『一風堂』運営する力の源HD、東証マザーズ上場。買い注文殺到で、初値は公募価格の3.7倍に
博多ラーメン店『一風堂』を運営する力の源ホールディングスが21日、東証マザーズに上場した。初日は買い注文が殺到し初値がつかなかったが、22日は取り引きが成立。初値は公募価格600円の3.7倍となる2230円、時価総額は約250億円となった。
上場直後に行われた記者会見で清宮社長は、2025年に国内300店舗、海外300店舗の展開を目標にしていることを明かし、上場で得た資金は海外出店への投資、ITや工場の基盤整備に用いるとした。
同社の海外店舗数は現在63。今後、約5倍の300店舗へ広げていくことになるが、米国では現地の飲食企業パンダ・レストラン・グループと合弁会社を作り、同社のネットワークを活かしながら出店を加速させるなど、スピードを重視した展開を予定している。
また、東南アジアではイスラム教徒など豚肉を食べられない人のことを考え、鶏ベースの『黒帯』ブランドを積極的に展開。国ごとに細やかなアプローチを見せるのが同社の海外進出の特徴でもある。この春にはミャンマーへの出店も計画中だ。
ラーメンを武器にいかにグローバル企業として成長していくか。公募価格の3.7倍となった初値からも、世間の大きな期待がうかがえる。
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