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「ミシュランガイド京都・大阪+岡山2021」発表。新評価「グリーンスター」をアジア初導入

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日本ミシュランタイヤ株式会社 代表取締役社長 ポール・ペリニオ氏(左)、同社ミシュランガイド事業部 ブランドライセンス事業部執行役員 本城征二氏(右)

『ミシュランガイド京都・大阪+岡山2021』が10月9日に発売。それに先駆けて、10月6日には掲載店のうち、京都・大阪のセレクションについて記者発表会が行われた。今回は新型コロナウイルス感染拡大防止のために記者会見は専用のWebサイトから生配信、セレクション発表会はYouTubeでの動画配信にて実施。その模様を詳しくお伝えしていく。

【注目記事】「ミシュランガイド東京2022」発表。三つ星は12軒、カンテサンスなど3軒は15年連続

コロナ禍での発表は「飲食業再興に貢献できる最善の方法」

今回の『ミシュランガイド京都・大阪+岡山2021』の調査・評価はコロナ禍での実施となった。このような状況下でも変わらず実施した理由について、日本ミシュランタイヤ代表取締役社⻑のポール・ペリニオ氏は以下のようにコメントした。

「2020年は飲食・観光業界にとって困難な年だったと認識しています。新型コロナウイルス感染症の拡大は、飲食店のシェフやスタッフを含む、すべての人に影響を与えました。しかし、私たちミシュランは、飲食店の調査と評価の公開を続けることを決めました。これが飲食・観光業界の再興に貢献できる最善の方法だと考えたからです。先⾏きが⾒通せない状況ですが、『ミシュランガイド』が素晴らしい体験のお手伝いをできるよう、心から願っています」

コロナ禍での調査については、ミシュランガイド事業部の本城征二氏によると「若干の調査スケジュールの調整は強いられたものの、ほぼすべての掲載店の調査が完了できた」とのこと。さらに、現在飲食店はさまざまな感染拡大防止対策に取り組んでいるが、ミシュランの基準はあくまでも店で出される「料理」が対象であるため、今後も評価に影響を与えることはないとした。

記者会見はペリニオ氏の挨拶からスタートした

京都の三つ星は7軒。二つ星以降も日本料理の名店が並ぶ

京都・大阪のセレクションは今年で12年目。飲食店の掲載件数は、京都が216軒、大阪が207軒に上った。

まず、京都。三つ星の評価を受けたのは、日本料理『一子相伝 なかむら』『祇園 さゝ木』『菊乃井 本店』『阿兆 嵐⼭本店』『瓢亭』『前田』『未在』の7軒。新規掲載店舗はなく、昨年に引き続き三つ星の評価をキープしている店舗ばかりだ。

さらに、二つ星は19 軒。18軒が日本料理、1軒はイノベーティブ分野として評価された『新門前 米村』だった。二つ星も新規掲載店はなく、すべて昨年に引き続いての掲載となった。

一方、一つ星 は84 軒で、そのうち新規掲載店として13軒が追加。和洋にとらわれない多様な料理を提供する『CAINOYA』、薪⽕や発酵調理を使った独創的な料理が魅力の『ルーラ』などが新たに加わった。また、ビブグルマンは106軒で、そのうち新規掲載は22軒だった。

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竹野愛理

ライター: 竹野愛理

食と文学を愛するライター。飲食店取材、食に関するコラム、書評を執筆のほか、食関連のメディアや書籍にて編集者としても従事。趣味は読書と散歩。本を片手に旅行したり食べ歩きをしたりすることが好き。