京橋『美羊味坊』が好発進! 味坊集団が客単価1万円の高級中華に挑む狙いとは?
世界7か国の羊と自社農園の野菜を使用。自然派ワインで“味坊らしさ”も
料理は、6,000円から15,000円までのコースのほか、羊を前面に押し出した単品の前菜、点心、主菜などで構成する。客単価は1万円で、人気も1万円の「美羊コース」だという。同店おすすめの料理は「羊肉のふわとろ獅子頭」(2,800円)や「ナマコの羊肉詰めやわらか煮込み」(4,000円)、「羊肉とフカヒレの上湯煮込み」(4,200円)など。大きな肉団子の「獅子頭」は通常は豚肉を用いるが、『美羊味坊』では羊を使うことで他店と差別化を図っている。また、前菜の「季節の香味野菜サラダ」(1,800円)でも熟成させた自家製の羊肉金華ハムをトッピングに散らし、羊を強調する。
「これらは羊肉を使って伝統の調理方法にアレンジを加えた料理です。たとえば金華ハムは、普通は豚肉ですが、ここではサラダの中にラムを使った自家製の生ハムを入れています。羊を使った小籠包もあまり見かけないと思います」と梁氏。
羊肉は、オーストラリア、ニュージーランド、アイスランドなど7か国からラムやマトンを仕入れる。高品質な肉が仕入れられるのは、輸入業や卸も手掛ける同グループならではの強みだ。また、自社農園「味坊農園」を持つメリットを活かし、野菜は基本的には自社農園のものを使用する。そして、『美羊味坊』が放つもうひとつの“味坊らしさ”が自然派ワインだ。
「羊とワインは味坊の基礎なので、白、赤、ロゼ、オレンジなど豊富に揃えています。ほかの味坊の店舗だとお客さまがショーケースから自分でドリンクを選びますが、ここは高級店なのでワインリストから選んでいただくようにしています。ワインはすべて安くておいしい自信があります」




