“野菜”で集客し坪月商77万円を売る『きんぼし』。新店『渋谷ニッカ』も45席が連日満席!
常連づくりを徹底した学芸大学『びゃく』は坪月商53万円
2022年4月には学芸大学駅から徒歩1分の場所に『びゃく』をオープン。『酒場きんぼし』が家庭的なお店としたら、『びゃく』は割烹的なニュアンスを強めたお店で、おばんざいやおでん、土鍋ごはんに、ナチュラルワインも豊富に取り揃えた。とはいえあくまで「普段使いを意識しました」と池上氏は語る。
学芸大学は近辺の住人以外にも、東急東横線沿線に住む人々に加え、近年は町に飲食文化が根付き、遠方からやってくる人も多いという。『びゃく』では、年配の方がゆっくり落ち着いてお酒がたしなめるお店にしようと、日本酒や焼酎をスタッフが勉強したり、子連れフレンドリーなお店を目指しベビーチェアや子供用の食器を用意しベビーカーを運ぶなど、地域に寄り添う店づくりを重ねた。
また、酒場というよりは和食よりのお店という性質もあり、『びゃく』では回転数を高めることはせず、きっちり二回転で終わらせるように徹底。滞在時間を2〜3時間ゆったりとり、来店客の満足度を高める方針もとった。その結果、現在客単価は約5,500円、14坪月商750万円を売り上げている。

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