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カラオケ業界もコロナ直撃。緊急事態宣言下でとった『カラオケ館』の秘策が話題

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カラオケ館の緊急キャンペーンが話題になっている

緊急事態宣言下、カラオケ館の「平日室料120分無料」という“緊急キャンペーン”が大きな話題になった。

緊急事態宣言が発令された地域の店舗について、平日は最初の2時間、土日祝日は最初の1時間の室料が無料になるというもので、当初1~2月の予定だったが、緊急事態宣言の延長に伴い、キャンペーンも延長。別途ソフトドリンクの飲み放題を600円(税別)で注文する必要があるが、つまり1時間300円という破格の料金でソフトドリンクの飲み放題付きのカラオケルームを利用できることになる。

新型コロナウイルスの影響で、人の足が激減したカラオケ業界。休業や時短営業を余儀なくされたうえ、学生のオンライン授業、社会人の在宅勤務や会食自粛などで、まだまだ客足は鈍い。

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全国カラオケ事業者協会によれば、カラオケ人口が最も多かったのは1995年で5,850万人。最も落ち込んだのは2011年の4,640万人で、それ以後は微増減を繰り返しながらほぼ横ばいに推移してきた。しかし昨年、歓送迎会シーズンとして本来賑わうはずの3~4月に閑古鳥。営業を再開すると、今度は「カラオケ店にクラスターが発生した」という誤解が広まり、風評被害を被った。

実際、全国カラオケ事業者協会によれば、カラオケができる飲食店でクラスターが発生したケースはあるが、カラオケボックス(ルーム)での発生事実はこれまでゼロ(2月25日時点)。カラオケは密室に大人数が集まり、歌う時には飛沫が飛ぶ……というイメージがあるためか、人々が情報を受け取るなかで「カラオケをしていた人たち」が、「カラオケ店にいた人たち」と誤認識し、広まってしまったのだろう。

厳しい状況のなか、大手カラオケチェーンでは、「集まって歌う」だけでない用途をアピール。もともと、以前より一人カラオケ、好きなアーティストのライブDVDをファンが集まって視聴する、大画面を活かしたビジネス会議、楽器の練習など、カラオケ店はさまざまな使い方を打ち出してきたが、コロナを機に、個室ならではのプライベート性、防音性を活かした使い方にはテレワーク需要の注目も集まった。

そんななかでのカラオケ館の大盤振る舞いに、SNSでも「めっちゃ行きたい」「よっしゃぁぁぁぁぁぁ」と興奮する声は多くあがった。なぜ、こういったキャンペーンをしようと思ったのか、その企画背景について株式会社B&Vのカラオケ館直営チェーン本部・高橋氏に、話を聞いた。

カラオケ業界も新型コロナウイルスの影響により売上が大きく落ち込んだ

2020年度は、対前年比50%

高橋氏によれば、カラオケ館で数字に影響が出始めたのは昨年3月。年間を通してみれば、2020年度は対前年比50%ほどにまで落ち込んだという。

昨年3月時点では、「ここまで深刻になるとは思わなかった」と振り返る高橋氏だが、感染対策は早かった。検温・アルコール消毒、スタッフのマスク着用、ルームやマイクの消毒の徹底はもちろん、利用者がメニュー表に触らない方がいいという考えのもと、4月からはQRコードを読み取ることで飲食メニューを注文できるようにした。

また、他人が使ったものに抵抗がある人が増えたことで、「自分専用マイク」が好調な売れ行きを見せたという。この「自分専用マイク」は、コロナ前からあった「プライベートゴールドマイク」をリニューアルした商品。もともとはゴールドカラーのコードレスマイクに名前を刻印してもらうことができ、桐箱入りで2万5千円(税別)で販売されていた。

「でも、気軽には買えないじゃないですか。それをコード付きタイプにすることで価格を下げ、1本1,800円(税別)で売り出したら、結構人気がありました」

ニーズに敏感に、柔軟に対応していく姿勢がそこにはある。

「そもそも10年くらい前から、少しずつカラオケ店への集客は下がってきていたんです。物価の上昇、増税もあり、昼間の料金を上げて売上を補おうという動きがありました。昔に比べたら、利用料金は上がっているんです。なので、緊急キャンペーンの料金は、じつは15年前、20年前と同じくらい。でも、僕が常々思っていたのは、毎日のように使ってもらう金額には限界があるということです。だから、値上げをするばかりでは、人はますます離れていく。

あと、時代の流れで、1名で来られるお客様というのはコロナの前から増えていました。でも、1名客をどれだけ増やしていっても経営は厳しいですよね。もちろん、現状は来ていただけるお客様を大事にしようと思っていますけれど、本来それでは成り立たなくて当たり前なんです」

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