開業半年で坪月商52万円超！ 渋谷『ツーピース』が語る“居酒屋”の定石
ともに静岡出身の藤田雄司氏（左）と望月順平氏（右）
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藤田雄司氏と望月順平氏が共同運営する形で、2023年12月に開業した『ツーピース』。渋谷駅から徒歩10分、目立つ看板もないビル2階という隠れ家的な立地にもかかわらず、オープンから連日1.5回転する人気ぶり。しかも客単価は6,000円を超え、約19坪40席で月商1,000万円以上と絶好調だ。居酒屋らしい気軽さ、楽しさを大事にしながらも高客単価を実現する店づくりについて、代表の藤田氏を取材した。
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道玄坂を登り切った路地裏の2階。ドア横にある、小さなロゴの看板が目印
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人気店で経験を積んだ二人がタッグを組んで開業
ともに静岡出身で、大学からの親友という藤田氏と望月氏。大学時代は、同じ居酒屋でアルバイトをしていた仲でもある。卒業後は一般企業に就職するも、20代後半になり、藤田氏が望月氏を誘う形で居酒屋業界へ。異業種から居酒屋の開業を目指した経緯について、藤田氏は次のように説明する。
「将来について悩んでいた27歳くらいの頃、通っていた居酒屋で圭太さん（現『▢二〇（カクニマル）』オーナーの黒川圭太氏）と出会い、その人柄にほれ込んで一緒に働かせてほしいと懇願しました。当時の僕にとって居酒屋は、美味しい料理やお酒は大前提として、自分のことを気にかけてくれるスタッフがいて、仕事終わりに元気をもらえる場所。自分もそういう店を作りたいと思いました」
店内はカウンターをメインに、テーブル席やボックス席も配し、様々なニーズに対応
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5年後の開業を目標に、藤田氏は『▢二〇（以下、カクニマル）』のオープニングスタッフとして、望月氏は楽コーポレーションでそれぞれ経験を積んだ。当初は静岡での開業を考えていたというが、次第に「東京で勝負したい」という思いが高まっていったという藤田氏。「1店舗目で、誰もが知っている店にしたい」と、発信力のある恵比寿、中目黒、渋谷などを中心に物件を探し、現在の場所に巡り合った。
