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ミシュラン役員に「ミシュランガイドに載る方法」をガチ質問。調査員はどんな人? いつ来るの?

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ミシュランガイドは現在、世界36か国で発行されている

調査対象は「調査員が行ける飲食店すべて」

━━調査の対象となる店はどのように選別されるのですか?

「特に制限を設けているわけではなく、調査員が行ける店のすべてが調査対象です。ですので、新規オープン店も老舗店も平等に調査しています。ミシュランガイドを読んだ読者の方がお店に行けることが我々の目的なので、例えば会員制のお店や『一見さんお断り』のように新規客が電話やネットで予約しても行けないお店は調査の対象から外れますね」

━━調査する店の情報はどのように仕入れているのでしょうか?

「グルメサイトやネット上のレビュー、SNSなどあらゆる情報にアンテナを張ってチェックしつつ、調査員同士の連携や自らの足で探しているという話は聞いたことがあります。第三者の評価を鵜呑みにせず、それらの情報をもとに調査員が実際にお店に行って評価しています」

高級店だけがミシュランガイドに掲載されるわけではない

━━ミシュランガイドを見ていると、評価が高くなるにつれて平均の飲食代金も増えている印象があります。ということは、やはり高級店に高評価が付きやすいのでしょうか?

「価格帯は評価の判断基準に影響しないので、高級店でなければ三つ星を獲れないというわけではありません。あくまで冒頭でお話しした5つの評価基準に基づいて、掲載するかどうかや星の数を決めています。

ビブグルマンにはラーメン店やカレー店など、リーズナブルな店も掲載していますし、そういった店でも高い評価を得られれば上位の星を獲得できるはずです」

━━ウェブ版に掲載されている店が東京、大阪、京都、奈良しかありません。ほかのエリアの店には掲載のチャンスはないのでしょうか?

「そんなことはありません。現状では毎年更新しているのが挙げていただいた4都市というだけで、調査員は常に日本全国の飲食店を調査しています。ですので、評価基準を満たせば将来的にガイドに掲載という可能性も当然あります」

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松嶋三郎

ライター: 松嶋三郎

フリーランスのライター。堅いネタから柔らかいネタまで、週刊誌やビジネス誌など紙・Web問わず多数のメディアで執筆中。「書く記事はジャンルも内容も媒体も食わず嫌いしない」がモットー。 https://twitter.com/matsushima36