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『胃袋にズキュン』下北沢人に愛され月商450万円超! SNS映えより「ストレートにウマイ」を貫く

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カウンターから見えるオープンキッチン。仕込みの真っ最中だった平日昼下がりには、オーブンから肉の塊が登場。ボウルの中では燻製が行われていた

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近隣に姉妹店を5店展開。相互にセントラルキッチン化し、仕込みを効率的に

株式会社ヒネルは『胃袋にズキュン』のほかにも、同じ下北沢エリアに『肉ナリ焼クナリ』『カレーの惑星』『立てば天国』『料理と暮らし 適温』など、業態の異なる人気の5店舗を展開している。

「デザートには、近隣の姉妹店『料理と暮らし 適温』でも出している自家製ジェラートをご提供しています。各店舗のキッチンで仕込んだ自家製メニューの共有も日常茶飯事ですね」

姉妹店同士メニューの一部を共通にすることで、「燻製はこの店」「デザートはあの店」というように仕込みを分担する事ができる。要は、各店舗が互いのセントラルキッチンとしても機能しているイメージだ。

厨房のようすを眺めながら、ひとりでもくつろぎやすいカウンター席

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おひとり様を愛する店は、おひとり様に愛される

キッチン前のカウンター席は、おひとり様にも丁度いい。

「しっかりお腹を満たしたい場合はもちろん、サクっと飲みたい層の需要にも応えられるようにしています。私自身、ひとりで飲むことが大好きなので、おひとりで来られたお客様は特に大切にしているんです」

メニュー表には明記されていないが、実は『胃袋にズキュン』では「おひとり様プレート(1,200円)」という名の特別メニューが用意されている。前菜、チーズ、お肉のカテゴリーから4種類を選んでもらい、それぞれ一人前を一皿に盛り付けて提供するという。

ひとり客だけに案内する『おひとり様プレート』(1,200円)。好きな料理を4種類選べる

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「ひとりで飲みに行くって、最初はハードルが高いと思うんです。でもひとりだからこそ、スタッフやたまたま隣に座ったお客様と会話が生まれて、思わぬつながりができたりしますよね。特に文化に根ざした下北沢は、特別な出会いが生まれやすい場所でもあります。多くの方にその楽しさを体験してもらいたいし、当店がそのきっかけになれたらと思っています」

様子を見ながら積極的に声がけをして、ひとりで訪れたお客にとっても居心地の良い空間づくりを心がけているという後藤氏。おしゃれな店内で頂く丁寧な料理と、スタッフの温かいおもてなしが彩るひとときは、ひとり飲みが不慣れなお客の心も見事に撃ち抜いている。

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松本ゆりか

ライター: 松本ゆりか

東京でWebマーケターを経験した後、シンガポールへ渡りライフスタイル誌やWebメディア制作に携わる。帰国後、出版社勤務を経てフリーライターに。主に中小規模ビジネスや働き方に関する取材・執筆を担当。私生活ではひとり旅とはしご酒が好きなごきげんな人。