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【新型コロナ】飲食店への支援の輪が広がる。クラウドファンディングで2500万円の支援も

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画像素材:PIXTA

新型コロナウイルス感染拡大の影響で緊急事態宣言が全国に拡大。外食業界は売上の減少や休業に追い込まれるなど、大きな打撃を受けているが、一方で、苦境に立たされている飲食店を支援する動きも広まっている。

【注目記事】飲食店が活用できる新型コロナウイルス関連の「補助金・助成金」は?

飲食店支援のための取り組みをピックアップ

【市区町村の取り組み】
■中野区/テイクアウトやデリバリーの集客をサポート
中野区は、中野区商店街連合会の協力のもと、区内の飲食店が提供するテイクアウトメニューやデリバリーメニューの情報を集約・発信する無償サービスを開始した。飲食店は、中野区「お持ち帰り&出前推進事業」の店舗登録フォームから自店のメニュー掲載依頼を行うと、中野区公式観光サイト「まるっと中野」内に掲載される。

■仙台市/クラウドファンディングで飲食店を支援
仙台市では、飲食店経営者が発起人となり、インターネットを通じて寄付を募るクラウドファンディングを立ち上げた。出資者が宮城県内の参加店舗約200軒から応援したい飲食店を選び、2000円〜10万円の寄付をすると、5月以降に返礼品として1割増しの食事券を受け取れる仕組み。集まった資金は4月中に参加店舗へ入金し、資金繰りに役立ててもらう。食事券の利用期間は5月~10月末を予定。開始5日目には500万円を達成し、引き続き支援を募っている。

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【企業の取り組み】
■株式会社クレスト/飲食店が利用できるウイルス対策ステッカーを無償提供
サイン&ディスプレイ事業などを手掛ける株式会社クレストは、「新型コロナウイルス対策見える化ステッカー」を製作。ステッカーは、「当店では2方向で換気をしています」「当店では座席に間隔を置いています」「当店はお客様に消毒をお願いしています」「当店はスタッフのマスク着用を義務化しています」の4種類で、各店が当てはまるものを選んで使用する。ステッカーを店頭に貼ることで、どのような対策を行っているかが一目でわかり、ウイルス対策への飲食店の努力を可視化することができる。合計1万枚を無償提供、先着500店舗まで送料無料で配送しており、PDF形式やJPEG形式でもダウンロードすることができる。※無償提供の上限枚数に達し次第、終了

■glafit株式会社/デリバリー用の電動バイクを無償貸与
電動バイクの販売などを手掛けるglafit(グラフィット)株式会社は、都内飲食店のフードデリバリー業務向けに、同社の電動バイク「GFR-01(リアキャリア付)」とヘルメットなどの関連用品を無償で貸与するキャンペーンを開始した。貸与条件は、フードデリバリー業務を行っている個人・店舗、今後サービスの展開を予定している個人・店舗で、glafit東京事務所(渋谷区宇田川町)までバイクを受け取りに行ける方。貸与期間は、4日16日から6月中旬までの、約2か月間を予定している。

政府が飲食店の支援制度を整備しているほか、市区町村や企業でも飲食店を救うために、さまざまな取り組みを始めている。まずはどんなものがあるかをリサーチして、自店に適用できるものはどんどん活用していきたい。

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上條真由美

ライター: 上條真由美

長野県安曇野市出身。ファッション誌・テレビ情報誌の編集者、求人ライターを経て独立。インタビューしたり執筆したり、平日の昼間にゴロゴロしたりしている。肉食・ビール党・猫背。カフェと落語が好き。