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2018年の外食市場規模、7年連続で伸び25兆7千億円に。訪日外国人の増加などが影響

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日本フードサービス協会が、2018年の外食市場規模を発表。訪日外国人の増加、法人交際費の増加などにより、17年比0.3%増の25兆7,692億円と推計した。1人あたりの外食支出額はわずかに減少したという。

外食市場規模は7年連続の前年超え。飲食店は前年比0.5%増

日本フードサービス協会が推計した2018年の外食市場規模は、前年比0.3%増の25兆7,692億円だった。7年連続で前年超えした理由のひとつには、訪日外国人の増加があげられている。

飲食店、社員食堂、宿泊施設、病院給食などを含む「給食主体部門」の市場規模は、全体の80.7%を占めており、前年より0.3%増の20兆7,926億円。そのうち、飲食店、宿泊施設などの「営業給食」は、全体の67.6%を占め、17兆4,223億円。前年比0.4%増だった。

「飲食店」の市場規模は、14兆3,335億円で前年より0.5%増加。わずかに上昇はしたものの、1人あたりの外食支出額は減少した。細かく見てみると、ファミリーレストランや一般食堂、専門料理店などを含む「食堂・レストラン」が前年比0.1%増。「そば・うどん店」(立ち食いそば・うどん店を含む)が1.3%増。回転寿司を含む「すし店」は1.2%増。「その他の飲食店」(ファストフードのハンバーガー店、お好み焼き店を含む)が2.4%増加。ファストフード店などが中心となる「その他の飲食店」が昨年に引き続き好調だ。

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苦戦が続いた「居酒屋・ビヤホール」が上昇

「料飲主体部門」の市場規模は、全体の19.3%を占めており、前年より0.5%増の4兆9,766億円だった。「喫茶店」は、前年比1.6%増の1兆1,645億円で好調を維持。「居酒屋・ビヤホール等」は、前年比0.7%増の1兆189億円。「料亭・バー等」は、ほぼ前年並みの2兆7,932億円。店舗の減少傾向などで不調が続いていた「居酒屋・ビヤホール等」は、法人交際費の増加などによりわずかに上昇した。

また、持ち帰り弁当店や惣菜店などの「料理品小売業」の市場規模は、前年より2.1%増加の7兆8,647億円。中食市場の拡大は業界内でも注目されているが、今回のデータでも特に伸び率が大きかった。

データで見ると外食市場の現状が一目でわかる。こうしたデータをもとに、消費者の傾向やニーズをしっかりとらえ、今後の経営戦略に生かしてみてはいかがだろうか。

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上條真由美

ライター: 上條真由美

長野県安曇野市出身。ファッション誌・テレビ情報誌の編集者、求人ライターを経て独立。インタビューしたり執筆したり、平日の昼間にゴロゴロしたりしている。肉食・ビール党・猫背。カフェと落語が好き。