「この店での接客経験が芝居の糧に」──『和Bistro KINJO』里菜さん|ルーキーズ・スナップ

『和Bistro KINJO』でスタッフとして働く里菜さん
「ここで働いたことが、芝居にも生かされているんです」。ハキハキした口調で話す里菜さんは、『和Bistro KINJO』でアルバイトとして働きながら舞台女優としても活動をする
『和Bistro KINJO』は、設計施工会社・株式会社オフィスSOYAMAが運営する初の飲食店。多くの店を作りあげてきたノウハウを生かし、スタイリッシュな雰囲気を感じさせる内装に仕上げた。コンセプトは「和ビストロ」。メニューはSNS映えを意識した「BBQ串焼き盛り」や「ひとくちコロッケ」のほか、「さわらの西京漬けカダイフ包み」といった個性あるメニューも提供。京都発のクラフトジン『季の美』を使ったカクテルも販売する。
店名は“近所”から由来する。「ご近所さんのような存在として、肩肘張らないアットホームな雰囲気を心がけています。遅い時間まで営業しているので、気軽に寄ってもらいたいです」と里菜さんは話す。
里菜さんは、先輩女優の紹介でこの店を知り、オープン時から働いている。
「幼い頃からミュージカルが好きで、大学でも舞台の勉強をしていました。今はお店の近くで稽古をしているので、終わってからすぐに来られるところもこの店を選んだポイントです」

「アットホームな雰囲気を心がけています」と里菜さん
接客の経験を稽古に生かす
『和Bistro KINJO』で働くことのよさは、多彩な業界の人と話せることだそうだ。
「ビジネスマンから女優さんまで幅広いお客様がいらっしゃいます。普段は同じ役者の人と話すだけで、会話の内容がいつも同じになってしまうのですが、ここに来れば、職種問わずいろんな社会人と話せるので、新鮮な気持ちで働けるんです。
常連のお客様の中には、ドラマに出てきそうなおもしろい体験談をしてくれる人がいまして、話を聞く度に『私もこの人みたいに活躍できるよう、もっと頑張らないと!』と強く思うんです。ここで働き始めてから、演技への熱がさらに高まったと実感しています」

お客様の存在が芝居の刺激にも
マニュアルがない分「イチから作れる」
『和Bistro KINJO』が開業したのは2017年3月1日。オープンしたてであるとともに、初の飲食事業ということもあってマニュアルが存在しない。そのため、日々手探りで接客・運営を行っており、そのことで苦労をすることもあるとか。
「接客経験もあまりないので、ときにはお客様からご指摘が入ることもあります。メニューやお冷を渡しそびれるような初歩的なことも過去にありましたね。でも、指摘をいただくことで自分に足りないところを気づかせてもらえるので、経験値を上げられるやりがいはあります。この店での経験、そして日々の稽古を生かして、将来は舞台で主役が務められるように頑張りたいです」
終始笑顔で話していた里菜さん。その表情には、『和Bistro KINJO』で働くことの充実感がにじみ出ていた。
【PROFILE】
趣味:映画鑑賞
特技:似顔絵を描く
ニックネーム:ヤスピー
チャームポイント:顔のほくろ
好きな異性のタイプ:おもしろい人
将来の目標:舞台女優として主役をつとめる!
得意な仕事内容:お客様との会話
お店のおすすめポイント:アットホームな雰囲気

センスあふれる内観
『和Bistro KINJO』
住所/東京都渋谷区恵比寿西2-8-5 エビスS&Sウエストビル1F
電話番号/03-6712-7320
営業時間/18:00~27:00
定休日/不定休
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