飲食店の仕入れコストに影響か。10月から値上げした食品・備品リスト

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原油価格の高騰や円安による輸入コスト上昇を背景に、昨年の秋から商品の値上げが相次いでいる。民間の調査会社によると「値上げラッシュ第三波」とも呼ばれる今年10月は、年内最多となる約6,500品目の値上げが予定されており、実現すればここ一年で最大のインパクトとなるだろう。

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値上げラッシュは一般消費者だけでなく、飲食店にとっても経営に大きな影響を及ぼすため、対応が求められるケースも少なくない。今回は10月以降に値上げが予定されている品目のなかから、特に飲食店の仕入れコストに影響すると思われる食品を一覧で紹介する。

ビール・アルコール・割り物、ドリンク各種が10月から一斉値上げ

夏の繁盛期を待って、10月からドリンク類の一斉値上げが実施されている。大麦、コーン、アルコールといった原料価格をはじめ、アルミやダンボール、ペットボトルといった資材、そして物流費のコスト上昇などが値上げの要因として挙げられる。

＜キリンホールディングス株式会社＞
ビール類（キリン一番搾り生ビール、淡麗グリーンラベルなど）、RTD（氷結®など）、その他樽詰商品、ノンアルコール飲料、輸入洋酒（ジョニーウォーカーなど）
2022年10月1日納品分より

＜アサヒビール株式会社＞
ビール類（スーパードライ、スタイルフリー）、RTD（贅沢搾り）、その他樽詰商品（樽ハイ倶楽部、樽詰めハイボール）、ノンアルコール飲料、国産ウイスキー（シングルモルト余市など）
2022年10月1日出荷分より

＜サッポロビール株式会社＞
ビール類（サッポロ生ビール黒ラベル、エビスビールなど）、酒類テイスト飲料（サッポロうまみ搾りなど）、RTD（サッポロ濃いめのレモンサワーなど）、その他樽詰商品（サッポロ氷彩サワー樽詰など）
2022年10月1日同社売上分より

＜サントリービール株式会社・サントリースピリッツ株式会社＞
ビール類（ザ・プレミアム・モルツ、金麦など）、RTD（こだわり酒場のレモンサワーなど）、その他樽詰商品（角ハイボール樽詰など）、ノンアルコール飲料（オールフリーなど）
2022年10月1日出荷分より

＜宝ホールディングス株式会社＞
焼酎（宝焼酎、一刻者など）、清酒（上撰松竹梅、澪など）、ソフトアルコール飲料（焼酎ハイボール）、本みりん（醇良）、料理清酒、輸入酒など
参考小売価格で1〜12％程度引き上げ
2022年10月1日出荷分より

＜薩摩酒造株式会社＞
芋焼酎（本格焼酎さつま白波など）、麦焼酎（神の河など）、リキュール、スピリッツ、発泡酒
メーカー希望小売価格を平均8％程度引き上げ
2022年10月1日出荷分より

＜サントリー食品インターナショナル株式会社＞
ペットボトル及びボトル缶商品（サントリー天然水、サントリー烏龍茶、京都伊右衛門など）※一部商品を除く
メーカー希望小売価格を約6〜20％アップ
2022年10月1日出荷分より

＜アサヒ飲料株式会社＞
三ツ矢、カルピス、ウィルキンソン、アサヒ十六茶、アサヒおいしい水など、メーカー希望小売価格を約4〜16％引き上げ
2022年10月1日出荷分より

＜コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社＞
清涼飲料水（小型パッケージ製品／PETボトル、ボトル缶）など ※一部製品を除く、アルコール飲料（缶製品など）※一部製品を除く
メーカー希望小売価格＋6〜18％改定
2022年10月1日出荷分より

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加工食品・冷凍食品は再度値上げ。値上げ率30％超も

値上げを繰り返している、水煮缶詰やハム・ソーセージ、冷凍食品といった加工食品だが、10月以降にも30％超の追加値上げが発表されている。原料となる水産品や食肉の高騰や物流・梱包資材の値上げ、円安の影響が主な要因だ。

＜マルハニチロ株式会社＞
冷凍水産加工品10〜20％の価格増、冷凍調理加工品10〜15％の価格増、常温品10〜30％の価格増
2022年10月1日同社納品分より

＜日本ハム株式会社＞
業務用商品計168品目、冷凍食品計17品目／改定率2〜34％
2022年10月1日より

＜伊藤ハム株式会社＞
ハム・ソーセージ、調理加工食品 221品目、商品企画変更および納品価格改定／改定率3〜30％
2022年10月1日より