予定のイートインスペースも、コーヒー提供が活きる。

「コロナ禍の今は難しいですが、イートインスペースの活用も考えています。食事はもちろんのこと、コーヒーを飲みながら利用できる作業スペースとしてご活用いただくのも良いですよね。あとは、食のイベントを主催して、近隣の方に来てもらうことも考えています。イベント時にコーヒーを提供するのもいいかもしれません」

手軽に美味しいコーヒーを提供できることが、『デリステーションクロス田町』の武器の一つになりつつある。同施設の挑戦は、まだ始まったばかり。優秀なコーヒーマシンを味方につけて、クラウドキッチンの価値を変えていく。

■「ドリップポッド」の概要はこちらから

『デリステーションクロス田町』
住所:東京都港区芝5丁目9−8 GEMS田町2F
入居店舗数:4店舗
営業時間・定休日:店舗により異なる

[提供]ソロフレッシュコーヒーシステム株式会社UCCドリップポッド公式ストア

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『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

ライター: 『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

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