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新型コロナ5類移行後の飲食店の様子は? 根室食堂、立ちのみ竜馬、グローバルダイニング…

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イタリアンの『カフェ ラ・ボエム 新宿御苑』店内

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コロナ禍中の取り組みで世間に一石を投じたグローバルダイニング

株式会社グローバルダイニングは、東京を中心にイタリアンの『カフェ ラ・ボエム』、創作和食の『権八』、エスニックの『モンスーンカフェ』などの飲食店を展開している。コロナ禍による緊急事態宣言下、時短や休業を求める要請や命令に異を唱え、応じない姿勢を示して注目を集めた(商業施設内の店舗を除く)。

昨年5月13日には長谷川耕造社長の署名のもとに、「従業員への『マスク着用推奨』取り止め」を自社オフィシャルサイトで発表したことも記憶に新しい。

「店頭に『当店では健康のため、業務中のスタッフにマスクの着用を推奨しておりません。入店の際はご了承下さい』というお知らせを貼り出しています。お客様には当社の意向を明確にしたうえでご利用いただいていることもあって、応援のお声を多数頂戴しました」(グローバルダイニング広報、以下同)

これに対し、これまでに客側が感染不安を訴えるようなクレームは出ていないという。また従業員の健康管理として、コロナ禍以前より従業員の検温を毎日実施しており、5類移行後の現在も続けているそうだ。

エスニックの『モンスーンカフェ 代官山』店内

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では、客足や売上はどう変わってきたのだろうか。

「コロナ禍当初は、インバウンド需要の高い『権八』の店舗は苦戦を強いられましたが、水際対策の緩和措置が実施された昨年10月~11月以降は外国人観光客の客足も戻っています。その他の店舗に関しては、通常営業を続けていたこともあり、概ね好調でした。5類移行後は、ほかの飲食店さんがそうであるように、私たちの店舗も軒並み売上を伸ばしております」

上記のコメントを裏付けるように、Web上で『権八』を予約しようとすると、西麻布や渋谷店などは1~2週間ほど先まで予約が取れない状況だ。

創作和食の『権八 西麻布』店内

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事業者に対する行政のコロナ感染対策の進め方に異議を唱え、今後の飲食店としての取り組み方に一石を投じたグローバルダイニング。コロナ禍という未曽有(みぞう)の事態にあって、同社が示した考え方や判断は、ケーススタディとして参考になるのではないか。

今回取材した2店舗と一つの企業は、規模や営業形態も異なるが、各店がそれぞれの形でコロナ禍という緊急事態を耐え抜いてきた。5類移行後のアフターコロナを迎えて、飲食店がどのような動きを見せていくのか、引き続き注目していきたい。

『根室食堂』
住所/東京都港区新橋2-18-4 磯部ビル
電話番号/03-3571-3360
営業時間/11:30〜24:00
定休日/無休
席数/80席

『立ちのみ 竜馬』
住所/東京都港区新橋2-13-3 ALC.BLD. 1F
電話番号/03-3591-1757
営業時間/16:30〜22:30(L.O.22:00)
定休日/日曜日

『グローバルダイニング』
住所/東京都港区南青山七丁目1番5号 コラム南青山8階
https://www.global-dining.com/

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タシロアキラ

ライター: タシロアキラ

大学の教育・研究の記事を中心に20年ほど紙媒体のライターとしてキャリアを重ねる。フリー転身を機に、趣味である食、スポーツ、ガジェットのジャンルでWEB記事執筆にも進出中!