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大手ビール各社が業務用ビールを値上げ。苦境に立たされる飲食店の生の声を聞いた

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Photo by iStock.com/recep-bg

アサヒビールは、2018年3月1日より業務用ビールを値上げした。この動きに追随するように、キリンビール、サッポロビール、サントリーも、4月1日より値上げすることが決まっている。

野菜の高騰や慢性的な人手不足でダメージを受けている飲食店に、今回の値上げが追い打ちをかけることは明らかだ。10年ぶりのビール値上げに対して、飲食店経営者はどのような感想を持っているのか? 本音を探ってみた。

値上げと客離れの狭間で

まずは、高田馬場にある老舗居酒屋『A』で話を聞いた。毎晩、学生やサラリーマンが集うこの店ではキリンビール「ラガービール」を取り扱っているが、今回の値上げには慎重な姿勢だ。

「居酒屋を長年営業していると、どうしても値上げをしなきゃいけないタイミングというものがあります。ただ、最近瓶ビールを500円から550円に値上げしたばかりなんですよね」

困惑した表情でこう話した店長は、このタイミングでの値上げは難しいとした。ひとまずは価格を据え置きし、このまま踏ん張ると語る。

「うちみたいな大衆居酒屋は、少しでも値上げすればお客様が敏感に反応します。それを考えると、値上げはどうしても慎重にならざるを得ません。今後のことは、他店舗さんの反応も見ながら決めていきたいです」

苦しい状況ではありながらも、度重なる値上げで客離れすることへの懸念もある。今回の各社一斉値上げでダメージは受けるものの、価格を変えることには慎重のようだ。

Photo by iStock.com/taka4332

多店舗経営ならではの強みで値上げのダメージをカバー

続いて、恵比寿にある女性に人気の中華料理店『B』で話を聞いた。複数店舗をグループ経営する『B』では、老舗居酒屋『A』と少し状況が異なるようだ。

「今回は、値上げはしない予定です。うちはグループで何店舗か飲食店を運営していて、 そのすべての店舗でサントリーさんにお世話になっています。仕入れに対して多少のスケールメリットがあるので、今回の値上げに関してもなんとか乗り切れると考えています。お客様に負担を強いるのではなく、 店舗の方で吸収できるよう工夫していきたいですね」

この店では、仮に値上げするとしても、店のウリである「ザ・プレミアム・モルツ」の価格は変えない予定だ。その代わり他のグループ店舗で扱っている、比較的価格帯の安い商品を値上げするという。一店舗単位ではなく大局的な経営視点を持つことで、今回の値上げに対抗する。

話を聞いた2店舗はいずれも値上げは見送るようだが、飲食店の中には値上げに踏み切った店舗も数多くあるだろう。飲食店にはこうした原価高騰に加え、人件費の高騰といった問題も抱えている。難しい局面ではあるが、なんとか乗り切っていきたいものだ。

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