SNSにみる飲食店店主たちの“苦言”。いま改めて考えさせられる「外食マナー」
昨今、飲食店におけるお客の行動やマナーに対して、店側がSNSを通じて思いを発信、一定のルールを提案するという話題が増えている。これらの投稿についてはさまざまなコメントが寄せられており、「マナーの是非」に対する関心の深さがうかがえる。
今回は特に注目が寄せられた3つの店舗の投稿をピックアップ。店主が思いを伝えるに至った背景と、それに対する世間の反応に目を向けてみたい。
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「ラーメンのシェアは禁止」
昨年10月、茨城県水戸市にあるラーメン店『中華そば いっけんめ』の店主が、店の公式ツイッターに「シェアして客単価200円では商売にならない。シェアはお断り。食べない方は外のベンチでお待ち頂きます」と投稿し、話題になった。
発端となったのは2人組の女性客の来店。1人は大盛りラーメン1杯などを注文したが、もう1人は「他店で食べてきたためいらない」とし、何も頼まなかったという。しかし、実際には2人で1杯のラーメンをシェアして食べていたため、上記の発信に至ったという流れだ。
この投稿に対するコメントでは「席が空いているなら問題ないのでは?」といった意見がみられる一方、「『他の店で食べたからいらない』と言っておいてシェアはありえない」「いくら客とはいえそれはルール違反」という書き込みが目立った。
ちなみに『中華そば いっけんめ』では、ラーメン1杯を400円から提供しているという。元々安価な価格設定であること、席数も10席程度と決して多くないことを考えると、発言の真意が見えてくるだろう。なお、店主は「子ども連れや身体的理由など、特別な事情がある場合はシェアを禁止しない」とも添えている。
「席でオムツを替えない」など、子連れ客へ12項目のお願い
東京都にある『イタリアンバル・フォセッタ』では、2019年11月から「お子様連れのお客様へ」とする以下の12項目を公式ホームページ上に提示している。
・ベビーカーの入店はご遠慮ください
・店内を歩かない、走らない、席の上に立たない
・トイレは大人と一緒に
・大きな声を出さない(泣き止まない場合は一度外へ出てあやしてください)
・故意に物音を立てない(椅子を蹴る、食器やテーブルを叩くなど)
・動画やおもちゃの音は最小限に
・お店のもので遊ばない
・飲食物の持ち込みはご遠慮ください(離乳食はお声かけいただければOKです)
・ゴミはお持ち帰りください
・席でオムツを替えないでください
・お子様も1ドリンク1オーダーをお願いします
・席や床を汚した場合はお声かけください
