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【完全保存版】飲食店のWeb集客法を徹底研究。8つの手法と主なサービスを紹介!

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飲食店成功の鍵となる集客対策。飲食店の基本である「美味しい料理と質の高いサービス」の提供に努めつつ、新規顧客やリピーターを獲得するために、様々な集客方法を試している方も多いのではないだろうか。

ひと口に集客手法といっても、ポスティング、路上でのビラ配り、ポイントカードの配布といったアナログな手法から、「ぐるなび」や「食べログ」をはじめとしたグルメサイトへの広告出稿、さらにFacebookやTwitterなどのSNSを利用した集客方法まで様々な手法がある。

特に最近は、消費者の嗜好の多様化、そしてSNSの発達を背景に様々なWebサービスが登場。消費者がWeb上で飲食店を探す手段が劇的に増えた。それに伴い、飲食店側も集客ツールとしてどのWebサービスを利用すべきか吟味する必要がある時代になった。集客に掛けられる時間・予算は限られており、その中でより効果が得られるサービスを選ぶ必要があるからだ。

そこで今回は、集客に関するWebサービスを吟味するうえで役立つよう、飲食店向けのWebサービスを網羅的にご紹介していく。ぜひ参考にしていただきたい。

Webサービスを利用して集客するにはどんな手法があるか?

Webを利用した集客手法は大きく2つに分けることができる。

1、グルメ媒体への掲載
2、自社・自店舗の媒体を運用する

また具体的には、以下a~dの手法がある。

1、グルメ媒体への掲載
a.総合型グルメ媒体への掲載(ぐるなび、ホットペッパー グルメなど)
b.口コミ型グルメ媒体への掲載(食べログ、Rettyなど)
c.予約特化型グルメ媒体への掲載(Yahoo!予約 飲食店、一休.comレストランなど)
d.クーポン型グルメ媒体への掲載(ポンパレ、グルーポンなど)

2、自社・自店舗の媒体を運用する
a.SNSの運用(Facebook、Twitter、LINE@など)
b.自社ホームページの運用
c.自社ブログの運用
d.自社アプリの運用

次は、それぞれの手法について詳しく解説をしていく。

総合型グルメ媒体への掲載(ぐるなび、ホットペッパー グルメなど)

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画像は『ぐるなび』のキャプチャ

店舗情報(住所、電話番号、メニュー、写真等)を掲載してお店をアピールできる一般的なグルメ媒体。Web予約やクーポンの発行ができるサービスもある。自社ホームページの代わりにもなるので、まず掲載を検討する飲食店も多いだろう。なかでも「ぐるなび」は、“Web販促のコンサルティング”という役割も強調しており、営業担当と良好な関係性を築ければ、集客面での相談相手にもなってくれるだろう。

また、「ぐるなび」は宴会予約に強い、「ホットペッパー」はWeb予約に強い、「ヒトサラ」はアッパーミドルなお店の掲載が多いなど、媒体によってそれぞれ特徴がある。そこに集うユーザーも異なるので、ターゲットを明確にしたうえで媒体を選ぶことが重要だ。

■費用…月数万円(媒体、掲載プランによる)
■利用に向いている店舗…すべての店舗
■代表的なサービス…ぐるなびホットペッパー グルメヒトサラぐるめぱど美味案内など

口コミ型グルメ媒体への掲載(食べログ、Rettyなど)

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画像は『食べログ』のキャプチャ

総合型グルメ媒体と基本的な機能は似ているが、ユーザーが「口コミから店を探す」という点が口コミ型グルメ媒体の大きな特徴だ。また、食べログの口コミは「匿名」、Rettyの口コミは「実名」というように、媒体によっても違いがある。

飲食店は、無料会員になることで正確な店舗情報を入力出来たり、一部の機能が使えるようになったりする。会員になることのデメリットはあまりないので、まずは無料で試してみるのもいいだろう。また、有料で利用することで露出を高めたり、より多くの情報を発信することができるようになる。すでに良い口コミが集まっている店舗であれば集客力がさらにアップする可能性も。ただし、店側の意図にそぐわないような口コミを書かれた場合も削除をすることができないので、そのようなリスクを理解した上で利用する必要がある。

■費用…無料~月数万円
■利用に向いている店舗…良い口コミが集まっているお店
■代表的なサービス…食べログRettyYelpエキテンなど

予約特化型グルメ媒体への掲載(Yahoo!予約 飲食店、一休.comレストランなど)

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画像は『Yahoo!予約 飲食店』のキャプチャ

主にホテルなどの宿泊施設で利用されてきたネット予約だが、最近は飲食店でも導入する店舗が増え、利用ユーザーも増加中だ。飲食店がネット予約を導入するメリットとしては、「24時間365日予約を受け付けることができ、機会損失を防げる」、「予約の電話対応の時間を削減できる」などが挙げられる。また、予約系のサービスは数多くあり、それぞれに強みがあるので、飲食店としてはメリットを吟味しながら自店舗にあったものを選ぶことができる。

・無料で利用できる予約サービス…Yahoo!予約 飲食店、LINE グルメ予約
・高級店に特化した予約サービス…一休.comレストラン、LUXA RESERVE、Pocket Concierge
・インバウンドに強い予約サービス…OpenTable
・女性客に特化した予約サービス…オズモールレストラン予約
・宴会客に特化した予約サービス…アットパーティー

予約特化型グルメ媒体を利用する場合は、予約で取り込みたいターゲット層を明確にし、そのニーズにあった媒体を検討してみるといいだろう。

■費用…媒体による(完全無料、成功報酬 ※コース料金の数%、掲載料+成功報酬など)
■利用に向いている店舗…予約客を増やしたいお店
■代表的なサービス…Yahoo!予約 飲食店一休.comレストランオズモールレストラン予約OpenTable楽天ダイニングLINE グルメ予約ブッキングテーブルるるぶダイニングLUXA RESERVEPocket Conciergeアットパーティーテーブルクロスなど

クーポン型グルメ媒体への掲載(ポンパレ、グルーポンなど)

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画像は『ポンパレ』のキャプチャ

クーポン型のグルメ媒体では、「コース料金50%OFF」などのクーポンを発行し、お店やコースメニューなどをプロモーションすることが可能。クーポン割引分は飲食店が負担することになるため、1回の集客コストとして考えると割高になることもあるが、来店した顧客をうまくリピートさせることができれば、顧客獲得のための有効なプロモーション施策となる。

■費用…成功報酬(コース料金の10~数十%)
■利用に向いている店舗…新規顧客を取り込みたいお店、特定の曜日や時間帯の集客をしたいお店
代表的なサービス…ポンパレグルーポンRaCouponぐるリザ食べタイムfun外食(関西版のみ)など

SNSの運用(Facebookページ、Twitter、LINE@など)

費用がかからないので、積極的に利用している飲食店も多い。ちなみに飲食店.COMがおこなった調査によると、61.8%の飲食店が集客目的でFacebookページを利用しているようだ。

これらSNSでは、その日の食材やメニュー、イベントの告知、スタッフ紹介など、店の情報を手軽にしかもリアルタイムで発信できる。基本的に店舗のアカウントをフォローしてくれたユーザーに対して情報を発信するので、お店のファン作りという要素が強く、リピーター客作りに向いている。

■費用…無料(Line@は有料プランもあり)
■利用に向いている店舗…すべての店舗
■代表的なサービス…Facebookページ、Twitter、Line@、instagramなど

フォロワー数を増やすのが難しい、効果的な運用方法が分からない、といったハードルもあるが、うまく運用できれば無料でリピーター客を獲得できる最強のツールとなる可能性もある。
『Foodist Media』では、SNSの運用についての記事を積極的に紹介している。効果的にSNSを運用している飲食店の事例を研究しつつ、自店舗にあった運用を試行錯誤してみてはいかがだろうか。

<関連記事>繁盛店のFacebook活用術から「SNS集客のコツ」を学ぶ。絶対外せない4ポイントとは?
<関連記事>料理写真で若い女性を集客! 3分でわかるインスタグラムの飲食店向け使い方
<関連記事>集客からマーケティングまで一手に担う注目のSNS。飲食店における「LINE@」の効果的な活用術とは?

自社ホームページの運用

作成にコストがかかるが、グルメ媒体への掲載と比較するとデザインの自由度が高く、店のコンセプトやオーナーの想いなどを好きなように表現できる。自社ホームページは「インターネット上のもう一つの店」とも言えるので、できれば用意しておきたいところだ。

新たにホームページを作る場合は、外注する、またはホームページ作成サービスを利用して自分で作成する、という2つの選択肢がある。一般的に、前者の方がコストはかかるが自由度やクオリティが高くなり、後者の方が自由度は低いがコストは安くなる。

■費用(外注)…初期費用 数十万円+月額費用 数千円
■費用(ホームページ作成サービス)…初期費用 数千円+月額費用 無料~数千円
■利用に向いている店舗…すべてのお店
■代表的なサービス(外注)…フードコネクションなど
■代表的なサービス(ホームページ作成サービス)…グーペfavyなど

自社ブログの運用

SNSの場合は文字数が制限されることもあるが、ブログの場合は文字数に制限がなく、お店を運営する中で起きた出来事などを思うように表現することができる。無料で手軽に始めることができるのも大きなメリット。

■費用…無料利用も可
■利用に向いている店舗…文章を書くのが好きなオーナーやスタッフがいるお店
■代表的なサービス…Amebaブログ、FC2ブログ、はてなブログなど

自社アプリの運用

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画像は『丸亀製麺』アプリのキャプチャ

リピーター客獲得のため、自店舗専用のアプリを作り、クーポンやイベントなどの情報発信をするという方法もある。自前でアプリを開発するのは至難の技だが、最近では店舗アプリの制作サービスも提供されている。アプリには、顧客の個人情報を聞く必要がない、プッシュ通知でお知らせを送れるのでユーザーの開封率が高い、開封率が分かる、といったメリットがある。初期費用や運用費用はかかるが、リピーター作りのためのひとつの選択肢といえるだろう。

■費用…初期費用 数万~数十万円、月額費用 数万円
■利用に向いている店舗…メルマガなど定期的に情報を発信しているお店、複数店舗展開をしている飲食企業
■代表的なサービス…GMOおみせアプリ店舗アプリなど

Web集客を成功させる鍵は?

このようにWebを活用した集客手法は多岐に渡っており、お店のエリア、業態、客単価、ターゲット層などによって利用すべきサービスは異なる。さらに、どれか一つだけを活用するのではなく、複数組み合わせて効果的に集客を行っていくことも重要だ。自店舗についてしっかりと分析を行い、最も効果的な組み合わせを見つけたいものだ。

最後に、おすすめの組み合わせをひとつご紹介しよう。

・自社ホームページの運用
・Facebookページ、Twitterの運用
・総合型グルメ媒体 or 口コミ型グルメ媒体
・予約特化型グルメ媒体(※Web予約可能なお店の場合)

いずれにせよ、Webの対策を成功させるにはこまめな情報の更新が最大の鍵だ。Webに苦手意識をお持ちの方も多いかもしれないが、その頑張りはWebを通してお客様に伝わるはずなので、ぜひとも頑張っていただきたい。

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『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

ライター: 『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

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