飲食店の集客方法・アイデアを独自調査。SNSの活用とイベント企画で悩み解決！

集客術において最も効果的なのはグルメサイト

最後は、試してみた集客術のうち、最も効果を得られたものは何か、という質問。この質問では、やはりグルメサイトの強さが際立った。

最も効果が得られた施策としては、「食べログ」との回答が14.6％、「ぐるなび」が11.4％、そして「ホットペッパーグルメ」が3.3％という結果に。合計すると29.3％。約3割もの店舗が、グルメサイトが最も集客効果が得られると回答している。

気になるコメントをいくつか紹介していこう。

「『ぐるなび』などのネット広告を利用して、忘年会、新年会、歓送迎会シーズンに集客を図った。コストパフォーマンスはかなり高い」
「『食べログ チェーナ』という予約サイトを利用。メニューの更新やイベントの告知などを積極的に行った結果、このサイト経由の予約が急増した」

普段は無料プラン、もしくは最安値のプランを利用しつつ、繁忙期やイベントを企画した際には宣伝費を投入する。そんな活用法で成功している店舗が多いようだ。

また、グルメサイトの活用以外にも、「イベントの企画」が13.8％、「ポイントカードの配布」が10.6％と高評価を得ていた。ポイントカードを活用した集客術は、もはや使い古された手法かと思いきや、いまだに根強い人気があるようだ。

「ランチ用のポイントカードを配布し、10個スタンプが貯めれば、日替わり定食を無料にした。かなり反響がありました」
「少ない来店でもポイントが貯まるように工夫。リピーターがかなり増えた」

ポイントカード作戦で大切なことは、再来店したくなるような仕組みを作ること。もちろん満足のいく利益を確保できることが重要だが、用意するリターンは「ドリンク一杯無料」よりも「定食無料」などの方がインパクトが大きい。実利を取りつつも、より再来店の動機に繋がるようなリターンを考えたいものだ。

SNSの活用は地道に続けてこそ集客に繋がる

ここまでは代表的な集客術に焦点をあてて、その攻略ポイントをお伝えしてきたが、アンケートの中には集客に繋がりそうなコメントがまだまだあった。最後にいくつかご紹介したい。

「チラシ配りは一定の効果あり。ポイントは、暇な時間に配布するのではなく、集客が見込める時間に『より集客するため』に配布すること」
「ホームページのSEO対策を実施。特に予算はかけずに、重要な検索ワード（地域名、業態など）について、検索上位になるようにした」
「予算を掛けずに集客をしたかったため、ブログで情報を発信。あまり店を売り込むようなことはせず、日常や地域のいいところをマメに綴った。またWeb検索に引っかかるようなワードを意識してブログを書いた。店のブランディングにも役立つし、得られた効果は計り知れない」

FacebookをはじめとしたSNS、そしてブログなどは、最初は読者も少なくなかなか効果が得られない。「本当に集客に繋がるのか？」。そんな思いで投稿を続けている方も多いのではないだろうか。しかし回答者のコメントを見ると、試行錯誤を重ねながら集客効果を得ていることがよくわかる。Webを利用した集客を図る際は、ある程度の知識を身につけること、そして地道にやり続けるが重要だと言える。

今回の調査では、やはりWebを通じた集客術が効果的であること、一方で古くからあるビラ配りやポイントカードといった施策も、アイデア次第で高い効果を得られること、さらにどの店舗も定期的にイベントを開催することで集客を図っていることがわかった。これから歓送迎会シーズンを迎えるが、集客を図る際は、ぜひ参考にしていただきたい。

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