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【新型コロナ】会食時における感染事例、主な原因は「発症者との距離の近さ」

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写真はイメージ。画像素材:PIXTA

国立感染症研究所(感染研)は10月12日、「一般的な会食」における集団感染事例を公表。これは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)クラスター対策班として、35都道府県で発生したのべ120事例について都道府県・管轄保健所とともに行った実地疫学調査の結果をまとめたもの。「一般的な会食」とは、レストランや喫茶店、定食屋など、飲酒ではなく食事を目的として入店できる店舗での集会を指している。

会食における集団感染は3事例(飲食店2店舗、レストラン1店舗)。このうち2事例はテーブル、1事例はカウンターを利用した客の感染伝播だった。店員や客のマスク着用状況は、2事例では全員着用なし、1事例は詳細不明。また、3事例すべてにおいて発症者と感染者の距離が近かったが、発症者と同じ店舗に居合わせ、別のテーブルに座っていた客への感染は認められなかった。以下、具体的に事例を見ていく。

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写真はイメージ。画像素材:PIXTA

■対面テーブルでの感染
対面距離が1メートル程度のテーブルに座った3人のうち、発症者の向かいに座って飲食した2人が感染。感染者は発症者の対面で数時間マスクなしで会話していたという。感染伝播の要因は、発症者と同席し、距離が近かったためだと考えられるが、3人は一緒にイベントにも参加しており、レストランで感染したことは断定できない。

■カウンター席での感染
広さ20平米程度の店内、隣と腕があたるほど距離の近いカウンター席で、発症者の隣に座っていた客や接客を担当した店員が感染。テーブル席を利用した客と2メートルほど離れた場所で調理をしていた店員は感染しなかった。マスクの着用は全員なし、調理用の大きな換気扇があり、部屋全体の換気はされていた。発症者との距離の近さが感染伝播の要因と考えられている。

■食器の共有による感染
発症者の母親が2人の子どもと甥っ子を連れて向かい合わせのテーブルで飲食。母親の隣に座っていた子どもと対面に座っていた甥っ子の2人が感染した。母親は甥っ子に自分のスプーンを使っておかずを食べさせていたというから、会話での感染だけでなく、スプーンの共有で付着した唾液により感染した可能性も考えられる。

一方、高齢者施設の食堂で、1.8メートルほど離れて斜め向かいに座って食事をすることで感染伝播を防げたとみられる事例も報告されている。

写真はイメージ。画像素材:PIXTA

感染研は「今回の結果から、一般的な会食の場では、客については同店舗に感染者が居合わせることよりも、同席のグループ内に感染者がいることの方が感染するリスクが高いと推測された。一方スタッフは店舗内に感染者が居合わせると、配膳、会計、その他様々な場面で接触する可能性があるため、常に感染のリスクが存在すると考えられる」とコメント。

さらに、一般的な感染対策であるマスク着用、手指衛生、従業員の健康管理、身体的距離の確保等に加え、次の点に留意することで、「一般的な会食」においては、個人、集団での感染伝播の可能性を下げられるとした。

・同席のグループ内でも身体的距離をできるだけ確保する
・飲食中以外の時間(トイレ移動、会計、注文時、食後の会話など)におけるマスクの着用
・箸やスプーンなどを共有しない(感染者の唾液の付着による感染の予防)

上記の3事例の共通点は、発症者と感染者の距離が近いことだった。利用客はもちろん、接客を担当する店員にも感染のリスクはある。「Go Toイート」がスタートし、少しずつ客足が戻りつつあるからこそ、より一層の感染防止対策を講じたい。

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上條真由美

About 上條真由美

長野県安曇野市出身。ファッション誌・テレビ情報誌の編集者、求人ライターを経て独立。インタビューしたり執筆したり、平日の昼間にゴロゴロしたりしている。肉食・ビール党・猫背。カフェと落語が好き。