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グルメ通販で月商350万円越え。第二創業期で『羊SUNRISE』が目指す、羊業界の躍進

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『羊SUNRISE』のオーナー・関澤波留人さん

緊急事態宣言により外出自粛が呼びかけられた今年の春以降、数多くの飲食店が新たな取り組みに乗り出した。テイクアウトメニューやデリバリーサービスのほか、通販に活路を見出したお店も少なくないだろう。

国内外の幅広い羊肉を取り揃え、2016年にオープンすると瞬く間に予約困難店となったジンギスカン店『羊SUNRISE』もその一店。今年の3月末に通販サイトを立ち上げ、初月で売上300万円、次月は350万円を超えるなど好調だ。

【注目記事】「グルメ通販」を行う飲食店に本音を聞いてみた。商品化の苦労話からリピート客の獲得方法まで

『TEPPAN羊SUNRISE』の外観

「コロナだから」という急場しのぎの施策はやらない

オープン時の客単価は約6,000円、3年半でおよそ2倍の12,000円まで伸ばした『羊SUNRISE』。2019年には神楽坂に鉄板焼きスタイルのジンギスカン店『TEPPAN羊SUNRISE』もオープンさせ、今や羊肉業界では知らない人はいないほどのブランドとなった。

オーナーの関澤波留人さんが飲食業界に飛び込んだのは32歳。20歳の時に羊肉の美味しさに目覚めると、建築系のサラリーマンをしながらも休日はジンギスカンを求め各地を食べ歩いた。次第に羊肉の美味しさをもっと世の中に普及させたいと考えるようになり二人目の子供が誕生したときに会社を辞め、味に惚れ込んでいた『札幌成吉思汗 しろくま 札幌本店』にて修業を始めた。

3か月で新橋店の店長に抜擢され東京で働き始めると、羊肉を普及させるなら東京で店を開くべきだと感じるようになる。10か月ほどで退職し、国内の様々なめん羊牧場を自家用車で車中泊しながら訪問したほか、地元の後輩が営む屠畜場でも修練。オーストラリアの牧場も視察したのち、2016年に『羊SUNRISE』をオープンさせた。「羊の夜明け」を標榜し、羊の品種、月齢、飼育管理方法の違いによって生まれる味わいを、羊の栄養価や歴史も含めお客さんに提供することをモットーにしている。

同店が通販をスタートしたきっかけは、3月末ごろ数人のお客さんから東京がロックダウンするという噂を聞いたことから。関澤さんは急いで社員全員を集め、今後について話し合いを行った。

「テイクアウトやデリバリーという方法もありますが、羊肉は融点が44度とほかの肉より高く、冷めると油分が白く固まってしまう。せっかく良いお肉を扱わせてもらっているのに、お客さんに美味しさと安全を保証できないのは妥協になってしまうな、と。そもそも飲食店はデリバリーやテイクアウトの業態とは違うし、専門店にはコスパでかなわない。費用対効果も悪いし、営業再開したらきっと止めてしまうのもネックだった。コロナだからやるっていう施策はやらないことにしたんです」

「BASE」を使い1日で作り上げた通販サイト

「BASE」を使い1日で通販サイトを立ち上げ

そこでたどり着いたのが通販だ。『味坊』のオーナーを務める梁宝璋(リョウ ホウショウ)さんに、店の工房を貸してもらえることになったタイミングもうまく重なった。

「僕たちはそもそも一つの飲食店の繁盛よりも、羊肉の普及をテーマに掲げています。こういう状況下でお店に行きたくても行けない人もいるんだったら、羊肉をご家庭でテーブルミートとして食べてもらおうと思いました。自分の原体験として、小さい頃に家族みんなが集まって家の庭先でした焼肉がすごく楽しかったというのがあるんですが、これってエンターテイメント的なツールになるなと思っていて。自宅でもホットプレートとかを使ってみんなで焼肉を食べれば、篭りがちな生活でも楽しんでもらえる。これを普及させたいと思いました」

ネット通販サイトはお客さんに勧められたという「BASE(ベイス)」を使い1日で立ち上げた。初心者でもシンプルな通販サイトを作ることができる「BASE」は、月額費用0円、決済手数料が商品金額の3.6%+40円というシンプルな料金体系も良かったという。写真も自分たちで撮影したものを使用(のちに知り合いのプロのカメラマンに依頼)し、デザインはシンプルに、商品紹介文なども自分たちで執筆し3月末に通販サイトをスタートさせた。

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中森りほ

About 中森りほ

グルメ系ウェブメディアの編集・ライターを経てフリーライターに。フードアナリストの資格を持ち、現在マガジンハウス『Hanako.tokyo』や徳間書店『食楽web』、ぐるなび『dressing』、日経『大人のレストランガイド』などで飲食店取材記事や食のエッセイを執筆中。