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ウィズコロナ時代の飲食店を支える! スマホによる事前注文・決済サービスの活用術を聞いた

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多言語メニューへの対応、アレルギー情報などの登録も可能

プットメニューには、来店前にメニューを選択して支払いを行い、テーブルに着席して注文を確定するテーブルオーダー(配膳)版と、席を確保した後にスマートフォンで注文・決済、料理ができたらアプリで呼び出してもらうベルオーダー版がある。前者は主にレストランなどで利用されるが、後者はセルフで料理を取りに行くフードコートなどに向く。

■混雑が予想される場で、並ばなくていい
「フードコートってせっかくたくさんのお店があるのに、注文してみたい店は大抵混んでいて、結局いつも同じ店になってしまう……、なんてことも多いですよね。特に小さいお子さんを連れているお客様は、列に並ぶだけでもひと苦労です。でもベルオーダー版のプットメニューなら、席で注文と支払いが完了するのでストレスフリー。“いろんなお店のメニューを一度に楽しめる”というフードコート本来の醍醐味を味わえるんです」

店側も混雑を緩和させてレジ対応を省略できるだけでなく、呼び出し端末の管理が不要になるなど利点は多い。またプットメニューは、JリーグやBリーグ(男子プロバスケットボールリーグ)など、スポーツのイベント会場でも使われているという。

「試合開始に向けて、会場のフードエリアはとにかく混むんです。試合前には様々なショーやイベントがあるのに、その時間を行列に並んで過ごすのかと。そんなときもプットメニューがあれば、アリーナやスタジアムの席から注文・支払いができる。イベントの時間を無駄なく楽しむことができます」

「メニューは専用のウェブサイトからメニュー名と価格を入力すれば、自動で多言語に翻訳されます。連携可能なPOSメーカーも順次増やしている段階です」と話す、村井さん

個別対応の安心感とビッグデータの取得で、リピーター獲得を叶える

来年開催が予定されている東京オリンピックに向け、外国語対応を急いでいる飲食店も多いだろう。プットメニューは12言語に対応しているので、客は自国の言語でメニューを選ぶことが可能。そのほか、食物アレルギーやハラル・ヴィーガンなどの情報を登録できる「マイフードガイド」といった機能も備わっている。こうした小さな個別対応の感覚は、客の確かな安心を生み出すに違いない。さらに村井さんは、顧客管理の側面についても語ってくれた。

「利用されたお客様には、プッシュ通知や簡単なアンケートを送信できるんです。いつ、どこのテーブルで何を食べ、評価はどうだったかといったビッグデータを得られるので、お店としてのマーケティングもしっかり行うことができます」

評価は再来店時のオーダー伝票にも記載される。『いつもありがとうございます』などの声がけがスムーズに行なわれることで、お客の心理的な満足度も高まり、リピーターの獲得につながるだろう。

“非対面”で機能するプットメニューが、飲食体験におけるマイナスを解消

今後プットメニューは、様々な飲食のシーンにおいてどのような役割を果たしていくのだろうか。村井さんは語る。

「スマホによる事前注文・決済の良さは、ずばり非対面であるということ。いつでもどこでも思い立ったときに購入できるという、非対面ゆえの利便性こそが魅力だと思います。飲食体験において、支払いのために並ぶ、割り勘払いを受け付けてもらえない、支払い手段が限定的で選べないという状況は、せっかくの楽しい、美味しい体験に水を差すもの。プットメニューはそうしたエピソードを根本から解消し、飲食のシーンを幸福で満たす画期的なツールになると期待しています」

昨今は新型コロナ感染拡大を防ぐ意味での非対面、つまりコンタクトレスやソーシャルディスタンスといった新たな距離感の表現として使われることも多い。今後は、こうした世相に対応する支払手段の「新しい選択肢」としても注目を浴びていくだろう。
(※1)店舗の状況により要相談
(※2)利用者はオーダーのみを通し、決済は行なわないという選択も可能。オーダーは一定時間経過しても確定されない場合キャンセルされ、支払があった際は自動的に返金される

■プットメニュー
https://putmenu.com/

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田中恵実子

ライター: 田中恵実子

編集プロダクション在籍時にグルメやライフスタイル、住まいなどをテーマとしたさまざまな雑誌・Webマガジンにて取材&執筆をおこなう。現在はフリーランスとして、女性向けショッピングサイトなどの編集執筆を担当。世代より少し上の歌謡曲やJ-POPを愛聴。