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2017年の肉トレンドをフォーリンデブはっしーさんに聞く。キーワードはフォトジェ肉!?

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Photo by iStock.com/MarianVejcik

夢をかなえられる「カスタム料理」がトレンドに?

はっしーさんが先日、刺身食べ放題のブッフェで、ご飯と刺身を交互に重ねた「ミルフィーユ海鮮丼」を作ってTwitterに投稿したところ、1万リツイートされた上、1万9000人に「イイネ」されたという。それだけ反響があった理由は何だろうか。

「『カスタムできる』『遊べる』というのもトレンド要素の一つになっているんです。たとえば、イタリア料理店の『ガストンアンドギャスパー』は、パスタや、ソース、具材すべて自分で選ぶことができます。自由度が高くて、無限の組み合わせがあるんです。『こういうソースにはこういうパスタ』というのはある程度決まっていると思うんですけど、やっぱり『自分の夢をかなえたい』という願望があるじゃないですか。僕はガストンで、タラコソースのパスタにカキ、イクラ、温泉卵をトッピングするというプリン体祭りを開催しちゃいました(笑)。そういうことができると楽しいし、カスタムもSNS映えに繋がるというところにきているのかなと思いますね。

そういう流れは肉のジャンルにも来ると思います。銀座にはすでにカスタムミートボールの店がありますが、『カスタムハンバーガー』というのが出てきても面白いと思います。ソースを選べたり、パテにする肉の種類を選べたりするお店はすでにありますが、パテを焼く前から配合するスパイスの量を変えられたり、イチからカスタムできたら楽しそうじゃないですか。遊び心が重要なので、カスタムできるものとして“肉のサイズ”があってもいいと思います。普通サイズのバンズに、その4倍くらいある巨大なパテが、ハミ出しながら挟まっていたらまさに『フォトジェ肉』で、面白いじゃないですか。間違いなくSNSで拡散されますし、テレビも取り上げると思います。そういう動向も含めて注目しています」

『磯っこ商店』の刺身ブュッフェで、はっしーさんがカスタムした「ミルフィーユ海鮮丼」の投稿は1万リツイートされた(写真はTwitterより)。

美味しさだけでなく「プラスアルファの価値」も求められている

トレンドはあらゆる要素が組み合わさって生まれるものだが、現代はSNS受けする「目新しさ」や「楽しさ」といった要素は欠かせないようだ。

「そうなんです。料理を作る職人さんは、みなさん真面目なので『もっと美味しく』を日々追求していると思います。もちろんそれはリスペクトしています。ただ、人気に火がつくためには、SNS受けするような遊び心や、誰かに話したくなるようなネタ的な要素が必要なんです。食というのはエンターテイメントでもあるので、やっぱり楽しいって要素は絶対に必要だと思います」とはっしーさん。

誰もがスマホを持ち歩き、ブログやSNSで発信することが当たり前になっているからこそ、食べるという行為にも、プラスアルファの「体験価値」が求められているのだろう。そういった気持ちを上手にくんだ料理を提供できれば、今まで以上にファンを獲得できるのではないだろうか。

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三原明日香

ライター: 三原明日香

編集プロダクションに勤務し、フリーライターとして10年以上活動。ふとしたことから労働基準法に興味を持ち、4年間社労士の勉強に打ち込む。2014年に試験に合格し、20年4月に開業社労士として独立した。下町の居酒屋で出されるモツ煮込みが好物。