月商2,000万円を誇る『中目黒 とりまち』。『鳥しき』のDNAを継ぐ“普段使いの最高峰”とは?
鳥しき事業部事業部長の泉谷林太郎氏(後列左)、「鳥しきICHIMON」ダイニングブランドマネージャー兼『中目黒 とりまち』店主の渡辺壮氏(後列右)、『芝浦 とりまち』店長の湯本寛明氏(後列中央)と、同店スタッフ
予約が取れないことで有名な目黒の焼鳥の名店『鳥しき』。同店代表の池川義輝氏の思いを継承し、さらなる焼鳥文化の発展のために結成されたブランドがLDH kitchenが運営する「鳥しきICHIMON」だ。
同ブランドでは、『鳥しき』をはじめ数々の高級焼鳥店を展開。その一方で、“普段使いの最高峰”をコンセプトにしたカジュアルダイニングブランド『とりまち』もスタート。1号店の中目黒店は、繁忙期には月商2,000万円に達するなど好調だ。
『とりまち』の店舗はどのように生まれるのか、自らも長く和食の料理人として国内外で活躍し、現在はLDH kitchenで事業全体の統括を担当する鳥しき事業部事業部長の泉谷林太郎氏に話を聞いた。
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目指したのは焼鳥屋が表現する本気の“焼鳥居酒屋”
ミシュラン一つ星の常連『鳥しき』店主の池川義輝氏が株式会社LDH kitchenと共に、2023年に結成した「鳥しきICHIMON」。焼鳥職人の育成と職人の地位向上、世界中に焼鳥文化を広げることを目指し、『鳥しき』の技術を継承する『鳥かぜ』や『鳥おか』、『鳥かど』など、“カウンターブランド”と呼ぶ高級店を展開している。
その一方で、“まちに根ざした店舗づくり”をコンセプトに掲げ、予約不要で串1本から楽しめるカジュアルダイニングブランド「とりまち」も2023年9月からスタート。現在は中目黒店、原宿店、芝浦店の3店舗を運営する。
「焼鳥はもともと下町の庶民の食べ物。カウンターでハレの日に食べる焼鳥から、昔から慣れ親しんでいる町の焼鳥まで、包括的にお届けしたいという思いが『とりまち』ブランドを作ったきっかけです。その町に寄り添う形で、肩肘を張らずに気軽に焼鳥を楽しんでもらいたいと考えました」(泉谷氏)
「とりまち」ブランドの1号店は中目黒にオープン。“普段使いの最高峰”をテーマに、目指したのは「焼鳥屋が表現する、本気の“焼鳥居酒屋”」だ。同ブランドでは、“近火の強火”に代表される『鳥しき』の技術はもちろん、従来の焼鳥店のイメージを覆す煙の少ない店内や、若者層に好まれるスタイリッシュな内装などを意識。メニューは「焼鳥、煮込み、釜めし」を昭和の高度成長期になぞらえて“三種の神器”と位置付け、古き良きものを継承しつつ「とりまち」ブランドのフィルターを通して提供している。
そんな「とりまち」ブランドの店舗はどのように生まれるのか。泉谷氏は「お店を開発する一歩目は、まず『ご縁』ありきです」という。
「まずは自分たちがお世話になっている方々との“ご縁”で出店を決めています。我々は焼鳥のリーディングカンパニーになりたい、焼鳥文化を世界に広めたいというミッションを自分たちに課していて、その熱量、価値観に共感していただける方々とのご縁の中でお話をいただくことが多いですね。だから『この市場がいいからこのエリアにお店を出そう』という戦略はあまり重視していません。まずはご縁があり、『ここに我々の焼鳥を出したら、このエリアの人たちは喜ぶんじゃないか』と市場のニーズ、ウォンツを捉えたうえで、自分たちが寄り添える状態になったら出店する形です」
2025年12月に芝浦・田町エリアに誕生した「とりまち」ブランド3店舗目となる『芝浦とりまち』も“ご縁”を出発点とし、地域のニーズに応える形で生まれたという。
「近隣の方々にお客さまになっていただいて、『本当にありがとう』という声を多くいただいています。たとえば『芝浦 とりまち』のあるこのエリアには客単価3,500円から4,000円のお店が多いのですが、その単価に合わせるのではなく、それより高い単価6,000円で設定しています。なぜならこのエリアには、こういうスタイル、雰囲気でおいしい焼鳥を出す大人向けのお店がなかったんです。だから『本当にありがたい』というお言葉をいただけたのかなと思います」




