飲食店経営者150名に聞く「SNS集客術」。フォロワーを増やし、来店を促す効果的な施策は？
思わずフォローしたくなるような工夫が必要
フォロワー数が増加するほど、より多くの人への訴求が期待できる。では、実際に各店舗ではフォロワー増加のためにどのような取り組みをしているのだろうか。回答者の生の声を見ていこう。
「タグをターゲット層に検索されやすいワードにするように考えています」
「ハッシュタグをなるべくつけて、ヒットしやすいようにしています」
SNSの場合、ハッシュタグ経由で投稿を見つけるというケースも多い。同じ意味の言葉でも、より多くの検索が見込めるものをハッシュタグに設定するなど、一つ一つ注意深く運用していきたい。
「箸袋の裏面にSNSのQRコードとフォローした場合に特典がある旨を印字している」
「『○○を見たと、お店で伝えてくれたら○○をサービス！』などと書き込み、お得な情報が得られることをアピール」
「ファーストオーダー時に『フォアグラ無料』となるLINEのQRコードを渡し、口頭でも説明する。現在、4店舗でSNSを利用し、合計で1万2千名の会員登録あり」
フォローをしてくれた人を対象にサービスを実施しているという店舗もある。割引やワンドリンクサービスなど、客にとってメリットが高いサービスはフォローのきっかけになりやすい。
「当店に来られたお客様がSNSへ投稿した場合は、出来るだけフォロー、シェアするようにし、定期的に情報を提供する」
「お客様が投稿してくれた内容をそのまま紹介する(シェア、リツイート)ことで、承認欲求を満たしフォロワーを増やす」
飲食店側から客の投稿に対して「いいね！」をしたり、「フォロー」をしたりするという回答も多く見られた。店側から気軽にアプローチできることはSNSの大きなメリットなので、上手く活用していきたいところだ。
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来店のきっかけになるような投稿を心掛ける
最後に、集客や販促面で効果を得るために行っている工夫について尋ねた。なかなか効果が得られていないという飲食店は参考にしてほしい。
「写真の見栄えを意識するようにしたことでカップル客が増えた」
「目にとまる写真になるよう、料理の盛り付けは少しインパクトがあるように工夫しています」
「Instagramを活用してから20～30代の若い世代の来店が増えた。Instagramのおかげで、高級店でも“行きやすいイメージ”ができて、来店に繋がっているのではないかと思う」
写真がメインのInstagramに関わらず、今やSNSの投稿は写真が必須。とくに、フォトジェニックな写真は普段店に関わりのない人の目にもとまりやすく、新規顧客を呼び込むチャンスとなる。
「投稿し続けることが大事。2012年に開業したのですが、その当時はFacebookが良い時期で、その潮流に乗って、開業当初の辛い時期を穏やかに乗り越えられた」
「過去数年間は単に料理紹介やイベント告知中心に月1～2回程度の投稿をしていただけだったが、半年ほど前からスタッフの紹介やお食事を楽しまれているお客様の写真（もちろん了承を頂けた方のみ）など、お店の雰囲気や空気感をリアルに感じ取って頂けるような投稿を3日に一度ほどのペースでアップするように。すると徐々にフォロワーが増えはじめ、SNS上で紹介した料理の出数が増えたり、お客様に『インスタ（またはFacebook）見て来たよ！』と言われることが以前よりも多くなった」
SNSを使った集客は、続けることこそが集客アップへの近道。効果が出ないから止めるのではなく、客が魅力を感じるような投稿をし続けることが大切だ。
「季節の食材や料理をアップして、この時期に食べたいと思わせて来店を促す！」
「季節感を損なわないように工夫している。寒くなってきたら温かい食べものを、夏には暑い日にぴったりなお酒を撮影してSNSにアップしている」
「季節が感じられる投稿を心掛けている」という回答も複数目にとまった。旬の食材を使ったメニューで客の来店意欲を膨らませるのも効果的のようだ。
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SNSを上手に活用すれば、それだけ集客や販促面でのリターンも大きくなる。自分の店舗と相性のいいSNSはどれかをよく見極め、飽きられない投稿を心掛けるなど、随所に工夫を凝らして運用していきたいものだ。今回のリサーチ結果を参考に、ぜひ“SNS集客”を成功させてほしい。
「飲食店リサーチ」について
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