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飲食店の繁忙期に備える。販促から人材確保、予約キャンセル対策まで

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画像素材:PIXTA

もうすぐ多くの飲食店が活気づく、宴会シーズンがやってくる。一年で最も来客が見込めるかき入れ時だけに、早めに準備を整えて万全の体制で繁忙期を迎えたいものだ。そこで今回は、宴会シーズンをかしこく乗り切るための、繁忙期対策について紹介していく。

宴会メニューは早めに決めて、集客につなげる

宴会のピークは12月だが、幹事はそれよりも早く動き出していることが多い。10月から店を探し出している幹事もいるため、できるだけ早めに宴会メニューを決定し、集客につなげるのがおすすめだ。

宴会メニューを考える際、お店の個性を打ち出すのはもちろんだが、トレンド要素を取り入れるのもひとつの手。特に鍋料理のトレンドは見逃せない。今年は生のスパイスを使った「生スパイス鍋」や納豆やチーズを使った「発酵鍋」が流行の兆し。流行を上手に取り入れて、集客に繋げたいものだ。

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割引を上手く活用して、予約の獲得を

繁忙期とはいえ力を抜くわけにいかないのが、「販促」。宴会メニューは決まり次第、店内POPなどに詳細を記載し、既存客にもしっかりとアピールしていこう。店の外にも宴会メニュー情報を掲示することで、普段、店を利用していない客にも訴求できる。

また、「月~木は20%オフ」「16時スタートなら10%オフ」など、平日割や早割などを活用し、ピークとなる時間帯や曜日以外にも予約を取れるようにしたい。「11月中旬までの予約で10%オフ」など早期予約特典を設け、早めにお客を囲い込むのもおすすめだ。

繁忙期は人手不足に陥らないように注意

昨今、人手不足に頭を悩ませる飲食店は多いが、特に繁忙期は注意が必要だ。人員が足りずに店を上手く回せなかった場合、結果的にお客の印象を悪くしてしまうということにもなりかねない。宴会シーズンを控えた時期は、アルバイトスタッフのシフトを早めに決めておくなどし、忙しい状況でも店を回せるだけの人員を確保しておこう。

また、どうしても人手が足りないときは、「スキマワークス」や「タイミー」といった単発ワークの求人サービスを活用するのもおすすめ。飲食店経験豊富な応募者も多いため、レクチャーの手間も最小限で済む可能性がある。

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ノーショウ対策も万全に!

ネット予約が一般的になりつつあるが、電話で予約を申し込むお客もまだまだ多い。「忙しくて電話に出られなかった」「スタッフのミスで予約できていなかった」ということがないよう、電話予約を受ける体制を十分に整えておきたい。また、電話予約を受けた際に、料理のアップグレードや飲み放題の追加などをおすすめできると、売上アップにつながる。

予約を受け付けるときは、昨今問題となっている「ノーショウ対策」も忘れずに。大人数の宴会を無断キャンセルされてしまうと、それだけ店側の損失も大きくなってしまう。幹事の連絡先を聞く、電話予約の際もキャンセルポリシーを提示する、予約日が近くなったら確認の電話を入れるなど、他人事と思わずに対策を講じていこう。

繁忙期は、リピーター獲得のチャンス

新規のお客が増える繁忙期はリピーター獲得の大きなチャンスだが、忙しい分、ミスやトラブルが起こりがちだ。一つのトラブルが店の印象を悪くすることもある。トラブル防止策を行うのはもちろん、万が一トラブルが起きたときの対応も改めてスタッフ同士で確認しておきたい。

また、幹事向けにクーポンやポイントカードなどを用意するのもリピーター対策につながる。2月までのクーポンを用意すれば、閑散期対策にもつながるだろう。

繁忙期対策で大切なのが、早く動き出すということ。すでに、繁忙期シーズンへと動き出している店も多い。繁忙期が来る前にしっかりと準備を整えて、売上アップやリピーター獲得へとつなげてほしい。

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サトウカオル

ライター: サトウカオル

グルメ、ライフスタイル、ITとさまざまなジャンルの執筆を経験。現在は、ポップカルチャー系のウェブサイトでグルメ関連の記事を執筆中。趣味は、料理とネットサーフィン。ネットで気になった料理を自分流にアレンジして食べるのが最近のマイブーム。