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神楽坂の立ち飲み『ORI』が連日満席。ナチュラルワイン×小料理を囲む「一体感」が吸引力に

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軽く1杯だけの利用も多く、客単価は3,000円ほど(写真提供:ORI)

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スタッフは少数精鋭。料理人としての原点を大事に、自分たちが楽しく仕事をする

オープンは16時。「神楽坂の飲食店はほとんどが17時オープンなので、その1時間がお客さまにとってはありがたかったりするようです」と野堀氏。0次会や2次会・3次会の利用が多く、客層は20代からと幅広く、男女比は半々。ピークタイムは21~23時で、その頃には野堀氏も店に駆け付け、お客と一緒にワインを傾ける姿も見られる。

「『ORI』は若い人に気軽に来てもらいたいと思ったので、20代のスタッフに任せています。予約を受け付けていないのもフラッと寄れる店にしたいからで、『エスタシオン』の2号店と知らなくていい。ただ、『エスタシオン』があるから『ORI』できちんとした料理を出せるし、攻めた店づくりにも挑戦できていると思っています」と野堀氏。『ORI』は基本的にワンオペで、『エスタシオン』が落ち着いた21時以降に野堀氏も合流。お客と一緒に好きなワインを傾けるひとときは、野堀氏にとっても楽しい時間だという。

「うちはもともと少数精鋭。社員は僕以外に3人で、1日8時間労働・完全週休2日。休むときはみんなでしっかり休みます。労働環境は悪くないと思うので、開業以来、一度も募集をかけずに済んでいます」と野堀氏。

地元客のほか、他所から訪れるナチュラルワイン好きのお客も多い(写真提供:ORI)

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「『ORI』は自分がやりたくて始めたことなので、自分自身が楽しむことを大事にしています。自分たちが楽しければ、おのずとお客さまも楽しんでくれるのではないかと。ようやく2店舗体制にも慣れてきたので、今後は『エスタシオン』の料理を今一度、しっかり見つめ直したい。僕は料理人なので、より良い料理を作りたいという気持ちは常に消えません。その原点を見失わないことが、うちの良さを守ることに繋がると思っています」

『ORI』でも温かい料理を増やすなど、料理面のブラッシュアップを検討中だという野堀氏。自身の「好き」や「楽しい」を追求し続けるパワーで、これからも神楽坂の街をより魅力的にしてくれるに違いない。

『ORI』
住所/東京都新宿区神楽坂3-4 河村荘1階
電話番号/03-5579-8979
営業時間/16:00〜23:00
定休日/日・月曜
席数/18席(スタンディング15名程度、小上がり3席)
https://www.instagram.com/ori__kagurazaka/

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笹木理恵

ライター: 笹木理恵

飲食業界専門誌の編集を経て独立。スイーツ・パンからフレンチ、ラーメンなどまで、食のあらゆるジャンルを担当。飲食専門誌を中心に、一般雑誌やWEB、書籍などで活動している。「All About」「Yahoo!ニュース個人」でも執筆中。 https://foodwriter-rie.com/