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新型コロナ5類移行後の飲食店の様子は? 根室食堂、立ちのみ竜馬、グローバルダイニング…

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新橋の人気スタンド『立ちのみ 竜馬』

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経営立て直しを経て、平日のみならず土曜日も盛況の『立ちのみ 竜馬』

『立ちのみ 竜馬』は新橋駅から5〜6分の立地にある。酒飲みの心をくすぐる魅力的なメニューが300円〜400円台、高くても500円台とリーズナブル。お酒などのドリンク類も同様の価格帯が中心だ。そのため、新橋で立ち飲みといえば同店を挙げる人も多い。

そんな『立ちのみ 竜馬』は、コロナ禍に際して緊急事態宣言やまん延防止等重点措置といった行政からの指示に伴う休業要請、時短要請に対応しながら、ガイドラインに沿ったマスク着用、検温・体調確認などの感染症対策を「厳格に」講じてきた。入店客数も、コロナ禍前の半分以下に制限していたという。

『立ちのみ 竜馬』のカウンター席。カゴにあらかじめお金を置いておけば、注文ごとにお金が精算されていくキャッシュオン式だ

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5類移行後、同店では店内に「大声、大笑いを伴う談笑はご遠慮ください」などマナーに関する注意書きと、消毒液の設置を継続しているのみ。客足の戻りを経営者の砂押資氏に聞いたところ、直近の金曜日は、開店から閉店までほぼ満席状態が続いたという。

「ここまで客足が回復するのに、半年を要しました。その間、経営を立て直すことに専念し、食材などの高騰で料金も一部値上げしています」(砂押氏、以下同)

コロナ禍を振り返ると、飲食業という業種が抱える「脆弱さ」をしみじみ感じたと砂押氏は語る。

「コロナ禍前からの従業員は全員店を離れ、現在在籍しているのは新たに採用した方たちです。経営する私自身、飲食業という業種は脆弱なものだと実感しました。今後は副業など、新たな展開も考えていかなければなりません」

5類移行後の新橋の街には活気が戻り、飲食店も繁盛しているように見える。しかし、コロナ禍前と明らかに違っている点があると砂押氏は見ている。

「新橋の客層の多くは、やはりオフィスワーカーです。しかしリモート勤務を導入する企業も増えてきたので、以前のような活況はもう見込めないのではないかと思います」

とはいえ、オフィスワーカー頼みばかりでもないらしい。『立ちのみ 竜馬』特有の強みもあり、5類移行後もそれは変わっていないそうだ。

「新橋の飲食業は、駅に近いお店は例外として、基本的にオフィスワーカーの集客を見越した平日の営業が中心です。ところがウチでは、土曜日の売上が平日以上。SNSの効果もあってかは分かりませんが、若い世代のお客さんが観光地を巡るような感覚で来店してくれています」

5類移行後も、卓上には「手指の消毒液」が残っている。卓上の一品は、「鮪中落ち 小盛り」450円(税込)

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新作メニューの開発にも余念がない。

「ウチの場合は、お客さんの7〜8割を常連さんが占めています。ほぼ毎日のようにいらっしゃる方も珍しくありません。だからこそ常連を飽きさせない努力が大事だと思っています。季節感を出すなど、新たなメニュー作りは毎日のようにやっています」

常連を飽きさせない魅力があるからこそ、飲み屋巡りで土曜日に訪れる若い世代の客をも引きつけてやまないのだろう。新橋にありながらオフィスワーカーだけに依存せず、若い世代へのアピール力を持つような店が、5類移行後のアフターコロナで輝くのかもしれない。

新作メニューの「とうもろこしカツ」350円(税込)。スイートコーンを揚げた一品だ

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タシロアキラ

ライター: タシロアキラ

大学の教育・研究の記事を中心に20年ほど紙媒体のライターとしてキャリアを重ねる。フリー転身を機に、趣味である食、スポーツ、ガジェットのジャンルでWEB記事執筆にも進出中!