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京橋『美羊味坊』が好発進! 味坊集団が客単価1万円の高級中華に挑む狙いとは?

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自然派ワインはロゼ、オレンジ、白、赤など豊富にラインアップ。「羊とワインは味坊の基礎」と梁氏

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個人コレクションの絵を展示し「美食と美術」の空間を演出

内装や食器も高級店らしさを意識した。店内はゆったりとした空間を重視したほか、羊を思わせる“白”と情熱の“赤”を基調にデザイン。食器はすべて中国で買い付けたという白い磁器を使用している。

さらに、店内の壁に、梁氏個人のコレクションでもある中国の画家の絵を展示しているのも特徴だ。梁氏は「定期的に展示会もするつもりです」といい、作品は3か月に一回の周期で入れ替える予定だという。

「私ももともと絵描きだったので、どうしても美食と美術の空間が作りたかったんです。お客さまは美しい絵を見ながら、おいしい料理を食べることができます。これも、これまでの味坊の店舗ではやっていなかったことですね。今展示しているのは、全部私の同級生や幼いころに一緒に絵を描いていた仲間の作品で、私のコレクションです」

店内には個室も3部屋用意して幅広いニーズに対応する

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ほかの味坊集団の店舗との違いとしては、サービススタッフの教育にも力を入れた点だ。外部から専門家を招き、研修を行っていると梁氏。また、スタッフは味坊集団の各店舗から優秀な人材を集めたと語る。

東京の真ん中から“羊肉とアート”の空間を世界へ発信

オープンから1か月半が経過し、現在は1,200円前後の価格帯で定食を楽しめるランチ帯を含めて1日平均100人が来客しているといい、予想通りの出足だと梁氏。接客面で万全を期すため、オープン時に一切宣伝はしなかったという。

「宣伝していきなりお客さまが詰めかけてしまい、もししっかりと対応できなかったら逆に悪い印象を与えてしまいますから。やっぱり客単価1万円の高級店なので、これまでのほかの店舗とはやり方は大きく変えないといけません。高級店なので、宣伝はゆっくりでいい、と考えています」と梁氏。とはいえ、同エリア周辺のお客と遠方から訪れるお客の割合は「半々ぐらい」だといい、熱烈なファンの来店も少なくないようだ。

“ガチ中華”の草分けとして、日本で本場の中華料理を広めてきた味坊集団。高級路線という新たな挑戦で、今後、どのようなビジョンを描いているのか。

「おいしい羊肉とアートの空間を、もっともっと日本中、世界中に広めたい。『美羊味坊』は東京のど真ん中の店なので、ここから全世界に発信したい。それがこの『美羊味坊』のこれからのビジョンです。美しい空間と、おいしい羊。独特の空間を東京から全世界に発信したいですね」

『美羊味坊』
住所/東京都中央区京橋1-7-1 TODA BUILDING2階
電話番号/03-5915-4711
営業時間/平日11:00〜15:00(L.O.14:30)/17:00~23:00(L.O.22:00)、土日祝11:00~22:00(L.O.21:00)
定休日/なし
席数/60(うち個室3部屋)
https://www.ajibo.tokyo/

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河鰭悠太郎

ライター: 河鰭悠太郎

食とエンタメのフリーライター。業界紙、一般情報誌、エンタメニュース編集部などを経て2017年に独立。現在はフリーランスとして取材、執筆、撮影、校正まで手掛ける。ラーメン取材の経験が豊富で、現在も定期的にラーメン店の仕込みを取材。ラーメンとタイ料理好き。趣味はラーメン作りとムエタイ。