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新型コロナの感染が急拡大、第7波入りか。飲食店の利用制限を始めた地域も

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画像素材:PIXTA

“コロナ明け”ムードが広がり飲食店への客足も戻りつつある現在、全国で新型コロナウイルスの新規陽性者が再び増加している。5日にはすべての都道府県の新規陽性者が前の週の同じ曜日を上回り、東京では倍増。感染の再拡大傾向に全国の知事は危機感を募らせており、医療関係者などからは「第7波が襲来した」という声も聞かれるようになった。ここで、新型コロナウイルスに関わる最新情報を把握しておこう。

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島根県内の飲食店、利用時は「8人以下、2時間以内」の制限要請

新型コロナウイルスの新規陽性者数は大型連休明けに一時増加したあと、5月中旬以降減少傾向が続いていた。飲食店等に課せられていた規制も撤廃または緩和され、世間は“コロナ明け”ムードに。多くの人の生活が平時に近づいたことで、客足が戻りつつあった飲食店も多いだろう。

だが、新規陽性者数は6月下旬ごろから全国で再び増加に転じ、今月6日には東京都で8,341人(前週比4,538人)と急増。地方でも同様の傾向が見られており、特に島根県では、5日の新規陽性者数がこれまでの過去最多であった424人の2倍近い755人となるなど、かつてない規模で感染が拡大している。

こうした状況を踏まえ、島根県知事は松江市、出雲市、安来市、雲南市の飲食店に対し、利用人数を1グループ4人以下に制限することを要請。さらに、7日から当面の間、県内全域の飲食店に対し、「利用人数は1グループ8人以下」、「複数の店舗を利用する場合も含めて、利用時間は合計で2時間以内」との制限を新たに設けた。

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ワクチンの効果減少で感染増? 新たな「BA.5株」への置き換わりも

感染再拡大の背景には、ワクチン接種等によって得られた免疫の効果が、時間の経過とともに減少していることがある。また、気温の上昇によって屋内での活動が増えているうえ、換気の機会が減っていることも無関係ではないだろう。

現在国内で感染が確認されている新型コロナウイルスは、オミクロン株の「BA.2」が大半を占める。しかし、すでに島根県など全国各地で、より感染力の強い「BA.5」株の市中感染が増えつつあるという。

水際対策の緩和もあり、今後はBA.2からBA.5への置き換わりが起こることが懸念されている。もしBA.5の感染拡大が進めば、全国で飲食店への制限が再び強まる可能性もある。今後の動向に注目したい。

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小晴

ライター: 小晴

美容系雑誌編集者・ライターを経てフリーライターに。品川区のローカルニュースサイト「品川経済新聞」記者として、多くの飲食店取材に携わる。趣味は食べ歩き・飲み歩きと銭湯。