飲食店ドットコムのサービス

飲食店がセルフオーダーを導入するメリットは? 感染症対策だけでなく省人化や顧客満足アップも

LINEで送る
Pocket
follow us in feedly

次世代セルフオーダー「QR Order」の注文画面

新型コロナウイルスの流行は、人々の衛生に対する意識を大きく変えた。弊社が飲食店を対象に行ったアンケート調査の結果を見ても、「今年一年間で、お客様の動向にどのような変化があったか」という質問に対し、約60%の飲食店経営者が「衛生面を気にするお客様が増えた」と回答している。

こうした世相の中、多くの飲食店では日本フードサービス協会のガイドラインなどに沿った感染症予防対策を実践。店内の消毒や室内換気、ソーシャルディスタンスの確保といった努力を徹底してきた。

一方で、非対面・非接触を実現するテクノロジーの導入については、さほど進んでいない。弊社の調査(2020年10月実施)では、「コロナを機に導入した非対面または非接触型システムはあるか」との質問に対し、「特になし」との回答が最も多く寄せられた。特に個人経営の飲食店においては、予算面の懸念や慣れるまでの手間などがネックになっているという声もあり、利便性は感じつつも、実際の導入にはやや腰が重い様子だ。

非対面・非接触型のサービスの導入はあまり進んでいないようだ

スマホによる非対面・非接触だから、できること

飲食店における非対面・非接触型ソリューションのひとつに、お客自身のスマートフォンを利用するセルフオーダーシステムがある。手元の操作ひとつで注文が完了するため、料理の提供や会計時以外、基本的に従業員との対面によるやり取りは発生しない。

しかし本来、非対面・非接触という特性は、コロナ禍の衛生観念に合わせて開発されたものではない。昨年末より、セルフオーダーシステム「QR Order」を活用している『和食の故郷 船橋店』も、業務効率化など、感染予防対策とは別の観点から導入に踏み切ったと言う。そこで今回は、導入に至った経緯や、セルフオーダーシステムの真のメリットについて話を伺った。

気軽に注文できるので、追加オーダーへのハードルも下がる

伝言ゲームはもう不要。正確で無駄のない注文へ

京成船橋駅から徒歩約2分、路地裏の3階にある『和食の故郷 船橋店』は、ボリューム満点の肉料理をメインとしたカジュアルな居酒屋だ。

「この時季は名物の『肉トロタワー鍋』など、鍋メニューがよく出ます。ビジュアルからも美味しさを感じてほしいので、盛り付けには特にこだわっているんです」

そう話してくれたのは、同店の運営会社・株式会社SS Groupのマネージャーを務める大森遼さん。人気の食べ放題・飲み放題コースをオーダーされるお客様も多く、ピーク時の注文はひっきりなしになると言う。

「以前は、各卓に設置したコールボタンで呼び出してもらい、その都度お席でオーダーを伺っていました。でも、忙しくなるとどうしてもお待たせすることが多くなりますし、クレームに繋がるような聞き間違いや、厨房への伝達ミスなども発生してしまう。どうにかもっと簡素化できないかなと悩んでいたところ、たまたま『QR Order』のことを知ったんです」

『和食の故郷 船橋店』の運営会社・株式会社SS Groupのマネージャー、大森遼さん。「ご年配の方などで操作が難しそうな場合は、従来のメニューブックをご案内することも。そこは臨機応変に対応します」

「QR Order」の利用手順は、お客自身がスマホで各テーブルのQRコードを読み込むところから始まる。表示されたメニューから注文を行うと、厨房などに設置されたレシート プリンターへ直接オーダーが通るという仕組みだ。

「確実で効率的な方法なので、課題だったオーダーミスに関してはほぼ解消できました。従業員からも『ホール業務に余裕が生まれた』と好評なんです。それにホールスタッフの手が空いた分、料理をより素早く出せるようにもなりました。特にうちは食べ放題・飲み放題のお客様が多いので、いかに無駄なくスピーディーに提供できるかが勝負。テンポ感を重視する飲食店にとっては、不可欠なシステムだと思います」

各卓に貼り付けられたQRコード

ホールスタッフを、2人から1人に削減できる日も

こうした流れを恒常化させることで、今後は回転率の最大化を目指していきたいと話す大森さん。さらにセルフオーダーが生む、最大のメリットについても語ってくれた。

「やはり、人的コストを圧縮できるのが魅力です。うちの例で言えば、導入前はホールに2人必要だったところを、ひとりでも対応できるようになりました。忙しい時期ほど、この差は大きいと感じています」

注文対応から配膳、片付けなど、ホールスタッフ業務にかかる時間の約30%を削減できるという「QR Order」(公式サイトより)。浮いたリソースを新たなパフォーマンスに活かすか、別の業務の迅速化などに充てるかは、店舗次第だ。

タイムリーにオーダーを出力する、厨房のレシートプリンター。会計はこのレシートを元に行う

欲しい機能はすべて搭載。ならば、よりリーズナブルな方がいい

ところで、現在リリースされているセルフオーダーシステムは、当然ながら「QR Order」だけではない。ではなぜ、数あるサービスの中から「QR Order」が選ばれたのだろうか。大森さんはその理由について、こう語る。

「一番は、ほかと比べて初期費用やランニングコストがわかりやすく、しかも断然リーズナブルだったこと。ちょうど契約時は、初期費用0円キャンペーンが実施されていたこともあって、とにかく導入しやすかったんです。営業担当の方とも頻繁に連絡を取り合うことができたので、スムーズに話が進み、契約から導入まで約一週間前後で完了しました」

日々忙しい飲食店にとって、導入までのスピード感はとても重要だ。「QR Order」は、専用アプリや端末が不要なので、余計な初期費用やメンテナンス代がかからない点も嬉しい。さらに、日々の売上データを自動で集計・分析する機能も備えているため、細かいリソース配置の最適化にも大きく貢献するだろう。

現在は、感染症予防対策のひとつとして注目されているセルフオーダーシステム。アフターコロナ時代は、業務効率化において必須のソリューションとなりそうだ。

和食の故郷 船橋店
住所/千葉県船橋市本町4-40-1 3階
電話番号/090-6489-4113
営業時間/12:00~翌5:00(L.O.翌4:00)※緊急事態宣言中は20:00までの営業
定休日/不定休
席数/90

■「QR Order」のお申し込み・導入相談はこちらから
[提供] 株式会社BlueIsland

この記事は役に立ちましたか?
はい いいえ
Pocket
follow us in feedly
飲食店ドットコム通信のメール購読はこちらから(会員登録/無料)
飲食店ドットコム ジャーナルの新着記事をお知らせします(毎週3回配信)
『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

ライター: 『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

『飲食店ドットコム ジャーナル』は飲食店ドットコムが運営する“食”に関するWEBマガジンです。飲食業界の最新ニュースをはじめ、食にまつわる役立つ情報や、実際に働く方々の声を読者に届けていきます。