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神出鬼没の話題店『Bar Straw』が創る、新たな“ノンアル”カルチャーとは?

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『PIZZA SLICE(ピザスライス)』ではピザと一緒に味わえるドリンクを提供した

「ノンアル」という選択肢で、豊かになる時間がある

それでは、専門店を手掛ける赤坂さんが思う、ノンアルコールドリンクの魅力はなんだろう。

「お酒が好きでも、飲めない場面やタイミングってけっこうあると思うんです。たとえば、車を運転しなければいけないときや、妊婦さんにしてもそう。また、朝からお酒はなかなか飲みづらいとか。そういった、時間帯やシーンを選ばずに誰でも口にできるところに魅力を感じます。お酒が適さない隙間の時間や機会に、ノンアルコールドリンクをうまくはめていきたいですね。お酒だからできることもあるし、お酒じゃないからできることもある。それでいいと思っています」

確かに言われてみると、お酒を飲む前はそのときの状況を考えたり、次の日の予定を考えたり……ということを自然としている。そう考えれば、アルコールを摂取せずに、お酒に近い味わいを楽しめるノンアルコールドリンクは、あらゆる場でその魅力を発揮しそうだ。

「お酒に関わるプレーヤーが溢れている中、それに比べるとノンアルコールの分野はまだまだ少ない。ですが、ノンアルコールドリンクの需要って、話すまでは気付かないけれど、話せば多くの人が納得するんです。それだけ潜在的に求められているものなのだと感じますね」

シーンを選ばず楽しめるノンアルコールドリンクは、私たちの生活をより豊かにしてくれる

今後はノンアルメニューの監修やケータリングも行いたい

様々な店とコラボレーションしている『Bar Straw』の、今後の展望を聞いてみた。

「専門店として、ノンアルコールドリンクを充実させたいと思っているバーやレストランにメニューの監修などもしていきたいですね。以前、ニューヨークに視察に行って思ったのが、カフェやレストランのメニューに手の込んだノンアルコールドリンクが充実していたこと。メニューの中の選択肢としてきちんと整備されている印象でした。日本でも、それを目指していきたいです」

日本では注目され始めたばかりの分野だからこそ、夢は広がる。

「ケータリングも増やしていきたいですね。展示会のレセプションや、小さなお子さんが来るイベントなどで、従来のドリンクに加えてもうひとつ選択肢が増えたらいいなと。ノンアルコールドリンクがあることで、豊かになる時間もあるのかなと思います」

あくまで一時的な流行りではなく、アルコールドリンクに対抗するものでもない。日常生活の中に、当たり前のように「ノンアルコールドリンク」というひとつのカルチャーが根付くことで、私たちの生活はより豊かに、自由になるのかも知れない。

『Bar Straw』のノンアルコールドリンクを求めて賑わう店内

『Bar Straw(バー ストロー)』
営業時間/毎週月曜・火曜18:00~24:00
場所/THE LITTLE BAR OF FLOWERS
その他イベント、営業情報は公式インスタグラムで発信
https://www.instagram.com/bar_straw/

『THE LITTLE BAR OF FLOWERS(ザ リトル バー オブ フラワーズ)』
住所/東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO 1F
営業時間/フラワーショップ10:00~19:00、ワインスタンド19:00~24:00(ノンアルコールバー「Bar Straw」は毎週月曜・火曜の夜のみ)
定休日/日曜(ワインスタンドのみ)
http://www.thelittleshopofflowers.jp/

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稲垣恵美

ライター: 稲垣恵美

北海道小樽市出身。美容系フリーペーパーの出版社勤務、ECサイトのライターを経てフリーランスに。グルメや街歩き、エンタメ、音楽など幅広いジャンルに興味あり。Web・紙媒体で執筆中。