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飲食店のキャッシュレス決済、導入のメリットは? 繁盛とんかつ店『ほり壱』に聞いた

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小さなスペースでも十分設置可能なオールインワン端末『stera terminal』(※iPhoneはApple Inc.の商標です)

コロナ禍以降、飲食店において「業務効率化」や「非接触」など様々な観点から、テクノロジーの導入が急速に進んでいる。実際、弊社が飲食店オーナーを対象に実施した「飲食店のテクノロジー導入状況」という調査では、「特に業務効率化に好影響を与えたシステム」として、キャッシュレス決済システムをあげる回答が最も多く、全体の2割を占めた。

業務効率化に最も好影響を与えているのは「キャッシュレス決済システム」(出典:Foodist Media)

とはいえ、キャッシュレス決済を導入するコストや手間がネックだったり、実際にどの程度、店が抱える課題を解決できるのかがわからなかったりと、導入を躊躇している飲食店も少なくないだろう。そこで今回は、これまでいくつかの決済サービスを利用してきたという新橋『かごしま黒豚とんかつ ほり壱』(以下、『ほり壱』) の店主・堀内博信氏と、その息子でホールを担当している堀内陸氏に、キャッシュレス決済導入のメリットや上手な活用方法を聞いた。

選りすぐりのかごしま黒豚を使用する、新橋『かごしま黒豚とんかつ ほり壱』

今年4月、新橋にオープンした『ほり壱』は、その名の通りかごしま黒豚のみを使用したとんかつ専門店。店主の堀内博信氏は鹿児島県霧島市出身で、地元で食堂を経営していた両親の影響もあり、鹿児島県内で飲食店を複数経営し、その経験と人脈を生かし息子の陸氏とともに東京に進出してきた。

メインで扱っているのは、複数の養豚場の中から実際に食べて選び抜いたという鹿児島県肝付町にある「大窪養豚」で育てられたかごしま黒豚。肉質がやわらかく、脂の甘みがかごしま黒豚の中でも格別で、脂肪の融点が高いため、後味軽く食べられるという。さらに揚げ油も一般的なラードではなく米油を使用し、胃もたれを軽減しているほか、温度帯の異なる油で二度揚げすることで、さっくり&カラッとした食感の衣に仕上げている。

定食にはとんかつ、白米、豚汁のほか、副菜もつく

合わせる調味料も、鹿児島県産の甘い醤油やリンゴなど18種類の原料を使用した自家製ソースに、八丁味噌ベースのオリジナル味噌ソース、沖縄県うるまの海塩を白ワインで風味付けした塩の3種を用意。定食につく豚汁もかごしま黒豚を使用し、博信氏の母が手作りした味噌で味付けするほか、副菜も出身地の名産である黒酢を使ったピクルスや自家製チーズ豆腐など、こだわり満載だ。とんかつ一本勝負の営業ながら、ランチ時は売り切れてしまう日もあるというのも納得である。

省スペースでレシート発行可能など、拡張性の高い決済端末が欲しかった

そんな『ほり壱』は、繁盛店ゆえの課題をいくつか抱えていた。その一つがレシートと領収書の発行だった。陸氏は次のように打ち明ける。

「会計の際にレシートや領収書を求められることも多いのですが、忙しいランチ時は手書きで発行する手間が惜しくて。オープン当初は一般的なクレジットカードの決済端末を使っていたのですが、領収書を発行できないのが課題でした」

『ほり壱』でホールなどを担当する堀内陸氏

加えて、お店は全12席のこぢんまりとした店舗で、会計をするスペースも幅50cm以下と狭く、ドロワーを置く場所もない。さらにメニューは4つほどと少ないため、導入コストや維持費が高く大型なPOSレジを導入する意義も感じなかったという。

全12席のこぢんまりとした店内

そんな「レシート排出機能がほしい」、「かといってPOSレジなどを置くスペースもない」という悩みを抱える中、たまたまインターネット上で、ある物が目に留まる。

「それが、1台でクレジットカードや電⼦マネー、コード決済など25種類以上の決済手段に対応できるというオールインワン端末『stera terminal(ステラターミナル)』でした。『stera terminal』は幅10.8cm、奥行26.6cm、高さ10cmととてもコンパクトなのにレシート排出用プリンタが内蔵されていて、領収書印字もできることがわかったんです」

幅10.8cm、奥行26.6cm、高さ10cmという省スペースな『stera terminal』端末。このコンパクトな筐体にレシート排出用プリンタまで内蔵している

導入したことで会計時の対応がとてもスムーズになったと語る陸氏。しかし、導入の決め手はレシートや領収書の印字機能だけではなかった。博信氏は語る。

「わざわざ決済端末を切り替えるのであれば、長い目で見てさまざまな機能を追加できる拡張性のある端末を導入したかったんです。従来の決済端末だとあまり汎用OSを採用しているものがなかったのですが、『stera terminal』はAndroid OSを採用していました。これなら専用アプリストアからアプリをインストールすることで、顧客管理や売上管理アプリなども導入することができ、業務効率化が図れると感じたんです」

さらに、「『stera terminal』の利用を包括的にサポートしてくれる『stera pack』なら、初期費用が無料。かかる費用は月額3,300円と決済手数料(別途振込手数料等は発生)だけという導入しやすい価格設定もありがたかったですね」と、コスト面でも評価する。実際、『ほり壱』ではキャッシュレス決済の割合が50〜80%程度に及ぶそう。なかでもクレジットカード決済が最多のため、Visa、Mastercardが初年度2.80%(2年目以降2.70%~2.90%)、その他決済手段が3.25%と業界最安水準の決済手数料も魅力だったようだ。

「自動集計機能や送信機能のおかげで、売上計算の手間は格段に減りました」と語る陸氏。そのため、ホール作業にも集中しやすくなったそう

デュアルスクリーンでサインや暗証番号入力もスマートに対応できるように

実際に「stera terminal」を使ってみた感想を博信氏は次のように語ってくれた。

「クレジットカード決済でお客様に暗証番号を入力していただく際、よりスマートに対応できるようになりました。従来の端末の場合、暗証番号入力時はお客様の手元から目を逸らすようにしていましたが、『stera terminal』はお客様側とスタッフ側のディスプレイに分かれている上、PIN入力キーも常にランダム表示されるので、我々が必要以上にセキュリティ面を配慮しなくても済むようになったのは嬉しかったですね」

サインの場合も印字したレシートにペンでサインをお願いする必要がなく、お客様側のディスプレイに電子サインしてもらうだけでいいので、接触の心配がない。加えてペーパーレスで無駄な紙の使用も避けることができ、データの管理負担もなくなったという。

また、陸氏曰く「以前、クレジット決済のみ対応の端末を使っていた際は、手動で売上精算をしていたが、日次の売上を締め忘れ、翌日の売上と合算されてしまったことも。しかし『stera terminal』は自動で日次の売上を算出してくれるためそうした心配がなく、売上精算作業が格段に楽になった」とのこと。

さらに、「『stera pack』なら、入金サイクルが月最大6回まで設定できる。飲食店の場合、現金でのやり取りも多いので助かっています」と語り、資金繰りのしやすさについても評価する。

店舗側でQRコードをいくつも設置する必要がなくなる

スタンプカードシステムから顧客管理まで。顧客の囲い込みが可能な「おみせポケット」も

現状、「stera terminal」で使えるコード決済については審査中だというが、利用できるようになればさらに会計時間の短縮につながるのではないか、と陸氏は考えている。

「お客様にはご自身のQRコードを『stera terminal』にかざしてもらうだけでよくなるので、決済ミスが減らせるのではと期待しています。あとは、『stera pack』に標準搭載されている販促・集客アプリ『おみせポケット』も活用していく予定。うちの店はリピーターのお客様が多いので、来店促進策として電子版の割引スタンプカードなどを発行できたらなと思っています」

また、売上分析も今は完全にアナログ式で行っているが、いずれはアプリ上で効率的に管理していきたいと話す陸氏。実際に端末に触っていく中で、初期段階では特に考えていなかった幅広い活用イメージも描きやすくなるようだ。

店舗の規模やジャンルに応じて、機能を「拡張」できるという魅力

一般的に飲食店のDX(デジタルトランスフォーメーション)というと、大掛かりなシステムを導入する必要があり、コスト的に大企業でないと導入が難しいと考えていた人も多いかもしれない。しかし、アプリ追加により、必要に応じて機能を拡張できるため、個人店であっても初期費用やランニングコストを抑えた導入が実現する。

「うちのように、店舗空間やレジスペースが小さいというお店さんだけでなく、さまざまな決済手段を安価で揃えたい方、機能の拡張性を求める方にぜひ『stera pack』をおすすめしたいですね。飲食店だけでなく、個人でサロンやショップを営む方にもぴったりだと思います」

陸氏が太鼓判を押すように、店舗の規模やジャンルによって自分好みの端末にアレンジできる「stera pack」なら、飲食店が抱える様々な課題もスマートに解決できそうだ。

目下の悩みであった領収書の発行問題だけでなく、新たなニーズが出てきた時にも柔軟に対応できるだろうと見込み導入した「stera pack」。何がスタンダードになるかわからない、先の読みにくい時代において、より頼もしい存在となることは間違いなさそうだ。

■「stera pack」のサービス概要はこちらから
■「stera pack」に関するお問い合わせ・導入相談はこちらから

『かごしま黒豚とんかつ ほり壱』
住所/東京都港区新橋3-8-5 ル・グラシエルBLDG.13 B1F
電話番号/03-6435-7211
営業時間/11:00~L.O.14:30、17:00~L.O.20:30(新型コロナウイルスの影響により記載の時間と異なる場合あり)
定休日/日曜、月曜、火曜
席数/12

[提供] 三井住友カード株式会社/SMBC GMO PAYMENT株式会社

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『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

ライター: 『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

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