神楽坂の立ち飲み『ORI』が連日満席。ナチュラルワイン×小料理を囲む「一体感」が吸引力に
路地裏に個性豊かな飲食店が軒を連ねる神楽坂の一角に、2022年9月にオープンした『ORI(オリ)』。築70年の古民家を改装した趣ある空間で、世界各地のナチュラルワインと気の利いた料理を楽しめる使い勝手のよさが幅広い客層に受け、21時以降は満席も多い人気ぶりだ。実は、同じ神楽坂にあるモダンスパニッシュの人気店『エスタシオン』の姉妹店でもある。オーナーシェフの野堀貴則氏に、開業の経緯や店づくりについて取材した。
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自分が行きたい、ナチュラルワインに特化したスタンディングバーを作る
『ミシュランガイド東京』のビブグルマンに7年連続で選出されている東京・神楽坂のモダンスパニッシュ『エスタシオン』。オーナーシェフの野堀氏は、銀座『エル・セルド』(現在閉店)、神楽坂『エル・プルポ』、『エル・ブエイ』などの人気スペイン料理店の立ち上げから携わり、2017年に独立を果たした。その『エスタシオン』から徒歩1分もかからない場所に『ORI』はある。
ソムリエの資格をもち、自身もワイン好きの野堀氏。『エスタシオン』は、もともとロゼワインと旬の野菜を活かしたモダンスパニッシュをコンセプトにスタートし、近年はナチュラルワインの品揃えも充実させてきた。店舗展開はそこまで考えていなかったというが、近所で長く続いていた和食店がコロナ禍と店主の高齢化で店を畳むことを知り、「この距離感でできるのはいいな」とすぐに物件を契約。
「神楽坂には気軽にナチュラルワインを飲める店や、ナチュラルワインに特化した店がないと感じていたので、自分が行きたい店を作りました」(野堀氏)
