ニュースレターの購読はこちらから(無料)
Foodist Mediaの新着記事をお知らせします(毎週2回配信)
※お申し込みの前に、個人情報の取扱いについてご確認いただき、同意の上お申し込みください。
powered by 飲食店.COM ログイン

「お客様と一緒に物語を紡ぐ」─『神泉 遠藤利三郎商店』佐藤美帆さん|ルーキーズ・スナップ

LINEで送る
Pocket
follow us in feedly

今回取材した佐藤美帆さん

ワイン好きなら『遠藤利三郎商店』の名を一度は聞いたことがあるだろう。料理のクオリティやワインの品揃えはもちろん、ワインを提案するスタッフの質もハイレベルだと瞬く間に評判になったワインバーだ。

押上の『遠藤利三郎商店』や『角打ワイン 利三郎』をはじめ、『神泉 遠藤利三郎商店』『炭焼き&wine 利三郎』、そして今年9月に恵比寿でオープンした『レストラン ラ・ルレヴ』など、すべての店舗で高い評価を得ており、ワインラバーから「天国」と評されることもあるほど。

しかし、ゲストの好みを聞き出しつつ、何百本も揃えるワインの中から最適な1本を提案する知識は一長一短で身に付くものではない。スタッフは日々どのように学んでいるのだろうか?

2年前に入社し、昨年ソムリエのバッチを手にした神泉店のスタッフ・佐藤美帆さんにこれまでの道のりを聞いた。

季節の食材をふんだんに使う料理にもファンが多い。「ソルトブッシュラムのロースト ジャンボシイタケと海藻バターのグラチネ」¥3,180

ワインを学ぶための「すべて」がある環境

佐藤さんが接客業の楽しさに目覚めたのは、学生時代から続けていたホテルのラウンジでのアルバイトがきっかけだった。いつしかサービス業でプロになることを目指すようになり「それならワインの勉強もしなければ」と、神泉店の扉をたたいたという。

「ワインはまったく詳しくありませんでした。でも、『ワインを学びたい、ここでなら学べるのではないか?』、その一心でしたね」と21歳だった当時を振り返る。しかし、佐藤さんがワインの魅力にとりつかれるまでそう時間は掛からなかった。

神泉店には世界各国から届く約500種類のワインが揃う。シニアソムリエの資格を持つ店長の齋藤智之さんから直接指導を受け、接客の様子を間近で見ながら働くだけでも得るものは数えきれない。さらに、仕事終わりはもちろん、料理の試作品が上がってくるたびに、どんなワインを合わせるか「ワイン談義」が始まる。

毎日浴びるようにワインの知識を吸収できる環境下で、国や産地、ブドウ品種の違いだけではなく、作り手によっても一つひとつ違うワインの面白さに魅了されていったという。

ソムリエ試験合格後、「よりプロとしての責任を感じるようになった」と佐藤さん

ソムリエ試験に向けて実践的な対策も

昨年、念願のソムリエ試験に一発合格を果たした佐藤さん。その試験前も、店をあげてのサポートがあったそうだ。

「店長が“厳しい試験官役”をやってくれまして、目の前で抜栓やデキャンタージュを行ったんです。おかげで本番はまったく緊張しませんでした。店長のほうが厳しかったので(笑)。しかも若いワインをデキャンタ―ジュする場合の作法もその時に教わり、それがバッチリ試験に出ました。本当にありがたかったです」

神泉店に限らずすべての店舗で、資格取得を目指すスタッフを支える習慣や雰囲気があるそうだ。ソムリエ試験合格後、「よりプロとしての責任を感じるようになった」と佐藤さんは語る。

ワインと料理の提案とは、お客様と「物語」を作ること

奥深きワインの世界でプロとしての1歩を歩み始めた佐藤さんだが、最も重要視しているのはゲストとのコミュニケーションだと言う。その理由を語ってくれた。

「お客様の好みの味は、じつはお客様にしかわからないものです。だから“この料理にはこのタイプのワインを合わせれば正解!”というものではなく、お客様の思い描くイメージを聞き出すことが鍵なんだと思っています。一人ひとりに合わせ、考えて、最後の一口まで美味しく食事とワインを楽しんで頂けるような組み合わせを提案することは、お客様と一緒にワインと料理でストーリーを紡いでいくようなものかもしれません。お帰りになられる時『幸せだった!』と仰ってくれたお客様がいたんですが、こちらも幸せな気持ちになりました。嬉しかったですね」

向上心あふれる若きソムリエの目線は、常にゲストに寄り添いながら更なる高みを目指している。今宵も、ワインと料理で紡ぐ「物語」が、多くの感動を生み出していることだろう。

【PROFILE】
趣味:読書・ホットヨガ
特技:サックスが吹ける
チャームポイント:両親ゆずりの目
休日の過ごし方:友人や家族と過ごす
好きな異性のタイプ:男らしい人・優しい人
将来の目標:シニアソムリエ取得!
得意な仕事内容:お客様とのコミュニケーション
お店のおススメポイント:壁一面のワインの棚が壮観
お仕事のやりがい:自分が勧めたワインを気に入ってもらえるところ

ワイン愛好家のためのアパート「ワインアパートメント」とのコラボでも話題になった店舗

『神泉 遠藤利三郎商店』
住所/東京都渋谷区神泉11-9 ワインアパートメント1F
電話番号/03-6455-3460
営業時間/18:00~24:30(料理L.O.23:00、ドリンクL.O.24:00)
定休日:日曜

Pocket
follow us in feedly

Foodist Mediaをフォローして最新記事をチェック!

ニュースレターの購読はこちらから(無料)
Foodist Mediaの新着記事をお知らせします(毎週2回配信)
※お申し込みの前に、個人情報の取扱いについてご確認いただき、同意の上お申し込みください。
[PR]
あきのきりん

About あきのきりん

大手飲食企業のイタリアンやカフェのキッチンでの勤務経験あり。地域に根差したフリーペーパーの副編集長を務める傍ら、Webメディアのライターとして活動を開始。飲食店の裏の努力を掘り下げる記事が得意。