三鷹『ひな酉 ふじ乃』を率いる敏腕店長の仕事術。常連客づくりからスタッフ育成まで
吉祥寺の人気店『もも吉』の姉妹店として、隣駅の三鷹に店を構える『ひな酉 ふじ乃』。こちらもまた連日満席となる繁盛店である。この店に飲食業界に転職後、わずか1年ほどで店長を任された青年がいると聞いて取材に来た。
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独立を目指して飲食業界に転職。わずか1年で店長に就任
「いらっしゃい!」。威勢のいい掛け声に、親しみやすく快活な印象をまとう、彼こそが『ひな酉 ふじ乃』の店長・瀧下一輝(いっき)さんだ。
瀧下さんが『ふじ乃』で働き始めたのは3年前。将来的な独立を視野に入れた転職活動をする中で、同店を展開する有限会社グッドファットを知った。独立支援体制があり学びが多そうだったこと、姉妹店である『もも吉』の活気ある雰囲気に惹かれ入社した。
希望した『もも吉』ではなく『ふじ乃』への配属となったが、ここで未経験とは思えない才覚を発揮し、入店から1年ほどで店長職を指名された。現在は店長を務めて2年目となる、期待の星だ。
9割が常連客! 程よい距離感と心地いい接客が魅力
『ふじ乃』は三鷹駅南口から徒歩3分の立地で、中年サラリーマンを中心に連日満席となる繁盛店だ。まずは瀧下さんが切り盛りする『ふじ乃』の人気の秘訣を探りたい。
「お客様の9割は常連さんです。営業時間の前半は三鷹にお勤めの方たち、後半は三鷹にお住まいの方たちが、いずれも仕事帰りに立ち寄ってくださいます」(瀧下一輝さん、以下同)
常連客の比率の高さに驚くが、なにか施策があってのことだろうか。
「常連さまに飽きられないように、新メニューの開発は常に行っています。焼鳥がメインですが、『もも吉』で人気のもも焼きも楽しめますし、日替わりメニューとしてお魚も提供しています」
ポイントカードも導入しているというから、気心知れたいつもの店で、日々変化するおつまみメニューを楽しみに足が向くのだろう。
「あとお客さまによく褒めていただくのは接客です。ほどよい距離感がいいねって」
