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“50品中49品が赤字”のデカ盛り居酒屋『花門』。赤字を補填するまさかの方法とは?

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「儲かってない」と話すマンスール氏だが満面の笑顔。このキャラクターも店の名物だ

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人気はあるけど、儲からない。赤字を補填するのは?

採算度外視で顧客満足を追求している『花門』だが、経営は成り立っているのだろうか。

「フードだけだと完全に赤字ですが、ドリンクが出てなんとかやっていけるという感じですね。だから『花門』を救いたい人はできればドリンクも注文してください。それが、私の心の叫びです」

お店の売上が足りない分は、なんと「便利屋」をしているという。

「運転資金は、近所の人の引っ越しの手伝いとか、ペットの散歩とかを請け負った代金で補填しています。お客さんもいっぱい来てくれるし人気はあるけど儲かっていないんですよ、不思議ですね(笑)」

予約でいっぱいの日もあるというが、これといって積極的な集客策は行っていないそうだ。

「取材依頼は基本的にすべて受けるようにしているのと、ブログやTwitterで少し発信しているくらいです。あとSNSのコメントは一切読みません。そんなの見てたら今の時代仕事なんてできないですよ。みんな感想は違うし、嫌なコメント見たらしょんぼりしちゃうから(笑)」

取材での露出に加え、来てくれた人のSNS投稿が広告になっているとマンスール氏は話す。

「お客さんがSNSにうちの料理をアップしてくれて、それを見たほかのお客さんが来てくれています。TikTokとかInstagramでもたまにバズってるらしいですね。インパクトのある料理を出していてよかったです」

SNSの影響もあり、若いお客も増えているという。

「若い方にも興味を持ってもらえるのは嬉しいですね。『花門』は風営法上、未成年だけの入店はできないので、来店の際は保護者同伴ということでお願いしています」

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松嶋三郎

ライター: 松嶋三郎

フリーランスのライター。堅いネタから柔らかいネタまで、週刊誌やビジネス誌など紙・Web問わず多数のメディアで執筆中。「書く記事はジャンルも内容も媒体も食わず嫌いしない」がモットー。 https://twitter.com/matsushima36