飲食店.COM通信のメール購読はこちらから(会員登録/無料)
Foodist Mediaの新着記事をお知らせします(毎週2回配信)
powered by 飲食店.COM ログイン

飲食店の新しいカタチ! 「ゴーストレストラン」のしくみやメリットをおさらい

LINEで送る
Pocket
follow us in feedly

画像素材:PIXTA

キッチン設備を用意するだけで、初期費用をほとんどかけずに始められる「ゴーストレストラン」。少し前までは、飲食店開業を検討している人が実店舗を構える前段階として開業するケースも多かったが、デリバリーの需要が急増したコロナ禍以降、新たなビジネスモデルとして定着してきた。ここでは、ゴーストレストランのしくみやメリットを改めて紹介する。

【注目記事】飲食店向け「補助金・助成金」まとめ第3弾。新たな支援策も!

ゴーストレストランのしくみやメリットは?

デリバリーによる販売が中心のゴーストレストラン。実際に店舗を持たず、シェアキッチンなどを間借りして調理を行い、デリバリーサービスを行うサイトやアプリを介して注文を受け、配達するシステムだ。

一番のメリットは、初期費用が抑えられること。通常、新規で店を立ち上げる場合、設備投資などを含めて数百万円から一千万円程度の費用がかかってしまう。一方、ゴーストレストランの場合、シェアキッチンなどの利用料や手続きなどを含めて、安ければ数十万円程度で開業することも可能だ。これは、初期費用の投資が回収できず、開業から数年以内に閉店してしまう店舗が多いことを考えると大きなメリットだといえる。また、複数の店舗がシェアキッチンを共同で利用することで、店舗同士の交流や新しいイノベーションを生み出すことも期待できる。

一方、シェアキッチンでは、限られたスペースを利用しなければならないため、スペースを有効に活用する、ほかの店とスペースを分け合うなど、さまざまな工夫が必要となる。

画像素材:PIXTA

ゴーストレストランが増えているのはなぜ?

ゴーストレストランの出店が一気に増えている背景には、やはり新型コロナ感染拡大の影響でデリバリーの需要が急増したことがあげられる。他には次のような理由もあるだろう。

■デリバリー代行サービスの普及
2016年に日本でもサービスを開始した「Uber Eats」のほかにも、「出前館」や「楽天デリバリー」といった、デリバリー代行サービスが増えている。かつては、宅配ピザや宅配寿司のように、デリバリーする人員を店舗側が用意しなければならなかった。しかし、デリバリーを代行するサービスが誕生したことで、デリバリーのコストが大幅に下がり、新たなスタイルの普及を牽引している。

■日本に根付く出前や仕出しの文化
ゴーストレストランと聞くと、新しいスタイルのようにも感じられるが、日本でも出前や仕出しといった飲食業の形態は古くから存在していたことを忘れてはならない。出前や仕出し文化があったからこそ、ゴーストレストランのようなスタイルもすんなりと受け入れられているのではないだろうか。

飲食店.COMがおすすめするゴーストレストランブランド【飲食FC比較】

画像素材:PIXTA

【注目記事】2021年の飲食業界動向をテーブルチェックが予測。コロナ禍で“ハレの日”需要高まる

人気のゴーストレストラン&シェアキッチン

これからゴーストキッチンでの出店を検討している方に向け、数あるゴーストレストランの中でも、特に勢いに乗る3社を紹介する。

■「TGAL(てがる)デリバリー」が手掛けるバーチャルレストラン
「厨房設備をもつサービス業者」を主な対象として、デリバリーのバーチャルレストランを運営。リアル店舗で売上が減少していても、もう一つの売上をつくれるようにサポートしている。多種多様な30ブランド以上を展開していて、リアル店舗の業種との相性を考慮してTGAL側が扱いやすいブランドをパッケージで提案してくれる。
TGAL

■シェアするデリバリーキッチン「ゴーストセントラルキッチン」
デリバリーの利用率が高いエリアである東京都港区に拠点を持ち、一つのキッチンで複数の飲食店のメニューを調理、商品を配達するサービスを展開している。店舗のブランドとレシピを提供すれば、調理から配達まで代行してくれる。実店舗がなくても開業できるため、東京進出を検討している飲食店事業者にも支持されている。
ゴーストセントラルキッチン

■シェア型クラウドキッチン『Kitchen BASE』
中目黒にある『Kitchen BASE』は、4つのキッチンスペースに区切られたシェアキッチン。これらのスペースを、営業時間などを変えながら、現在9つの店舗がデリバリーによるゴーストレストランとして営業をしている。複数の店舗が同時に営業をしていることで、食を通じたコミュニティ育成にも役立っている。
Kitchen BASE

デリバリー代行サービスが都市部以外でも使いやすくなりつつある今、ゴーストレストランの需要はさらに高まっていくと予想できる。飲食業の新しいスタイルの躍進に今後も注目していきたい。

この記事は役に立ちましたか?
はい いいえ
Pocket
follow us in feedly
飲食店.COM通信のメール購読はこちらから(会員登録/無料)
Foodist Mediaの新着記事をお知らせします(毎週2回配信)
熊本憲一

About 熊本憲一

出版社時代に、グルメガイドやレシピ本などの取材・編集を多数経験。フリーランスとして独立後は、撮影も行う取材ライター、編集者・Webディレクターとして活動中。現在は、企業の広報やPR、コンテンツディレクションを行うほか、自身も飲食店での調理・接客経験あり。