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脱サラ起業で月商600万円。大井町『大衆酒場こいさご』の呑兵衛店主による名店オマージュ術

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カウンター下の棚にボトルキープの「キンミヤ焼酎・600ml」(1,320円)が約400本。スタッフは常連のボトルを覚え、来店すると“いつもの”割材とセットで出す気配りも

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利益を削ってでもお客さんに来てほしい

旗艦店が軌道に乗ったことで新たな展開も。2024年9月19日、戸越公園のわずか3坪の場所に姉妹店『立呑み とね川』をオープンさせた。こちらでは「割烹立ち呑み」をテーマに煮付けなど手の込んだ料理を出し、『こいさご』との差別化を図る。

最後に、各種フードは200~400円台中心、生ビール「キリン一番搾り」(385円)、「酎ハイ」(275円)という都内最強レベルのコスパについて聞いてみた。いくら繁盛しているとはいえ、この物価高騰の時代に、どのように工面して安価に抑えているのだろうか……。

「フードは一人前の量で提供し、フライに添えるキャベツや装飾みたいな添え物も付けません。ただ、それでも利益を削ってます。ドリンクの仕入れ値は他店とほぼ一緒のはず。やはり利益を削り、料理と合わせて原価率30%くらいに。けれども、うちは広告費にコストを一切かけていません。その分、商品の価格を下げて口コミで広げてもらった方がいいじゃないですか。それでお客さんにたくさん来てもらえれば、いくら安くても利益はそんなに変わらないと思っています」

そう言いつつ、「自分でもやりすぎだと思う」と笑う生粋の呑兵衛店主。サラリーマン時代から思い描いた「理想の酒場」を追い求め、今日もカウンターから酒を供す。

『大衆酒場こいさご大井町本店』
住所/品川区東大井6-1-7
電話番号/090-6942-8182
営業時間/14:00~23:00(日祝14:00~21:30)※L.O.各30分前
定休日/水曜
坪・席数/18坪・30席(カウンター22席、立席8席)

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小林智明

ライター: 小林智明

埼玉県出身。情報誌の編集プロダクションを経て、2006年にライターとして独立。食、旅、スポーツ、エンタメなど多岐にわたり取材・執筆活動を展開中。グルメ取材はラーメン店を中心に計500軒を突破。好きなお酒は辛口純米酒。