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飲食店の仕入れコストに影響か。10月から値上げした食品・備品リスト

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画像素材:PIXTA

【注目記事】コロナ禍で開業、不利な立地でも繁盛店に。『かすがい三宿』のスゴさに迫る!

幅広い乳製品類が値上げ。11月の生乳取引価格引き上げが影響

急激な飼料価格やエネルギーコストの高騰により、生乳生産コストが上昇している。乳製品メーカー各社は2022年11月より、飲料・発酵乳用途向けの生乳取引価格の引き上げに合意。海外原料の仕入れコスト高騰なども相まって、各社で販売価格が見直されている。

<株式会社明治>
牛乳類15品目/出荷価格※:2.8~5.5%、ヨーグルト58品目/希望小売価格:3.6~6.3%、プロテイン飲料15品目/希望小売価格:2.0~6.5%
2022年11月1日出荷分および受注分より順次

<森永乳業株式会社>
牛乳類、飲料、ヨーグルト他、①価格改定商品:91品/価格改定率 3.6%~10.5%、②メーカー出荷価格改定商品:14品/出荷価格改定率 3.8%~10.2%
2022年11月1日同社出荷分より

<六甲バター株式会社>
QBBチーズ等 業務用商品115品目、2022年10月1日納品分より

だし・ソース・調味料など続々値上げ。最大20%価格増も

砂糖や食用加工油脂、かつお節などの主原料高騰が止まらず、幅広い調味料で価格改定となる。

<キユーピー株式会社>
マヨネーズ類、マスタード、ソース類などが全157品目/約2〜20%の価格増
2022年10月1日同社出荷分より

<キッコーマン株式会社>
たれ類34品目/約5〜10%の価格増、みりん類41品目/約4〜11%の価格増
2022年10月1日納品分より

<味の素株式会社>
1)2022年11月1日納品分
塩調味料、和風調味料、洋風調味料、中華だし、中華メニュー用調味料、スープ、その他洋風ソースなど 127品目
全体で約2~17%の値上げ幅

2)2023年1月1日納品分
業務用うま味調味料、業務用ドレッシング類、業務用サラダ製品 57品目
全体で約3〜16%の値上げ

備品・光熱費・交通費・人件費など、増幅する仕入れコスト

世界情勢の変動に伴い、エネルギーや燃料に関する品目、サービスで値上げが発表されている。

<東京ガス株式会社>
2022年10月検針分:1㎥(45MJ)につき9.62円(消費税込)上方に調整
2022年11月検針分:1㎥(45MJ)につき9.53円(消費税込)上方に調整

<岩谷産業株式会社>
カセットこんろ:約5〜20%の価格増
カセットガス :約15%アップ
2022年10月3日出荷分より

<王子ネピア株式会社>
家庭用紙製品(ティッシュ、トイレットロールなど)全品
現行価格より15%以上の価格改定
2022年10月1日出荷分より

<東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)>
<東京地下鉄株式会社(東京メトロ)>
きっぷ、IC運賃 10円の値上げ
2023年3月頃より

<地域別最低賃金>
最低賃金時間額:930 → 961円(全国加重平均額)
2022年10月1日より順次

世界的な原材料高騰と円安を背景に、企業努力だけでは収まらず、あらゆるモノやサービスで値段改定を余儀なくされている。飲食店においても、仕入れコストの増大が待ったなしで迫りくる苦しい状況で、価格転嫁について今一度見直すタイミングだと考えられる。

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松本ゆりか

ライター: 松本ゆりか

東京でWebマーケターを経験した後、シンガポールへ渡りライフスタイル誌やWebメディア制作に携わる。帰国後、出版社勤務を経てフリーライターに。主に中小規模ビジネスや働き方に関する取材・執筆を担当。私生活ではひとり旅とはしご酒が好きなごきげんな人。