若者の間で「超短期バイト」が人気。『大戸屋』など14社が給与の「即時払い」をスタート

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『大戸屋』『串カツ田中』など、外食大手14社が短期バイトを対象に、給与の「即時払い」を開始。セブン銀行と提携したワークシェアアプリ「タイミー」を導入することで、勤務終了後、その日のうちに給与を受け取れるようにする。
外食業界で広まる「超短期バイト」
近年、大学生などの間で、空いた時間に働く「超短期バイト」が流行している。こうした働き手と、人手が足りない店舗とをマッチングするサービスが続々と登場し、「タイミー」もその中の一つとして注目されてきた。サービスのリリースは2018年8月、現在は約8万人のユーザーを抱えるという。
6月11日、「タイミー」はセブン銀行との業務提携を発表。「タイミー」でアルバイトを募集する店舗は、あらかじめセブン銀行に口座を開設しておけば、アプリ上で原則365日24時間、いつでも働き手が保有する銀行口座へ給与を振り込むことが可能に。働き手はセブン銀行のATMですぐに現金を受け取ることができる。
このシステムを介して即時払いをスタートさせるのは、大戸屋、串カツ田中のほかに、ダイナックや一家ダイニングプロジェクトといった業界を牽引する企業が名を連ねる。各社とも影響力が大きいだけに、「超短期」「即時払い」という働き方が、外食業界の新しいスタンダードになっていく可能性もありそうだ。

「タイミー」を介して「給与即時払い」を始める大手チェーン店
飲食店に求められる「多様な働き方」
帝国データバンクがおこなった「人手不足に対する企業の動向調査」では、非正社員が「不足」していると回答した企業は31.8%。最も人手不足を感じている業種は「飲食店」で78.6%。1年前から1.3ポイントも増えており、依然として人手不足が続いていることがわかった。こうした状況を考えると、働き手のニーズに合わせて柔軟な「働き方」を用意することは、もはや当然のこととして取り組まなくてはならない課題だといえるだろう。
