ガチ中華、鳥羽シェフ、龍乃都飲食街…、2022年の外食業界をリードした3人とその仕事
一周年を迎えた、鳥羽周作氏プロデュース『Hotel's』
「ミシュランガイド東京2020」から4年連続で一つ星を維持している『sio』のオーナーシェフ・鳥羽周作氏。彼が表参道に2021年オープンした『Hotel's』は先日一周年を迎え、ますます勢いが盛んだ。

『sio』オーナーシェフの鳥羽周作氏。2022年はガストとのコラボ「感動ハンバーグ」も記憶に新しい
「Hotel'sのコンセプトは “架空のホテルのレストラン”です」(鳥羽周作氏)
モーニングは、こだわりの詰まったここだけでしか食べられない平日の和定食と、土日祝はフレンチトーストや「トバグリドル」などの洋食を提供しており、連日満席の盛況ぶり。「トバグリドル」とは、メープルシロップが染み込んだイングリッシュマフィンに自家製ソーセージとコクのあるチェダーチーズを挟んだHotel'sオリジナルの逸品だ。ランチは女性の利用が8割ほど。客層は幅広く、ママ友ランチや、女子会、記念日利用の方が多い。

Hotel'sで人気のモーニングメニュー「アボカドのスモーブロー(北欧風オープンサンド)」

ランチショートコースに登場するスフレオムレツはHotel'sのスペシャリテのひとつ
「ディナーはお任せコースが一番人気です。すべて食べ終わった後に心地よい満腹感を感じてもらえるよう、一つひとつの料理の量感が適切なボリュームになるよう調節しています。最初から最後まで味に抑揚をつけて、感動の振り幅を至る所に散りばめ、楽しんでいただける料理構成を意識しています。さまざまなコースに合わせたペアリング(アルコール、ノンアルコール)も大人気です」(Hotel'sスタッフ)

ディナーコースの逸品「薪火焼きステーキ」
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最後に鳥羽シェフからいただいた2023年の抱負を紹介しよう。
「スタッフのさらなる成長に期待し、時間をかけて待つことを大事にしたいですね。短期的な結果を求めるのではなく、長期的な視点を持って僕自身も含めてさらに成熟させていく1年にしたいと思います」(鳥羽周作氏)
