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三軒茶屋で坪月商45万円『アンビリカル』。多様性を受け入れる“ストリートフレンチ”魂

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『umbilical』のオーナー、小野貴裕氏(左)と髙橋春氏(左)

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大衆酒場文化が根付く三軒茶屋の三角地帯に、2016年にオープンしたフレンチビストロ『umbilical(アンビリカル)』が8周年を迎えた。地元・岩手県産の魚介を使ったフレンチとナチュラルワインを謳い、高校の同級生二人が脱サラして挑んだ店づくりには、自分たちの独自性と街の特色を両立させる工夫が散りばめられていた。

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魚介フレンチとナチュラルワイン『umbilical』

「オープン当初は、このエリアでこの業態は難しいとよく言われました(笑)。でも、おかげさまで8周年を迎えられて感謝ばかりです」

魚介フレンチとナチュラルワインのビストロ『umbilical(アンビリカル)』のオーナーであり、ソムリエを務める髙橋春氏はそう笑って見せた。

南仏風のエメラルドグリーンがキャッチーな外観

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2016年、三軒茶屋の三角地帯の一角に、高校の同級生であるシェフ・小野貴裕氏と髙橋氏がダブルオーナーでオープンした『umbilical』。老舗の酒場が密集し都内屈指の呑兵衛の街としても知られるこの地で、フレンチとワインを掲げたことから、当初は先行きを案じる声も寄せられたというが、そんな過去も今やどこ吹く風。アイコニックなお通し「フォアグラと季節のジャムのマカロン」から始まる遊び心あふれる料理や、心地いい距離感を保ったサービスを目当てに連日多くの客が訪れ、坪月商45万円を売り上げる。

自家製マカロンにフォアグラとルバーブジャムを挟んだお通しで出だしから客の心を掴む

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山本愛理

ライター: 山本愛理

フリーライター・エディター。WEBを中心に食にまつわる記事を執筆。 昔ながらの喫茶店から星付きレストランまで、美味しいものを通して幸せな時間を提供してくれる人の声と熱を届けるのが好き。空いた時間はもっぱらカフェ巡り。