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マナーを守れない迷惑な子連れ客が来店。飲食店としてベストな対応は?

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ではどのような対応がベストなのか。悩んでしまうところだが、心を込めた思いやりがあれば、どんな言葉でも素直に受け止めてもらえるのではないだろうか。

例えば、席を立って走り回る子どもがいるようなら「床が滑りやすくなっております。お子様がお怪我をなさっては危険なので、お席についていただけますか?」「お子様連れのお客様にお願いしているのですが、混雑している時間帯ですので、お子様から目を離さないようにお願いします」などと、相手のことを第一に考えた言葉であれば柔らかく響きやすい。

直接伝えにくい場合は、事前にホームページなどで伝えておくのもひとつの手立てだろう。例えば北軽井沢のレストラン『ラ・ルーチェ』は、ホームページに「お子様の対応とお願い」という注意事項を明記している。

「皆様がこころよく過ごしていただけますよう、私ども、目配り、心配りに徹したいと思いますが皆々様にもご協力をお願い申し上げます」と前置きした上で、

・離乳食以外の飲食物の持ち込みはご遠慮いただいております。
・他のお客様のご迷惑にならないよう、目を離さず、席の範囲でご一緒にお過ごしください。
・トイレ内に簡易的なオムツの換え台がございますのでご利用下さいませ。

と、具体例を挙げ「子育て世代の皆様は、お子様にレストランでのマナーをしっかりと伝えて下さいますようお願いいたします」と結んでいる。

Photo by iStock.com/yuhirao

子連れ客に優しい店

子連れ客は、どんな店を選んでいるのだろうか。筆者の主観ではあるが、子連れランチなどで気を付けるのは以下の5点だ。

・気軽に立ち寄れる雰囲気のレストラン、カフェ
・アレルギー対応をしている、もしくはアレルギー表示がある
・個室がある
・分煙化している
・キッズスペースがある

個室でなくても、例えば新宿にあるレストラン『キチリ モリス』は、子どもに優しいと評判だ。リッチな雰囲気が漂う店内だが、ベビーカーを入口で預かってくれる上、お子様ランチが用意されていて、授乳室も完備している。

個人的に筆者がよく利用するのは『ムーミンカフェ』である。アレルギーを持つ子どもでも安心して食事が楽しめるよう、アレルギー対応のカレーが用意されており、また子どもに対して温かい気配りをしてくれるのも魅力だ。誕生日などの記念日には、事前に予約をすれば特別な演出も行ってくれる。こうしたきめ細かなサービスが子連れ客に好評なようだ。

接客業に大切なのは、温かな心配り。それはファミリーの対応に限らずだろう。

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逆井マリ

ライター: 逆井マリ

フリーライター。音楽、アニメ、ゲーム、グルメ、カルチャー媒体などに取材記事を執筆。現在の仕事に就く前に、創作居酒屋、イタリアン料理店での業務経験あり。写真は大好きなアイスランドで撮影したもの。