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飲食店が行う「テイクアウトサービス」の今。『洋食ツバキ亭』のお持ち帰りが支持され続ける理由

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『洋食ツバキ亭』を運営する株式会社TSUBAKI専務取締役の椿一心氏

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コロナ禍で注目され、急増した飲食店のテイクアウトやデリバリーサービス。新規の顧客開拓や売上向上に繋がる一方で、昨今の物価高騰や人材不足などの影響もあり、サービスの継続を見直す飲食店も多いだろう。そうした中、テイクアウトでも一定のリピーターを獲得し売上に繋げているのが、東京・荻窪の洋食店『洋食ツバキ亭』だ。

同店では、2020年春、コロナ禍に突入して間もないタイミングでテイクアウト販売をスタート。最大1日50~60食を販売するランチ向けの「洋食弁当」(850円)と、ディナー利用を想定したアラカルトの単品メニュー(1000円~、ご飯・味噌汁付きは+150円)を中心にお店の味をカジュアルなスタイルで提供し、支持を得た。

もともと21席がランチのみで4~6回転する人気店だったこともあり、2023年1月には店舗を拡大して現在の場所へ移転。移転後は倍ほどの規模(個室含む42席)で運営できるようになり、客層も学生や近隣のワーカー、家族連れなど裾野が広がった。ビジネスランチからハレの日の食事まで、様々なシチュエーションに利用されるようになった一方で、移転前からのリピーターも多いテイクアウトも継続し、ファンの心を掴み続けている。

店内はテーブル席中心の42席。大型モニターで厨房の様子を映し出している

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テイクアウトの勝因は「見た目と価格の好バランス」「冷めても美味しく作る」

『洋食ツバキ亭』の看板メニューは、創業者と縁のある東京・下北沢で愛された洋食の名店『下北マック』の味を継承した「ハンバーグステーキ」。合挽肉で作るパテに、トマトとレモンのソースを合わせた特徴的な味わいだ。一方、テイクアウト開始当初の一番人気は、ミニサイズのハンバーグにエビフライ、スパゲッティ、野菜のおかずなどをワンプレートに盛り込んだ「洋食弁当」(850円。※2024年5月現在は同メニューの販売を終了)。消費税分と容器代込みのサービス価格で日常的なニーズを掴み、リピーターも多かったという。

ハンバーグやエビフライなどワンプレートで様々な味が楽しめる「洋食弁当」(850円。※2024年5月現在は販売を終了)。単品では、ハンバーグステーキを筆頭に、エビフライ、オムライスなどが人気メニューだ

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テイクアウト商品を売るための工夫について、同店を経営する株式会社TSUBAKI専務取締役の椿一心氏は「見た目と価格のバランス、そして冷めても美味しく作ることを大事にしている」と説明する。

「特に価格に対する満足感は、非常に意識して開発しました。たとえばイートインのランチでは、28cmのプレート皿にハンバーグなどのメイン料理とスパゲッティやキャベツなどを添えて提供していますが、テイクアウトでも同様のボリューム感でお届けするようにしています。『洋食弁当』は、『ワンプレートでいろいろ食べたい』という女性客のニーズも意識して開発した商品。看板商品のハンバーグステーキに加え、エビフライ、スパゲッティ、野菜のおかず、ご飯を容器いっぱいに贅沢に盛りこみ、さらにラップで包んだキャベツも別添えにして提供しました」

「テイクアウトをきっかけに来店してくれる人も多い」と椿氏

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美味しさの期限をいかに長く維持できるか

イートインと変わらない美味しさを堪能できるテイクアウトの『洋食弁当』。使用したのは、シンプルで汎用性の高い楕円形の容器だ。

「この容器は仕切りがなく使いやすいので、現在もハンバーグやエビフライなど他のメニューに使用しています。適度な深さがあるため量もたっぷり盛ることができ、見た目にもお得感を訴求できます」

ランチでも人気の「白身魚フライ」(1,000円)。容器は「CT 街デリランチ」「容器スタイル」

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またテイクアウトでは、「お客様の食べるタイミングをコントロールできないので、美味しさの期限をいかに長く維持できるかが重要」と椿氏。ご飯は1日3~4回、ピーク時に合わせてガス釜で炊く、生姜焼きはタマネギと一緒に焼くことで肉をやわらかく仕上げる、といった調理上の工夫に加え、容器の品質や、お渡し時の声掛けも満足感を上げるポイントだという。

「基本的には自宅で温め直して食べることを想定し、電子レンジ対応の容器を選ぶのは絶対条件。それに加えて、持ち帰りの際に『タルタルソースは取り出して温めてくださいね』など温め方の注意点も必ず伝えるようにしています」

使い捨てとはいえテイクアウトの要。食品容器は「サンプル取り寄せ」でじっくり検討

椿氏の話にもあったように、テイクアウト商品を見栄えよく仕上げるためには、調理や盛り付け上の工夫は当然ながら、どんな食品容器を選ぶかも重要だ。『洋食ツバキ亭』では、テイクアウト販売の開始時からずっと、通販サイトの

「テイクアウトをきっかけに来店してくれる人も多い」と椿氏

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「容器スタイル」で食品容器を購入している。

「容器スタイル」は、食品容器をメインに販売する通販サイト。食品容器の他にも割箸やおしぼりなどの食品消耗資材や、ニトリル手袋といった衛生商品など、飲食店に必要な資材を取り扱っている。

また、掲載商品点数が10万点以上と多く、とりわけ食品容器の豊富な品ぞろえと、価格帯の手頃さが強みだ。弁当容器だけ見ても、プラスチック製の仕切りのあるタイプから紙製のボックス、どんぶりなど形も素材も様々で、お店のコンセプトに合わせて選ぶことができる。さらに、無料のサンプル提供もあるため、自店に合う容器をじっくり選ぶことが可能だ。『洋食ツバキ亭』でも、実際に数種類のサンプル容器を取り寄せ、比較検討してから本格的なテイクアウトに踏み切ったという。

「容器スタイル」の商品検索画面。サイズや重量、仕入れ値などが一目でわかる

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「テイクアウトの容器は、料理を盛り付けてみた印象や使いやすさなど実物を見ないとわからない部分も多かったので、最初から大きいロットで購入するのは抵抗がありました。『容器スタイル』はサンプルを依頼後すぐに配送してくれるので、その点もありがたいですね」と椿氏。

現在、『洋食ツバキ亭』がメインで使用している「CFカップ」や「CT 街デリランチ」は用途が広く、様々な業態の料理に対応できることから『容器スタイル』の中でも売れ筋の商品。比較的安価で購入できる点も、個人飲食店が選ぶ理由となっている。

「当店では、洋食弁当や、ご飯と味噌汁のセットなどは容器代を上乗せしていないので、容器はできるだけ安く仕入れたいというのが本音です。『容器スタイル』は、他社と比較して価格面の満足度もあり、その分お客様にお得感として還元できているのではないかと思います」

『洋食ツバキ亭』で使用している容器のラインナップ。使い捨てスプーンなどもまとめて発注している

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送料無料ラインの低さや、発送の早さも容器の仕入れの決め手に

さらに、送料無料のラインが税込3,850円からと、個人飲食店でも利用しやすい設定であることや、12時までの注文の場合は最短で当日出荷してくれる点なども、継続して利用する決め手になったと椿氏は説明する。

「容器以外にも、ペーパータオルやゴミ袋などの消耗品も販売しているので、一緒に買って送料無料になるようにしています。飲食店の場合、収納場所も限られるので、小ロットでこまめに注文できるのはありがたいです」

「他の業務のかたわら発注作業も行う飲食店が多いと思うので、スマホで完結するのは便利だと思います」と椿氏

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また椿氏はサイト自体の使いやすさについても言及。すっきりと明確なUIで、容器の商品ページには対応する蓋も掲載されており、購入しやすい。

『容器スタイル』はリピート商品を『お気に入り』に登録すれば、注文までの流れがよりスムーズで動作もサクサク進むので、忙しい業務中の発注でも手間がかからず助かっています。これまでテイクアウトを続けてきてわかったのは、コストパフォーマンスを重視するお客様と、価格はそこまで気にしないから美味しいものが食べたい、という2つのニーズがあること。今後も両方のニーズに応えられるテイクアウト商品を提供していきたいです」

現在は、新しいテイクアウト商品の開発に向け、新たにサンプル容器を発注予定だという。

コロナ禍のテイクアウトは、店内飲食に代わる売上を作ろうという飲食店側の目的と、せめて自宅でプロの味を楽しみたいという消費者のニーズが中心だった。しかしアフターコロナの現在、テイクアウトを利用する多くのお客の中には「このお店の味が好きだから」という明確な意思が垣間見える。そうした思いに対して飲食店は、店内・店外問わず、いかにおもてなしの心を高めていけるかが、多様なシーンで選ばれるためのポイントとなるだろう。

『洋食ツバキ亭』の例を参考に、テイクアウトでも自店の美味しさをしっかり提供できているか、メニューの調理法や容器選びなど、今一度見直してみてはいかがだろうか。

■テイクアウト容器の通販サイト「容器スタイル」へはこちらから

本記事を最後まで読んでいただいた方限定で、「容器スタイル」で使用できる500円OFFのクーポンをプレゼント中。ご注文情報入力画面の「クーポンコードを入力して使う」に下記コードを入力することでご使用いただけます。
【クーポンコード】tieup2405

■取材・撮影協力:『洋食ツバキ亭』
住所/東京都杉並区上荻1-4-10 サンハイツ2F
電話番号/03-4291-3480
営業時間/11:00~15:00、17:00~23:00(L.O.料理22:00、ドリンク22:30)
定休日/なし
席数/42

[提供] 株式会社折兼

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『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

ライター: 『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

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